守備の前提と優先順位 トップページへ
定位置、前進守備、中間守備など、守備隊形には色々ありますね。それぞれ違った目的があり、それの目的の成功率を上げるための隊形です。たとえば、前進守備は、ノーアウトか1アウトでランナーが3塁にいる場面が容易に想像できますが、これは、3塁ランナーのホームインを防ぐ事が前提となっています。つまり、3塁ランナーのホームインを防ぐためのプレイが最優先であると言う事です。極端な例ですが、同点の最終回裏でこの形なら、これ以外の選択肢はありませんね。
では、次の場面はどうでしょう?
「3点リードの最終回表、1アウトでランナー3塁、打者は3番バッター」 何やら危険な臭いがしますね。相手の応援席は、押せ!押せ!で盛り上がっていそうな感じです。こんな場面では、前進守備以外にも選択肢があります。もちろん、投手の調子や相手打者の状態にもよりますので、正しいか間違っているかと言う発想ではなく、あくまでも選択肢があると言う事です。
先の例では、1失点=敗戦 でしたが、この例は違いますね。2失点でも勝利、3失点でも同点ですから、前提は2失点以内となります。つまり、3塁ランナーを無視して、前進守備より被安打されにくい、定位置守備も選択肢の一つです。選手の意識としては、「3塁ランナーを確実にアウトに出来る場合以外は、打者のアウトを優先」ですね。あらゆる場面で、優先順位を確認し、それからプレイに入る事は、ぜひとも習慣づけましょう。
このように、前提が違えば、優先順位も違ってきます。ベンチだけでなく、選手にもこういった意識が大変重要です。常勝チームは、これがよく出来ていますね。
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