tuzi now back number
***目次***
(2003-2023)

2024年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月








tuzi now

5月21日(火)

「都合のいい嘘」

私の住んでいるド田舎は、「部落」という差別語がまかりとおる地区である。
戸数は100に満たない。
区長を筆頭に役員が数人、その下に10班に各班長がいる。
班は、その昔「契約講」という名称で冠婚葬祭を助け合っていた。その名残ではないかと思う。
現在では「契約講」の意味は成さず、町報や募金や回覧等を回しあう班、といったことくらい。
それでもド田舎では、班に属していないというだけで、これまた差別語の「村八分」的存在になってしまう。
田舎は実に住みづらいところなのだ。少なくとも私にとっては・・・。

助け合わねばならないはずの班であるが、田舎者の集まりであるから、己の保身しか考えず、
ほんの数年前まで助け合うどころか、貧しい家をコケにするようなありさまだった。
また、火事をおこした家に手伝いのトラックを父がだして働いても、感謝するでもなく、
「当たり前」程度にしか思わない馬鹿者もいる。
そんな奴等に愛想を尽かした父は怒り心頭、ついに班を脱退したのだ。
もう30年も前のことだが、私は父の考えはしごく当然と思って聞いていた。
母は、今後の地区との付き合いが途絶えるのを心配したようでもあるが、最終的には父に従った。
当時、班を脱退するということは大変な決断である。
当時の班長が我家にやってきて説得をしたが、父の考えは変わらなかった。
娘の私が説得すれば父が折れるのではないかと考えたかどうか知らないが、
班長が「家族として思いとどまるよう言わねば」と言ったときには、きっぱり「父が決めたことに私も同意してます」と答えた。
忘れもしない、田舎者の班長は、あっけにとられ「あんたがお父さんに入れ知恵したんだな」とまで言われた。
こんな馬鹿者と付きあってらんない。そう思った。



いつの頃からか忘れたが、区長は班に属していない4軒で班を作った。
これもまたおかしな話だ。4軒の他にもう1軒班に属してない家がある。完全に「村八分」だ。
その1軒には区長は町報すら渡していなかった。そんな区長の考えは間違っていると私はかねがね密かに思っていた。
結局、町に直談判してもらっているようだ。当然の対応だ。区長としての怠慢ではないか。
とにかく、班外の4軒の班なのだ。どう考えてもおかしい。
そして現在4軒のうち2軒は空家となり、我家とS家の2軒だけの班になってしまった。
Sさんは当初「どこかの班に入れて欲しい」と考えていたようが区長は「そういうわけにはいかない」と言い放ったのだ。
以来、私家が万年班長で過ごしてきた。
それがつい最近になって「班を辞めるか、どこかの班に属してもらわないと困る」と区長が言い出した。
こういう区長なのだ。自分の都合で二転三転
「Sさんは、どう考えてるんでしょうね」と言おうものなら、
「それはSさんの家の考えなので、あなたには関係ない」と言うではないか。
関係なくはないでしょ、4月から班長になってもらおうと考えてたんですから

3年前に「生涯学習委員」を引き受けた時は、「スポーツ関係は出席しなくていいから」という話だったが、
結局、「町の方針は文化もスポーツも報酬もらってるんだから出席なんだね」だって。
スポーツ担当の「生涯学習委員」がいるにも関わらずだ。
しかもその男性、何にも出席せず報酬だけいただきしてるんですけど
私にばかり「報酬もらってるんだから」って言ってるけど、私はまじめに出席してるんですから、
欠席なしで、最低賃金割り込んでるんですから
区長に何も言われる筋合いじゃないんだよっ
5年前から「コミュニティ推進委員」も兼ねていて、こちらはまったくの無報酬。
それに加えて、書記に代わってパソコンで資料も作ってるのに、書記はなにもしないで報酬だけもらってる。
そのくせ、私には「支払いにやりくりが大変」とか言ってる。それを私に言いますか?だったら書記にさせろよ。
その書記の仕事私にさせて「やりくり」だなんて、どの口が言ってるんだっ



「生涯学習委員」の3年間は「敬老会」のボランティアもしてきた。
料理の手配から買い物、墨でさまざま書いたりを、ひとりでこなしてきた。
だけど、度重なる失礼極まりない言動に怒り心頭の私は、もうガマンも限界だ。
任期が終わる4月からはすべてのことから手をひいて、お役御免で考えている。
「生涯学習委員」「コミュニティ推進委員」「敬老会ボランティア」「町に提出書類作成(書記の仕事)」そして「班長」
これら一切の役職を御免こうむりたい。

「生涯学習委員」は任期が終了するのでいいとして、「コミュニティ推進委員」は区長が別の人を見つけた。
だが、「敬老会ボランティア」は前任にも手伝いを要請するのだそうだ。
「お役御免」を伝えた私に一言のねぎらいの言葉も無く、4月から手伝わないなら会合には
「来なくていい。来てもらっては困る」と言い放った。

ところがどうだ。
当日の会合に私の姿がないことを不思議に思った、敬老会の役員さん、
ボランティアの皆さんが「tuziさんは?」と発言されたらしい。
その時の区長の言ったことには「tuziさんは今日、都合が悪くて欠席です」だったそう。
そうじゃないだろっ。
欠席ではなくて、「お役御免」でしょうがっ
区長は私が不在のところで自分に都合のいい嘘をついているのだ。
今回ばかりではない。
私のいないところで、私の言ったことと違うことを、自分に都合よく捻じ曲げて公表しているのだ。
区長としての資質は、ずっと以前から疑問視していた。
ボランティアだって役職だって、やって出来ないことは無いのだ。
だが、こんな区長には協力したくない。それが私の本音だ。
残る「町に提出書類作成(書記の仕事)」も書記にしてもらおうと伝えた。
区長は書記の男を擁護しているが、その実、能力がないからできないのだろう、と思っている。
別に私じゃなくても結局誰か頼める人がいるのだろうが、都合がいいから私に作らせてる、そんなところだ。
父が生前言っていた、「区長はズルイ男だ」は大正解だった。
そんな男に関わった私が馬鹿でした(涙)

(つづく)





Copyright (C) 2002-2024 by tuzi All Rights Reserved.



no.003