学内バスの関連施設

1.停留所

 学内バスの路線上には、現在19箇所の停留所があります。計画的に整備された大学だけに停留所の設備は整っており、図書館情報専門学群を除く全ての停留所にバース、屋根が整備され、多くの停留所にベンチが設置されています。

 屋根は、鉄パイプと波板で構成されたごく一般的な形態で、景観を考慮してか屋根は落ち着いたダークグレーに塗られています。奥行きは約1.5mほどあり、雨をしのぐのには十分な大きさですが、歩道幅に余裕のない一部の停留所(天久保池・南駐車場・松美池・本部(内廻り側)・北駐車場・陸域環境研究センター・大学会館)では奥行き1m程度のものも使われています。
 屋根の設置位置は停留所の前方だったり後方だったり、本部の外廻り側の停留所などは極端に後ろに寄っているなど様々です。学内バスは後乗り、関鉄バスは後乗りまたは中乗りですが、それをまったく考慮しない配置となっているのは不思議かつ不便なところです。
 開学から既に30年、施設の概成からも20年以上が経過した現在、一部の停留所では腐食が著しくなっており、多少錆の浮いている箇所や、場所によっては雨樋が落下している所などもあり、状態はあまり良くありません。

 ベンチは、公園などでよく見られる木製のものが各停留所に2基ずつ設置されています。歩道幅に余裕がないせいか、図書館情報専門学群・天久保池・南駐車場・松美池・北駐車場・植物園・陸域環境研究センター・大学会館にはベンチの設置はありません。


 停留所の標識は、筑波大学独自のデザインのものが使われており、一般的なダルマ型・白百合型などの標識に比べかなり大柄で、目立つものです。基礎は地中に埋め込まれ、枠は鉄製、プレートはプラスチック板となっています。停留所名、時刻表の他、路線図と注意事項(乗車される方は手をあげてください、土曜・休日は運休です……等々)が記されています。なお裏側は「CAMPUS BUS」の文字と停留所名だけの表記です。
 設置場所は、大半の停留所において前方にあり、道路に対し垂直に立てられています。学内バスは後乗りであるのに対し停留所標識は前方にあることから、乗り慣れない利用者が前乗りと勘違いして戸惑っている光景が時折見受けられます。

 図書館情報専門学群の停留所には屋根もベンチもありませんが、これは図書館情報専門学群が2002年まで別の大学(図書館情報大学)で、学内バスが乗り入れていなかったためです。乗り入れ開始に当たっては、廃止になった「附属病院」停留所から停留所標識を移設しただけで間に合わせており、バスの待機場所も停留所から20mほど離れた駐車場の一角を潰してバス用としています。普段の乗降も、標識の立っている場所でなく待機場で行われています。なおこの停留所の標識には、停留所名が「図書館情報専門学群」と印刷されていますが、なぜか表面は「春日キャンパス」とワープロ打ちされた紙が貼られています。裏面に紙は貼られておらず「図書館情報専門学群」の表示が見えており、不思議なところです。

 

2.車庫
 
 学内バスの車庫は、大学本部棟の北側に設置されています。プレハブ風情ながらもバス10台まで収容できる屋根・シャッター付の建屋があり、日常的な整備もここで行われている模様です。この車庫は学内バスの全車両のねぐらとなっているほか、学外実習への移動用バス2台(日野RUと三菱MM)、その他の公用車の一部もここに収容されています。また、体育・芸術専門学群停留所の西側にも3台収容の小さな車庫があり、そこには実習用バス1台(いすゞLR)とトラックなどが収容されています。
 なお、車庫南側にある大学本部棟には、学内バスの運行業務を担当する総務部総務課の事務所も存在します。

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