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8月22日(月)

「火の粉」

今年の夏、私はオリンピックと読書を楽しんでいます。
上橋菜穂子の「守り人」シリーズ全10巻から始まり、勢いづいて無差別にかなり読みました。
初めて聞く作家の作品も手当たりしだいに・・・。
中でも、図書館に来年の書道展のネタを探しに行って、偶然見つけた「火の粉」が衝撃的でした。
以前、ドラマで一週だけ見たことがありました。
何週目かで、話の筋も分からず、深夜の放送だったため、続けてみることができず、
それっきりになってしまいましたが、
ユースケ・サンタマリアと伊武雅刀が出演していたことだけは覚えています。
以来ずっと気になっていたのですが、これまた偶然図書館で見つけ
「(ああ、これだ・・・)」と借りてきて読んで、すっかりハマりました。
主人公の武内役がユースケ・サンタマリアだったんですね。伊武雅刀は元判事役・・・。
それにしても、武内のような人物、架空の設定にも関わらず、「(いるいる・・・)」と思ってしまうのは
あれほど極端では無いにしろ、なんていうか・・・屈折して執念深い人間。実際いますよね。
性格が悪いならそれまでだけど、そうじゃなくてタチ悪く歪んでいる人・・・。手に負えない人・・・。
関わらないのが一番だけど、火の粉のように飛んできて、そしてまた飛び火する・・・。
「火の粉」を読んで初めて知った雫井脩介という作家。
情景がありありと浮かぶ、まるで映画を観てるかのような臨場感。
他の作品も読みたくなってインターネットで2冊注文しました。
その一冊、「クローズドノート」・・・何の意味があるのか万年筆の長いくだりが続く。
早く先が読みたくなるようなザワザワ感がたまりませんでしたが、最後まで事件はなく、
結局、ホンワカした恋愛小説でした。こんなんもあるんですね。
ザワザワ感は勝手にサスペンスを期待しすぎたせいでした。
現在、「変貌」にとりかかったところです・・・。
題名からして、これこそはサスペンスでしょう。
・・・というか私、特別サスペンス好きじゃないんですけどね。

他に印象に残ってるところでは、プラナリア(2000年)直木賞。
短編5編が収められていますが、中でも「ネイキッド」がよかったな・・・。
空中ブランコ(2004年)直木賞では、「(私って、脅迫症かも・・・)」って・・・。
誰にでもあるのかな?
例えば、駐車場に車止めて、慌てて新幹線に乗った時などは、
「(車の鍵掛けたっけ?サイドブレーキ掛けたっけ?)」と、新幹線の中で不安になる。
もはや、どうしようもないから私の場合、気になってもそこで諦めるんですけどね。
それでも精神病なのかな・・・?
ワンちゃん(2008年)文学界新人賞、芥川賞候補は中国人の作家の著でしたが、
ベースのストーリーとは一転、しだいに哀しすぎる主人公像が意外で目をみはるものがありました。
・・・などが、良かったです。
買いだめしたストックが、まだまだあります。
このまま読書の秋に突入しそうです。
無差別に読みふけって、また同じ本を買わないようにせねば・・・。





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