静かなひととき 2014年1月20日~2020年12月24日


2021年・マリーランド元年

●好きと嫌いがはっきりしてる人、私は大好きです
さあ、もう光の時代へと入ります。最近、目に見える形で現実に変化が起き始めていることにお気づきでしょうか? 例えば、空が澄んでいるとか、虹や火球が多く見られるとか…。先日12月21日、冬至とグレート・コンジャンクションが重なり「地の時代から風の時代へ」と言われた日に、森光子さんがゲストの「となりの真理ちゃん」の放送も重なり、まさに「マリーランド時代の到来」を予感させる日となりました。

今までは一つの世界、一つの現実だったので、社会全体で統一した価値観を持つ必要がありましたが、これからはそれぞれの個人やグループが、それぞれの世界を持つようになるので、価値観を統一する必要はありません。今までは「男らしくしろ」「女らしくしなさい」「世の中そんなに甘くないぞ」などと、別に悪い事をしてなくても、生き方や考え方について他人からとやかく言われることがありましたが、これからはそんな筋合いもなくなります。だからこそ天地真理さんの言葉「好きと嫌いがはっきりしてる人、私は大好きです」「(私のことを)好きなかたは好きでいらしてください。嫌いなかたは嫌いで結構です」この考え方がとても大事なのです。これからは「正しいか間違っているか」ではなく「好きか嫌いか」が重要になってくるのです。

今回も、現在起こっている地球規模の変容と、天地真理さんの世界「マリ・ワールド」は深く関わっているという前提で、話を進めていきたいと思います。

●「私は天地真理」←実はマントラだった!?
スピリチュアルの世界ではマントラ(真言)というものがよく用いられます。マントラを唱えると、気持ちが落ち着いたり癒されたり、波動が整ったり高められたりします。マントラはたくさんありますし、自分で作ってもいいわけですが、その中でも今この大きな変容の時代に最も重要と思われるものが「私は愛、私は宇宙、私は真理」というものです(言い方は人によって多少異なります)。

先日、Twitterでやり取りさせていただいているソニーさんが投稿した画像を見て、私は思わず驚いてしまいました。それは1976年夏に梅田コマ劇場で「天地真理ショー」が行われた際に書かれたと思われるサイン色紙なのですが、そこにメッセージが書かれていて…… 引用させていただきますね。ソニーさんのご好意により、画像もお借りすることができました。

天地真理さんのサイン 私は天地真理 愛・夢・愛
モットーにしている事。快食、快眠、快勉です。
夏大好きガンバルゾ。皆さんも体には気をつけてネ!
バイバイ


2行目以降はファンや関係者に向けたメッセージという感じですが、1行目(実際の色紙では3行)はちょっと不思議です。この時の公演のサブタイトルかもしれないと思って調べてみると、ひこうき雲さんのブログ「一杯のレモンティー」に、この公演の日劇版のパンフレットを発見。気になるサブタイトルは「愛の渚」でした。…「私は天地真理」は数ヶ月前のコンサートのタイトルですし、「愛・夢・愛」とは…?

私はこれを見る数日前に、例のマントラのことを考えながら、英語で私(I)は「あい」、日本語で愛は「あい」、英語と日本語を混ぜると「I'm 愛」つまり「I=愛」になる、などと考えていました。なので、色紙の「愛・夢・愛」を見た時「あいゆめあい……あいむあい……I'm 愛!?」となったわけです。そして「私は天地真理」も天地を宇宙と解釈すれば「私は宇宙、私は真理」となり、メッセージの最初の3行は、まさにあのマントラと同じになるのです!
もちろんこれは、表向きには「偶然」ということになりますが……
前々回の記事で私は「光の勢力が真理さんや周囲の人たちに力を与え…」と書きました。真理さんを一躍スターの座に押し上げたのが森光子さんと久世光彦さん。お二人とも名前が「光」なんですね。そして「私は天地真理」の時も、構成が久世さん、激励に駆けつけたのが森光子さんでした。

●「経済の崩壊」は「古い経済システムの崩壊」にすぎない
コロナウイルスが現在も猛威を振るっていて、いつ終わるのかと心配にもなります。「コロナ禍がいつまで続くか」についての情報は、前回この記事を更新して以降は入ってきていないので、来春には終わることを祈りたいものです。ただ、これだけ深刻な状況が長引いているとなると、これは私の個人的な見方ですが、今までの政治や経済などの社会システムの崩壊が確定的になるまで続くのではないかとも思えてきます。こう書くと、とても悲惨な未来が待ち受けてるように感じてしまいますが、前々回も書きましたように、洞窟の出口へと向かっている人たち、つまり光の世界へと向かっている人たちには、それほど大きな影響は出ません。今までの経済のシステムは、ほんの一部の人たちが世の中の大半のカネを握り、その他の人たちは残りの少ないカネを得るために、奴隷のようにコキ使われるというシステムでした。「一刻も早く経済を元どおりに」という声が多く聞かれますが、なぜそんな悲惨な社会に戻したいのでしょうか。実は「NESARA/GESARA」と呼ばれるまったく新しい経済システムの案もすでに出来上がっています。これはもちろん、今までのような奴隷的なシステムではなく、すべての人が豊かに暮らせる仕組みです。しかも今、マリーランドの扉を開ける準備も着々と進んでいるのですから、怖がる必要はほとんどないのです。むしろ、歓迎すべきだと思います。怖がると、その恐怖心が悪い現実を引き寄せるので、怖がらないということはとても大切です。

●いよいよマリーランドの扉が開く!
マリーランド……天地真理さんが表現した世界「マリ・ワールド」を基に作られたテーマパーク。ひいては「マリ・ワールド」を基に構築された世界。前回の記事の最後に「マリーランドも現実になる、もしくは、すでに存在していることになります」と書きました。意味がわからなかったかたも多いと思いますが、ここで朗報です。マリーランドの扉を開ける鍵が、今、世界各地に設置され始めました。今のところ、闇の勢力が焦って撤去したり、私たちに「なんでもない」と思わせるための必死の工作活動を行なっているため、多くの人が単なる「いたずら」や「アート」だと思い込んでいますが、あれは「鍵」であり、私たちが飛躍的に進化するための装置でもあります。まさに、映画「2001年宇宙の旅」に描かれているとおりですね。

私は、今年3月にCS衛星劇場で「真理ちゃんとデイト」の放送が始まったときに、この地球の変容の過程と「真理ちゃんシリーズ」の放送がシンクロしている気がしたのですが、今このタイミングでモノリスが設置され始めたとなると、ちょうど「とび出せ!真理ちゃん」の放送期間中にそのスイッチがONになり、マリーランドを含む光の世界の扉が開き、まさにあのテーマ曲の歌詞のとおりになるのではないかと思っています。

ただし、その際に忘れてはならないのは、マリーランドの扉というのはどこかにぽっかり穴が開いて、そこから出入りするというものではなく、むしろ心で出入りすることになると思います。実は、コロナ禍が私たちに求めていることの一つは「内省」です。ひとりになって静かに自分を見つめ直してみる。これをしないことには、マリーランドへ行くことはできないと思います。真理さんも言ってましたよね。1975年2月にヨーロッパへ行った時の理由を問われて「自分を見つめ直そうと思ったの」。もちろん、1977年からの休養期間中も、そうしていたのだと思います。

●カルマの清算
現在は地球の夜明け、つまりものすごい光が差し込んできている状況で、この状況を「混乱」「危機的状況」と捉えていること自体、いかに私たちが暗闇に慣らされてしまったか、以前、明るかった時のことを忘れてしまったか、ということを物語っています。カルマ(業)や因果応報、輪廻転生といった法則は、闇の世界でのみ働く法則です。光の世界では、そういった法則は働かないか、もしくはだいぶ緩和されます。ということは、これから光の世界に行こうとするとき、カルマを清算する必要があります。今までやってきたことの報いを受けるということです。政治家は「先生」と呼ばれ、億単位の財産を所有している資産家は多くの人たちから「すごいね」と言われ、羨望の眼差しを受けてきました。しかし、本当にすごいことでしょうか? 本来は私たちにも行き渡るはずの豊かさと幸せというものを不当に搾取し、私たちを苦しい状況に閉じ込めていただけではないでしょうか? いい加減私たちは、そういった闇の勢力に不当に支配されていたことに気づくべきです。

現在はカルマの清算期に入っており、今まで闇の勢力の手先となって動いてきた人たちがあまりに多いので、今後世界はますます混乱することになりますが、ここの記事で繰り返し言っているとおり、今まで闇の勢力の手先にならなかった人たちに害は及びません。真理さんの歌に「もしもビルがたったなら」という曲がありますが、あの歌詞で言えば、上の方の階に住んでいる人ほど、困難な時期になります。

●スピリチュアル情報に完全なものはない
スピリチュアル関連の書籍やネットなどの情報は、有益なものも多いのでよく見ますが、そういったものを見ていて一つ気がつくことがあります。それは、完璧なものはないということです。100%信用できるものはない、ということです。そこには、私のこの記事も含まれます。私が思うに、光の勢力は誰か特定の個人やグループに、完全な情報を与えることを、あえて避けていると思います。それはなぜか。答えは明確です。完全な情報を与えると、自分で考えなくなってしまうからです。

つまり、大事なのは、書籍やネットなどの外側の情報を(ヒントとして)取り入れながら、最終的には自分の心で判断するということです。絵門ゆう子さんの「うさぎのユック」の次のセリフが思い浮かびます。「ゆっくりとよーく考えながら、ひとつひとつ決断して生きていくのですよ」。真理さんが言うように、心とはそれくらい重要なものです。誰かの言うことを聞いていれば、自動的にマリーランドへ行けるというものではなく、先ほども書きましたように「内省」することが必要不可欠です。つまり、マリーランドの扉の鍵は2重ロック。まずはモノリスで「物の鍵」を開け、続いて自己の内面で「心の鍵」を開けるという仕組みです。

●追伸
ふたりの日曜日(2020 Mari date mix) 先日YouTubeにアップしました動画が、予想をはるかに超えるたくさんの人に見ていただきまして、大変うれしく思っております。この動画は「真理さんがバスで私たちをマリーランドへ案内してくれる」ことをイメージしたものです。コメントに「楽しい」「可愛いすぎ」と書いていただきましたが、これを見たかたが少しでも楽しい気分になっていただけたら幸いです。実は、楽しい気分になるだけでも、マリーランドに一歩、いや百歩くらい近づいています。毎週「真理ちゃんシリーズ」を見られるということは、とてもありがたいことなのです。

私は今後、今最重要のマントラは、「私は天地、私は真理、I'm 愛」と唱えようと思います。これも、マリーランドに百歩くらい近づけそうですね。つまり「真理ちゃんシリーズ」を見て、このマントラを唱えると、マリーランドに二百歩近づけそうです。「とび出せ!真理ちゃん」の放送期間中にマリーランドへ行けそうですね。「何を夢みたいなこと言ってんだ」と言う人もいるでしょうが、夢が現実になるのが風の時代。「愛・夢・愛」の時代です。それでは、よいお年をお迎えください。

2020年12月24日

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マリーランド と ドラえもん

本当に奇跡と言える「真理ちゃんとデイト」の再放送が、ついに終了しました。前回ここに書いたように、深いメッセージを含んだ美しいメルヘンの世界「真理ちゃんワールド」がそこに広がっているだろうということで、かなり期待過剰になっていました。そういう時は大抵、期待はずれに終わってしまうものですが、この「真理ちゃんとデイト」はなんと、その過剰になった期待をも大きく超えてくる内容でした。

その話は後ほどするとして、まずは別の話題から入りたいと思うのですが、前々回のここの記事で私は「天地真理さんは昭和歌謡の歌手よりも、サリーちゃんやドラえもんと並べたい」と書きました。サリーちゃんはなんとなくわかっていただけると思うのですが、ドラえもんは「??」と感じられた方もいらっしゃったかもしれません。しかし私は、真理さんのことを知れば知るほど「ドラえもんと何か関係があるのでは?」と思っていました。4年ほど前に動画で真理さんの歌う姿を超久々に見て以来、真理さんの動画や新しい情報に触れるたびに、一人でツイッターではしゃいでいたのですが、そんな私を見るに見かねてか、最近はありがたいことに他のファンの方たちが話しかけてくださるようになり、その中で新たな発見があったり新たなアイデアが浮かんだりすることも珍しくありません。

●徹底検証! 真理さんはドラえもんに大きな影響を与えた?
そのやり取りの中で、たまたまドラえもんの話題になり、私の中でくすぶっていた「真理さんとドラえもんは何か関係があるのでは?」という疑念がますます強くなったので、今回はお楽しみ企画として、真理さんとドラえもんの関係…、いや、はっきり言えば「真理さんはドラえもんに大きな影響を与えたのではないか?」を検証してみたいと思います。真理ちゃんファンならご存知の方も多いと思いますが、真理さんがドラえもんの原作に影響を与えたことは、動かし難い事実です。8巻の「キャンデーなめて歌手になろう」では真理さんの実名が登場しますし、同じ8巻の「ぼく、マリちゃんだよ」のスター歌手「丸井マリ」は真理さんと違う点が多少あるものの、真理さんがモデルであることは間違いないと思います。

●真理ちゃんシリーズとドラえもんで共通する声優
ドラえもんのアニメを最初に放送したのは、実は日テレです。これはツイッターのやり取りで、ブログ「白雪姫ルヘン」のクミさんが発見してくれたのですが、この日テレ版「ドラえもん」でドラえもんの声を担当したのが富田耕生さんと野沢雅子さん(途中で交代)、つまり「真理ちゃんとデイト」のバンダとクイクイです。放送期間は「となりの真理ちゃん」とほぼ同時期なので、富田耕生さんは両番組を掛け持ちでやっていたことになります。そして、ご存知のとおり、テレビ朝日版「ドラえもん」の大山のぶ代さんが「となりの真理ちゃん」に出演していたことが今回明らかになりました。しかしこれ「たまたま」というだけではない可能性が、これもクミさんの発見により浮かび上がってきました。というのは、ドラえもんの元の姿は黄色で耳もありました。黄色のドラ猫… まさにコッペ! つまり、ドラえもんの声優を決める際に、このコッペの声を大山のぶ代さんが担当していたことが影響を与えた可能性はないでしょうか。
ちなみに、日テレ版「ドラえもん」で音楽を担当したのは「もしもビルがたったなら」などを作曲した越部信義さんです。

●「ドラえもんのうた」と「虹をわたって」の類似点
私は「虹をわたって」は子供の頃にも聴いていたと思いますが、ほとんど記憶に残っていませんでした。ですので、4年ほど前にCD「ゴールデン☆ベスト天地真理」を購入した時が、実質初めて聴いたことになるのですが、その時の第一印象が「ドラえもんのうたにそっくり!」でした。アニメ「ドラえもん」の主題歌として、おそらく最もよく知られているのが、この「ドラえもんのうた」。「♪こんなこといいな、できたらいいな」の、あの歌です。この曲と、真理さんの「虹をわたって」には類似点が多いので、詳しく見ていきたいと思います。

<リズムとテンポ>
リズムは両曲とも「タッタタッタ」と跳ねるシャッフルのリズム。テンポもほぼ同じ、120bpm前後です。また「虹をわたって」で最も印象的な部分と言えば、やはり「♪あなたのも・と・へ」のあと、真理さんが頭を左右に傾ける「トントン」の部分ではないでしょうか。これは「ドラえもんのうた」にも、イントロの最後、歌が始まる直前に出てきます。
<曲調と歌詞>
ドラえもんの方は当然ですが、両曲とも軽快で明るく、子供にも歌いやすい曲調になっています。歌詞は全体が似ているわけではありませんが、1番の歌詞に注目していただきたいと思います。「ドラえもんのうた」では「タケコプターで空を自由に飛びたい」と歌っているのに対し「虹をわたって」では「小さな傘で今すぐ飛んでゆきたい」と歌っています。
<サビのメロディー>
「ドラえもんのうた」は一つのコーラスが短くて、どこがサビなのかわかりにくいですが、最も盛り上がりを感じる所と言えば「♪アンアンアン、とっても大好き…」の箇所だと思いますので、ここをサビとしましょう。両曲のサビの最初の2小節のメロディー譜を見比べてみると、驚くべきことがわかります↓。(両曲とも4/4拍子)
楽譜1
いかがでしょうか? キーを考えずに音符の配置だけ見比べてみると… 「ドラえもんのうた」の「♪~てもだいすき」の部分と「虹をわたって」の「♪ランラランラ」の部分も似ているので、「♪ランラランラ」を1拍前にずらして、両曲の音符を重ねてみると…↓
楽譜2
こんなに一致します! キーが違うので、五線上の音符が一致しても、同じメロディーにはなりませんが、音の動き方がとても似ているということになります。ちなみに、両曲のサビの最初のコードは、共にⅣのコードです。
<曲の終わり方>
これは、両曲を聴いていただければ一耳瞭然ですが、曲の終わり、特にラスト2小節は「まったく同じ」といって差し支えないです。音を伸ばすか短く切るかの違い、ドラえもんの方は「タッタッタララ」を2回繰り返す、それだけの違いです。

もちろん、これ以外の点についてはコード進行やメロディーなど違っていますので、盗作とかそういった問題ではありませんが「ドラえもんのうた」を作る時に、真理さんの「虹をわたって」を参考にした可能性は充分にあるのではないでしょうか。「ドラえもんのうた」の詞は公募だそうですが、採用された詞の作者はアニメ制作会社の関係者だそうです。いずれにしましても、現在、
 ☆映画「ドラえもん・のび太の新恐竜」大ヒット上映中!
 ☆CS衛星劇場「8月・天地真理特集」絶賛放送中!
ということです。今や世界的なアニメである「ドラえもん」に、真理さんが少なからぬ影響を与えているのであれば、きちんとその辺りも評価すべきだろうと思います。

●着々と進んでいる、地球の変革と進化
さて、話は変わって、地球の変革と進化についてですが、この世界が非常にネガティブな世界であることに気づいて、そこから脱け出す光を遥か彼方に感じていた人たちは、洞窟の出口へ着々と進んでいます。この記事の前回更新時、3月4月の辺りでは、コロナ禍は今年の秋ごろには終息するだろうと光の勢力は見ていました。しかしその後私たちは「このままでは経済が破綻してしまうのではないか」という恐怖心から、外出自粛などのコロナ対策を緩和する方向、つまり「逆行」してしまったために、このコロナ禍は来春まで続く見通しとなってしまいました。前回、ここの記事を読んでいただいた方も、地球の変革と進化について忘れてしまった方も多いのではないでしょうか。しかし、何事も大きな出来事というのは、忘れた頃にやってくるものです。聖書にも書いてあります。「だから、目を覚ましていなさい」(マタ24)

今まで私たちには足かせが付けられていましたが、光の勢力がそれをどんどん取り払っているのが現在の状況です。まもなく、出口の光が見えてくるでしょう。ただし、その出口の光が見えてくるころ、洞窟の中ほどで大規模な落盤事故が発生するでしょう。これにより、洞窟の奥にいる人たちは深刻な事態に陥りますが、私たちには大きな被害はありません。

特にここ30年くらいの間、誠実な人、穏やかな人、優しい人、控えめな人、闇の言うことを聞かなかった人は、社会の隅っこにどんどん追いやられてきたと思います。ですが、要するにそれは「社会の中心=洞窟の深奥部」だったわけで、隅っこに追いやられた人たちから、先に洞窟から出ることになります。洞窟から出る人たちは優しいので、落盤事故が起きると「中にいる人たちを救出しなきゃ」と思いがちですが、彼らは光の言うことを聞かずに奥にとどまることを選択した人たちなので、救出する必要はありません。彼らは自力で脱出しなければなりません。「人に尊ばれるものは、神には忌み嫌われるものだ」(ルカ16)

●闇を光で照らす、本当のやり方
また、私たちは「闇の勢力が居るなら、退治しなければ」とも考えがちですが、その必要もありません。洞窟から出てしまえば、闇は存在できませんし、闇は倒すのではなく、光で照らすだけでよいからです。「倒す」「闘う」は闇の思考です。私も実は、その辺りのことをよく理解できていなかったのですが、「真理ちゃんとデイト」で、その答えを明示する回がありました。#13と#18です。この二つの回では、共に窃盗犯が出てきますが、どちらの回でも犯人を捕まえずに許してしまいます。特に、#18は刑事が故意に犯人を逃がすというストーリーなので、今ならコンプライアンス的にアウトな内容です。しかし、刑事も犯人も、真理ちゃんの優しさと純粋さに触れて心が穏やかになり、犯人は盗みをやめると言い、刑事も盗みをやめるなら許す、と言います。まさにこれが「闇を光で照らす」というやり方ですね。

確かに今までの闇に支配されていた世界では、そういうやり方は難しかったと思います。というのも、光があまりにも少なかったので。しかし今は光がたくさん降り注いでいます。先ほど言った「落盤事故」には、今まで世界を裏で牛耳ってきた悪い人たちが白日の下に晒される、という出来事も含まれると思います。その時、そういう人たちを責め立てて罰を与えるのは、洞窟の内部に居る人たちの役目です。洞窟の出口へと向かっている私たちは、それに加担すべきではありません。それに加担すると、洞窟の内部へと引き戻されてしまうからです。悪い闇の人たちが明らかになったら「人を笑って許してあげてね」という真理ちゃんの言葉を思い出してください。

●「真理ちゃんとデイト」の印象深いシーン
この他にも「真理ちゃんとデイト」には、たくさんの印象深いシーンがありました。詳しくはクミさんのブログ「白雪姫ルヘン」をご覧いただければと思います。私の感想も、コメント欄に書かせていただきました。真理ちゃんシリーズから学ぶことは、今、地球の変革と進化の過程を歩んでいる私たちにとって、とても大事なことだと思います。今、放送されるべくして放送されていると思います。特に、真理ちゃんのセリフで「許す」という言葉が繰り返し出てきたことは、今現在、再放送を見ている私たちに訴えかけているかのようです。

その印象深いシーンの中でも、最も深いと思えるシーンが、いきなり初回の#1にありました。番組も終わりに近づいたころ、ニンジン君が「お前が持ってるその花だって、いつかは枯れちゃうんだよ」と言い、ノッペラ君が自分の目を取ることに同意します。そのあとに言ったヒネクレールの言葉です。
わいは思うんやがな、星よりもやな、花よりもやな、きれいなもんがあるのと違いまっか。あのふたり見とると、そんな気がしてくるさかい、奇妙やな。

●マリーランド
マリーランド 先日、ツイッターでやり取りさせていただいている数人で、真理さんのミュージアムを造るという話から、真理ちゃんテーマパーク「マリーランド」の妄想へと発展していきました。妄想というと、今までは「無駄なこと」と思われていたと思いますが、これからは、とても重要なものになってきます。私から見れば、真理ちゃんテーマパーク「マリーランド」は、真理ちゃんワールドそのものです。「となりの真理ちゃん」では、真理ちゃんの住んでいる場所が「街」へと広がりを見せ、より「マリーランド」っぽくなってきました。

先ほどのヒネクレールの言葉のあとに、真理さんがこう言って番組を締めくくります。
真理は思うんです。みんなが美しいものを多く見られる世界だったら楽しいだろうなあって。
この言葉どおり、真理さんはテレビ画面を通して「美しいものを多く見られる世界」を私たちに表現してくださいました。それがまさに、真理ちゃんワールド=マリーランドです。光の存在は、こう言います。「思考は現実になる」と。また、こうも言います。「想像し得ることは、すでに存在している」と。ということは「マリーランド」も現実になる、もしくは、すでに存在していることになります。

2020年8月18日

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地球の夜明けと真理ちゃんワールド

年が明けてから、特に(これは私事ですが)「今後は闇の勢力の言いなりにはならない」という決断をしてから、ものすごい勢いで、この世の真実についての光(情報)が私に届き、なかなか頭の整理が追いつかない状況ですが、この重要な時期に何か書かなければと思い、キーボードを叩いているところです。ですから、これらの中には皆さんのためになるところもあるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、私にはその見分けがよくつきません。なんのことだかわけのわからないところもあるでしょうが、これから世界が大きく動く時でもありますので、心の目をお持ちの方は、ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。そもそも今、この世の真実についての光がものすごい勢いで私たちに降り注いでいるということは、今まで何万年も続いてきた無明の時代がいよいよ終わるということを意味しており、私たちは地球史上極めて大きな、歴史的瞬間を迎えようとしているのです。

Earth ●心の目で「真理ちゃんとデイト」を見る
この世の真実や、これから世界がどう変わっていくのか、ということについて知れば知るほど、天地真理さんの存在の大きさと凄さを感じずにはいられません。主に1970年代に真理さんが表現した独特の世界、愛と希望と優しさに溢れたメルヘンの世界を、私は「真理ちゃんワールド」と呼んでいますが、これはやっぱり、光の勢力が真理さんや周囲の人たちに力を与え、真の世界や私たちが向かうべき未来の世界を示したのだということがわかってきます。地球規模の大きな変化が表面化するこの時期に、真理ちゃんワールドの中心にある真理ちゃんシリーズが約半世紀ぶりに放送されるということが、まさにそのことを証明していると思います。

ただ、いつもテレビを見るような“娯楽”といった感覚で「真理ちゃんとデイト」を見ても、単に“昭和の子供向けの番組”にしか映らないかもしれません。それではちょっと残念です。ここで大事なのは、心の目で見ることだと思います。例えば、宮沢賢治の童話は子供だけでなく大人にも広く親しまれていますが、それは、言葉で言い表されたものだけでなく、そこから伝わってくるイメージや作品全体から感じる世界観や思想といったものが読む人を魅了するからだと思います。真理ちゃんワールドもまさにそういうことで、心の目で見ることによって、映像や言葉や音楽に隠れたメッセージや世界観を感じ取ることができると思うのです。真理さんのもう一つのデビュー曲「風を見た人」にこうあります。
わたしは見たい ギターじゃなくて 音にかくれた 秘密の愛のうた

●後藤益子さんの大きな影響
真理ちゃんワールドを知る上で、後藤益子さんに触れないわけにはいかないと思います。後藤益子さんはプロの作詞家ではないかもしれませんし、芸能界とは関わりのない方かもしれませんが、真理さんに2曲、詩を提供しています。しかし「氷の福音」によると、もう一曲あるそうです。この三つの作品は、いずれもメルヘンチックな詩で、初期の真理さんの歌の中でメルヘン度の高さが際立っています。これら3曲の詩がなかったら、真理さんとメルヘンが結びつくことはなく、その後の活動は全く違ったものになっていたのではないでしょうか。しかも、世に出ている後藤益子さんの作品はこの3曲だけです。明日の「真理ちゃんとデイト」初回の放送で、後藤益子さん作詞の「好きだから」が流れるはずですが、シングルとして発売されていないこの曲が、番組のスタート時から使われるということは、この曲がいかに「真理ちゃんとデイト」のイメージに合っていたかが窺い知れます。

ちなみに、先ほど挙げた「もう一曲」の方が、さらに大きな影響を真理さんの活動に与えていると言えますが、その辺りのことは「氷の福音」をお読みいただければと思います。

●真理ちゃんワールドが現実になる?
これから地球に何が起きるのかや、闇の勢力、光の勢力といったことについては、別の機会に他のページに書こうと思っていますが(私が書かなくても、これからどんどん明らかになりますが)、大事なのは、このあと闇の勢力の正体が明らかになって、地球上から一掃されたあと、私たちが飛躍的に進化する時がやってきます。そのときに絶対に必要になるのが、価値観がブレないための思想や心の拠り所、新しい世界を構築するための希望やビジョンです。そのとき、大いに役に立つのが、真理ちゃんワールドなのです。(※闇の勢力とは、反社会的勢力のことではありません。)

真理ちゃんワールドには、たくさんの思想や希望やビジョンが詰まっています。例えば、これは、1975年のテレビ番組での発言ですが、1ヶ月間ヨーロッパへ行った時、真理さんは「どういう人が素晴らしいのか?」ということについてずーっと考えていたというのですね。そして、ひとつの結論に至ったというのです。
「優しい人ほど素晴らしい人はいない」
「なんだ、普通じゃん」と思う人もいるかもしれません。司会の関口さんも「そんなの当たり前だけどね」と言いますが、真理さんはこう続けます。
「なかなかいないの、優しい人って」
私は、ここで言う「優しい人」とは「慈しみ深い人」という意味にもとれますし、「相手の痛みや苦しみがわかる人」という意味にもとれると考えていますが、どちらにしても極めて大事なことです。当たり前のようで、当たり前ではありません。

●歪められた真理さんのイメージ
真理さんは愛と希望と優しさを、ものすごい勢いで世に広めたため、真理ちゃんブーム真っ最中の頃から、闇の勢力が真理さんの活動を妨害し、真理さんが広めたものを最近に至るまで破壊し続けてきたと思います。突拍子もない話で、信じられませんか? では、真理さんより少し前から、愛と平和をものすごい勢いで広めた世界的なアーティストはご存知ですよね? そうです。こちらの動画をご覧ください(動画を投稿してくださった方に感謝いたします)。…ジョン・レノンは闇の勢力について、だいぶ気づいていたようですね。

闇の勢力によって真理さんのイメージがだいぶ壊されましたから、今、真理ちゃんワールドと言っても、バカにする人もいるでしょう。しかし、私がここで賢治のイーハトーブやジョン・レノンのヌートピアについて書いていたなら、バカにしないでしょう。真理ちゃんワールドも、そういったものと何ら変わらない価値を持っているにもかかわらず。

とび出せ!真理ちゃん ●再び動き出した真理ちゃんワールド
とはいえ、7年ほど前から闇の勢力は徐々に弱体化しています。真理さんの活動が妨害されたり、真理ちゃんワールドが破壊されたりといったことは、今後はなくなってくるでしょう。事実、明日から「真理ちゃんとデイト」の放送が始まります。今後は、私たち一人一人が何を選択し何を創造するかがとても大事になってきます。「とび出せ!真理ちゃん」のテーマ曲を聴いてください。ここで歌われているような世界を、私たちが望めば実現する時代がすぐ近くまでやってきています。闇の勢力によって植えつけられた古い価値観、つまり「幸せの世界なんて、実現できっこない」といった考えは、もう捨ててください。

真理さんの3月8日のFacebookの投稿は、普遍的な愛のメッセージでした。これも真理ちゃんワールド。つまり、真理ちゃんワールドは今でもアップデートされているということですね。

最後に一つ。ここまで読んでいただいてもまだ、地球の夜明けという壮大な話と、天地真理さんがどう結びつくのかわからない方が多いと思いますが、今まで私たちの世界で作られてきた価値観や哲学、政治のシステムといったものは、闇の勢力が作ったか、もしくは闇の勢力に支配されていることを前提に作られたものが多いのです。これから新しい世界へと移行するにあたって、それらのものは何の役にも立ちません。これからは、普遍的な真理に基づいた思想や価値観が必要なのです。

●追伸
現在も、必死になってジョン・レノンを批判する人たちがいますね。彼らも立派な闇の勢力でしょう。真理さんについても、同じことが言えますね。せっかく悪化した真理さんのイメージが好転しないよう、必死になっているようです。最後の悪あがきといったところでしょうか。

2020年3月22日

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唯一無二のアーティスト

●メルヘンの世界の天地真理さん
真理ちゃんシリーズ 前回に引き続き、天地真理さんに関することを子供目線で書いてみたいと思います。現在、テレビや新聞、ネットなどで見ることができる真理さんに関する情報や映像を見ていると、ひとつ、とても残念に思うことがあるんです。それは前回も書きましたが、もうすっかり真理さんが「70年代前半にデビューした歌手の一人」として扱われていること。それはもう私から見れば、日本の女性アイドルグループとアイルランドのEnya(エンヤ)を同じカテゴリーに入れるようなもので、「いやいや、ちょっと待って!」と言いたいのです。Enyaと真理さんとでは全く違うアーティストだと思われるかもしれませんが、たしかに国と時代が違うので、その活動内容もかなり違いますが、意外と共通点も多いのです。高い音楽の素養、美しい歌声、お姫様のようなルックス、独特のファンタジックな世界… お二人とも「歌手にならなければピアノの先生になっていた」という点も同じです。2008年の紅白歌合戦にEnyaがスペシャルゲストとして出演したときのことを覚えているかた、いらっしゃるでしょうか。いつもの紅白の雰囲気から一転、まるで中世ヨーロッパの宮殿で歌っているかのような幻想的な光景… 番組にもよりますが、真理さんがまさにあのようなアーティストだったのです。

別の観点から見てみると、真理さんはそれくらい幻想的な、ファンタジックな、メルヘンチックな、つまり非現実の世界を、もう四十数年も前に表現していたんですね。しかも「おとぎ話の主人公を役者や歌手が演じる」というのなら、今でもあり得る話ですが、「ドレミまりちゃん」のCMを見ていると、まるで白雪姫が真理さんを演じているような、もうどちらがおとぎ話の世界の人なのか、わからなくなるくらいです。これは、テレビ番組「真理ちゃんシリーズ」を見れば、もっと明らかだと思います。このようなアーティストは真理さんの先にも後にも見たことがありません。これが、天地真理さんのすごい所、唯一無二な所だと思います。私が「真理さんを他の歌手と一緒に並べないで欲しい」という理由は、これなのです。

●アルバム「恋と海とTシャツと/恋人たちの港」
さて、1974年の今日、6月21日に真理さんの8枚目のアルバム「恋と海とTシャツと/恋人たちの港」がリリースされました。アルバムとしては初の屋外撮影というジャケットも素敵なのですが、中身も超素敵なのです。まず、音が違います。音に対する強いこだわりを感じます。当時としては、技術的に最高峰だったのではないでしょうか。例えば、アルバムのタイトル曲「恋と海とTシャツと」は、シングル盤とアレンジは同じですが、音が違います。ミックスをやり直している感じですね。ちなみにこの曲は、リズムがシンプルな8ビート、80年代タイプの洗練されたポップスという感じで、これがライブや歌番組になるとバンド(ビッグバンド)の演奏でロック調、ダンス調にアレンジされ、そこに真理さんのファルセットのボーカルが乗ってくる。私はこれが、たまらなく好きなのですが、これはクラシック音楽の教養と技術を持つ一方で、新しい音楽に精通し洗練されたセンスを持っていた天地真理さんにしかできない技だと思います。

恋と海とTシャツと/恋人たちの港 それから、こちらもシングルB面に収められている「花嫁の友だち」。当時、真理さんや南沙織さんの後を追うように、たくさんの女性歌手が出てきて、アイドル歌謡といった感じの曲が次々に作られましたが、こちらはアレンジといい、重厚で立体的な音といい、10年先を行くアイドルポップという感じで、格の違いを見せつけたのではないでしょうか。

●日本初のシンセベース?
さらに、盤面をひっくり返してB面になりますと、当時ヒットしたフォークやニューミュージックのカバーが続きます。1曲目の「ロマンス」はガロのヒット曲。ここですごい音が登場します。なんと、ベースに(E.Bassと共に)シンセサイザが使われています。KRAFTWERKの「Autobahn」のリリースよりも前に! 当時、まだまだ珍しい楽器であったシンセは、使われることがあっても“面白い音”や“幻想的な音”を出すことがほとんどだったと思います。日本の歌謡曲のベースにシンセが使われ出したのは、主に80年以降だと思います(ピンクレディーは70年代に使ってたかも)。というわけで、私はこの真理さんの「ロマンス」が、ポップス、歌謡曲、ロック、フォークにおいては、日本で最初のシンセベースを使用した曲ではないかと思っています。もし、これよりも古いものを知っている方がいましたら、ぜひ教えてください。

そして、締めくくりは小坂明子さんの名曲「あなた」。真理さんがカバーすると(この曲に限らず)オリジナルを超えてしまうように感じるのは、私だけでしょうか。アルバム全体を通して、リバーブが深めにかけられており、音の統一感も見られます。セールス的にも、前作「空いっぱいの幸せ」が オリコンTOP10入りを果たせなかったのに対し、こちらは最高7位まで上昇、オーディオブームで耳の肥えた人たちも納得の一枚だったのではないでしょうか。

●子供たちと真理さん
ところで、真理さんが子供たちからも絶大な人気があったというのは、とても不思議な現象だと思います。子供向けの曲なんてほとんどありませんし、なにしろテレビ番組「真理ちゃんシリーズ」が始まる前からすごい人気だったのです。真理ちゃんシリーズが始まる前から人気があった、というのは「自分が好きだったから、そのはず」というだけで、特に根拠もなかったのですが、なにやら NHKの「ラジオ深夜便」で、このことに関する証言があったとか…。やっぱり。

私は残念ながら「チャンネル権」の関係で、真理ちゃんシリーズはあまり見られなかったのですが、今、ネットを見てみると、この番組の中では子供向けの素晴らしい曲がたくさんあったのですね。「もしビルが建ったら」(正しくは「もしもビルがたったなら」2021.11.16追記)は、この時代(昭和47年か48年)にすでに、環境問題、自然との共生、そして物質的な豊かさが必ずしも人の幸せに結びつくものではないことを、易しく楽しい言葉で歌っているんですね。今回この曲をカバーさせていただこうと思い、現在作成中なのですが(10月14日に完成しました。詳細は下記の追記をご参照ください)、じっくり聴いてみると、レコードで出す曲と同等、あるいはそれ以上の時間と作業を費やして作られていることがわかります。この当時、真理ちゃんシリーズが子供向けにレコード化されなかったのが、とても不思議です。真理ちゃんシリーズの全編の再放送、または DVD化が待ち望まれます。

再放送またはDVD化、と言えば、昭和40年代に放送されていた人気ドラマ「刑事くん」が、現在CSで放送中、今夏にはDVDが発売されるそうで、35話に真理さんが婦人警官(女性巡査)役で登場しますので、私個人的にはとてもとてもとても!楽しみなのですが(私が真理さんを好きになったのは、このドラマがきっかけだと思います)、「刑事くん」が再放送&DVD化できるのでしたら、真理ちゃんシリーズも再放送&DVD化できるはず! 期待が一段と高まります。

●末筆ながら
ネット上で真理さんに関する情報や映像、音声を公開されている方々には、本当に感謝の言葉も見つかりません。今回、特にお世話になった方、リンクを掲載させていただこうと思います。

最後に、私の稚拙な言葉では、なかなか伝わらないでしょうから、ソニーのディレクターであった白川隆三さんが、とても的確に真理さんのことを語っていらっしゃいますので、引用させていただこうと思います。真理さんが唯一無二のアーティストであること、そして、真理さんがどれほど子供たちの心に、きれいでやさしい種を蒔いたかがわかると思います。

記憶に残っているのは、埼玉の民音のコンサートで彼女が発したオーラです。それは、物凄い集中力を発揮したコンサートでした。アンコールで、彼女は上手のステージの端に座り、歌いながら、一列に並んだ子供たち一人一人と握手し始めたのですが、まるでマリア様のようでほんとに美しい光景でした。会場のお客さんもバンドのメンバーも、みんなが一つになって優しい気持ちになったのです。私も感動して胸が詰まる思いでした。(「天地真理プレミアム」解説より)

2018年6月21日

●追記
もしもビルが建ったならfeat.初音ミク ・上記の、真理さんが強烈なオーラを発したというコンサートが、具体的には、いつどこで行われたのか、今となっては調べようもないと思っていたのですが、先日、ファンクラブの会報を見ていたら、偶然にも「もしかして… これ!?」というのを見つけたので、ご紹介したいと思います。当時のスケジュール表が会報にときどき掲載されるのですが、その中で75年10月10日~12日に、埼玉県の川口、草加、行田の3ヶ所、3日連続で民音のコンサートが行われたようですので、この時のことかもしれません。それにしても、こんな至近距離で3日連続コンサートを開催するなんて、人気が急落したと言われるこの時期でも、まだまだすごい人気があったことを示していますね。

・「もしビルが建ったら」のカバー(Vo.初音ミク)が完成しました。この曲のタイトルは、当時出版された雑誌に「もしビルが建ったら」と紹介されているものもあるのですが、JASRACには「もしもビルが建ったなら」という名前で登録されているようで、歌詞からしてもこちらの方が相応しいとの判断で、今回はJASRAC登録のものに従いました(作曲者名も漢字が一字違っています)。「真理ちゃんとデイト」の中ではどのように紹介されていたのか、気になるところです。YouTube ニコニコ動画

・上記本文を公開した後の8月1日に、真理さんの新ボックスセット「私は歌手 I'M A SINGER」のリリースが発表されました(CD5枚+DVD1枚 \10800 詳しくはこちら)。真理さんの『歌』に焦点を当てた選曲のようで、カバー曲が多数収録されるようです。真理さんの発声法は非常に独特なものだと思います。もちろん、その後の歌謡曲の歌手とは全然違う発声法ですが、クラシック音楽を基礎としてファルセットで歌謡曲を歌った他の歌手ともかなり違うと思います(主演のミュージカルを聴いてもわかるとおり、真理さんはクラシックの本格的な発声もできる)。その、声を張り上げたりしない、真理さん独特のやさしい歌声というのは「世界一美しい」と言っても過言ではないと思います。

2018年10月18日

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夢と希望と幸せと… 天地真理さん

天地真理さんと言えば、歌手、アイドル、女優、タレント… というように紹介されてしまいます。もちろん、それはそうなのですが、私にとっては、そういった枠に全然おさまりきらない人。今となっては、真理さんは70年代前半にデビューした歌手の一人として、他の歌手と一緒に並べられてしまうのでしょうが、私はそうしたことに強い違和感を覚えるのです。なにしろ私にとって真理さんは、おとぎの国からやって来たお姫様。むしろ「ドラえもん」や「魔法使いサリー」と並べたいくらいの、ヒーロー/ヒロイン的な存在なのです。実際、あの当時の真理さんの独特の世界、場の雰囲気を一変させるほどの圧倒的な存在感…は、他の歌手/アーティストとは根本的に何かが違うという印象でした。真理さんがテレビに映ると、例えそこが代々木公園であろうと TBSのスタジオであろうと、私には別世界のように見えたものです。

天地真理さん 「ドラえもんやサリーちゃんと並べたい」ということに首をかしげる人もいるかもしれませんが、当時ブリヂストンが子供用に販売した自転車は、女の子用が「ドレミまりちゃん」だったのに対して、男の子用は「仮面ライダー」でしたから、まんざら突飛な事を言っているわけでもないことがお分かりいただけるでしょう?

要するに真理さんは、子供たちに夢と希望を与える存在だったということです。いや、子供たちだけではありません。大人たちにとっても夢と希望を与える存在。それで「真理ちゃん!真理ちゃん!」の大ブームが起きて、アイドルと言われるようにもなりましたが、アイドルと呼ぶには音楽の素養とセンスがあり過ぎですね。アイドルとしての一面はありましたが、「天地真理=アイドル」として紹介されてしまうのはちょっと残念な気がします。そういえば YouTubeだったかニコニコだったか、真理さんの動画のコメントに「髪型がオバサン」と書いてる人がいましたが、真理さんがオバサン風の髪型にしていたのではなくて、世の女性たちが真理さんの髪形を真似したのです。お間違えなく。

とは言え、正直言って、77年以降は私も真理さんのことを忘れたような状態になっていました。2011年にファンクラブが起ち上がって、ファンの皆さんと一緒に盛り上げる活動をされていたのですね。そういった方たちが YouTubeで公開している動画を見て、私も70年代のことを思い出すことができました。それがなかったら思い出すこともなかった、と考えると怖いくらいです。というのも、私がずーっと心の中で大切にしている原風景… これが、真理さんからとても大きな影響を受けている、ということに気づけたからです。

当時、私は幼過ぎて、真理さんがどんな発言をし、どんなことを考えていたのか、よく知りませんでしたが、今になって調べてみると、とにかく「心」と「優しさ」を大切にしていた、ということがよくわかります。特に あるテレビ番組でのこの言葉はとても深いですね。「で、どういう人が素晴らしいのかっていうのも、はっきりわからなくなっちゃったの。それで外国行って…、優しい人ほど素晴らしい人はいないって思うわけ。心が。でも、なかなかいないの、優しい人って」

真理さんは、日本中に夢と希望と幸せを与えた。それは、曲の素晴らしさやテレビ番組の素晴らしさはもちろん、真理さんの歌声や表情、しぐさにも何か秘密が隠されているような気がします。真理さんの歌声には、聴く人に希望を与える何かが隠されている。真理さんの笑顔には、見る人を幸せにする何かが隠されている。歌声と表情で、私たちに福音を告げているかのようです。その福音は、一時的なものでなく、普遍的なもの。今の時代にも必要なものだと思います。

●恋と海とTシャツと
Play 先日「恋と海とTシャツと」を、初音ミクさんのボーカルでカバーさせていただきましたので、ちょっとそのことにも触れさせていただこうかと思います。この曲は真理さんのシングルの曲としては、ちょっと目立たないですかね。どうしても「恋する夏の日」と似ている、という印象をもたれてしまうからでしょうか。しかし、この曲は安井かずみさんの作詞で、詞の雰囲気は「恋する夏の日」とはだいぶ違います。真理さんも当時「詞が好き」とおっしゃっていました。「恋する夏の日」では相手の男性のことを「あなた」と言っていますが、こちらでは「あの人」と言っていて、真理さんの可愛さをより引き立てていると思います。リズムはとてもシンプルでノリがいいですね。今風とも言えます。ライブでは、この曲で盛り上がっていたのではないでしょうか。メロディやハーモニー(コード)は、この時代の歌謡曲らしく、とてもシンプルで美しいのですが、「♪あの~人が来ないうちに、私のこ~の~」の部分はちょっと特徴的な響きで、この曲の一番の魅力だと思います。真理さんのことを知らない、若い世代の人たちにも聴いていただけたらうれしいです。

ちなみに、動画の最後に出てくるドレミまりちゃんの痛車は、イラストの作者さんに尋ねたところ、想像で描いたそうで、「ドレミまりちゃんって痛車のはしりだよね」という発想から生まれたそうです。そう、真理さんの音楽やファッションなどは、今の日本の新しい文化に直接的・間接的に大きな影響を与えていると思います。もうここ10年も20年も、メディアは真理さんの音楽的な面や素晴らしい功績を、大きく扱うことをしていません。しかし、幸い、今月の朝日新聞で「ひとりじゃないの」の特集記事が掲載されるということで、これをきっかけに真理さんの再評価への機運が高まることを期待しています。

2017年10月1日

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自然エネルギー100%の時代へ

ここ2~3年は良い年が続いて、でもその分なんだか浮き足立っていたような気がします。今年は地に足を着けて、改めて原点に戻らなければいけないなと思っています。
…さて、このページは2年ぶりの更新。最近感じたことをつれづれに書いてみたいと思います。

●THE BEATLES
ビートルズに特段の興味はなかったんですが、一昨年の「Magical Mystery Tour」という映画の解禁をきっかけに、よく聴くようになりました。聴いていると「あの人もこの人も、あの曲もこの曲も、みんなビートルズの影響だったんだな」ということがよくわかり、その存在の大きさに改めて気づかされます。「Magical Mystery Tour」という映画は、イギリスのBBCで放送されたとき、かなり不評だったようですが、私はとても面白い映画だと思いました。かっこいい俳優が出るわけでもなく、美しい女優が出るわけでもなく、感動的なストーリーでもないのてすが、とにかく全体を通して人間味が溢れていて、観ていて楽しい気分になります。「イギリス人も日本人も本質的に変わりはないじゃない!」ということを強く感じます。

映画の所々で挿入されてくるビートルズの曲と映像は、その後無数に作られることになるミュージックビデオやプロモーションビデオの元祖ではないかと思います。この映画は、ビートルズのビデオクリップ集としてもとても高い価値があると思います。 MTVが放送を開始する何年も前に解散してしまったビートルズのビデオクリップが、今になって観られるわけですから、それはそれはものすごいことだと…。しかも、その曲と言い映像と言い、そのクオリティがメチャメチャ高くて、今の時代に作られているものと比較しても全く見劣りしないどころか、かえって優れているくらい。

ビートルズを聴いていて本当にしみじみ思うのですが、今は楽器でもレコーディングの機材でも、ビートルズの時代に比べて遥かに進歩していて、音質もレコーディングのやりやすさも遥かに良くなっているのに、今の時代に作られている音楽がビートルズに全然勝てないのはなぜなんでしょうか? やっぱり楽器や機材がどんなに発達しても、いい曲を作れなければ何にもならない、ってことですよね。大晦日の歌番組を見ていても、歌謡曲やポップスと呼ばれる音楽が世に出始めてから1980年くらいまで、心にグッと来る美しいメロディの曲がたくさんあったのに、今は全くと言っていいほどない。ちょうどデジタル技術の発達と逆比例して、そういった音楽がなくなっていったように思えます。

これは音楽だけに限らず、映画や文学、絵画など、いろいろな分野で共通して起こっている現象かもしれません。

(ビートルズを讃えているからといって、クスリやサイケデリックを肯定する気はありません。念のため。)

●グスコーブドリの伝記
最近は冬らしい、とても寒い日が多いですね。こういう日が続くと、あるいはエジプトで雪が降ったりすると「地球温暖化なんて嘘なんじゃない?」という声が必ず聞かれますが、私も嘘であってほしいと思いますが、現実はそんなに甘くありません。

昨年の春ごろ、宮沢賢治原作の「グスコーブドリの伝記」というアニメ映画がひっそりと公開されていました。私は観に行ったんですが、とても良かったです。この物語の中で、主人公ブドリと師の会話で、「先生、気層の中に炭酸瓦斯が増えて来れば暖かくなるのですか。」 「それはなるだろう。地球ができてからいままでの気温は、大抵空気中の炭酸瓦斯の量できまっていたと云われる位だからね。」 というやり取りがあります。この物語が書かれた1932年当時、そういうことって科学的にわかっていたんだろうか!? とびっくりしてしまうんですが、とにかく「大気中の二酸化炭素濃度が増えれば気温が上がる」ということは、もうすでに明らかになっている事実です。そして、現在のCO2濃度は370ppmくらい。南極の氷を調べると、65万年前までのCO2濃度が測定できるそうですが、産業革命に至るまでの65万年の間、一度も300ppmを超えたことがない。ところが、このまま何も対策を講じないでいると、40年後には600ppmを超えると予想されています。600ppmですよ! その後どういうことが待ち受けているかは、小学生でもわかりますよね?

その対策の中でも非常に有効なものとして期待されていたのが「原子力発電」だったのですが、残念ながら先日の大震災のときに「原子力はダメだ!」と自然の神様に一喝されてしまいました。というわけで、今現在「火力はダメ!原子力もダメ!」という難しい状況に私たちは置かれています。

●自然エネルギーに転換を
日本は資源が乏しいと言われています。しかしそれは、石油が少ないだけではないでしょうか? 「資源=石油」だと勘違いしていないでしょうか? 自然を利用した発電方法を挙げてみると、太陽光、風力、水力、潮力、地熱… こうした観点で見れば、日本は自然エネルギーの宝庫だと思います。ちなみに「グスコーブドリの伝記」には、「それから四年の間に、クーボー大博士の計画通り、潮汐発電所は、イーハトーブの海岸に沿って、二百も配置されました」という興味深い記述があります。

WWFの会報(2014年1,2月号)によると、WWFジャパンがこの程まとめた報告書で、日本国内においては、今後私たちがエネルギー効率を向上させて省エネを実現し、送電網を整備することによって、2050年までに「自然エネルギー100%」は実現可能であるとの結論を出しました。自然エネルギーに加えて、水素を利用した「燃料電池」という将来極めて有望なエネルギーもあるので、CO2削減については決して絶望的な状況ではないのです。あとは私たちが実行するかどうかにかかっています。

電気の供給に関しては、現在、大きな電力会社が大規模に発電し、電力事業を独占している形ですが、これは見直されるべきだろうと思います。ガスの供給の形態を考えてみてください。ガスの場合は、都市ガスと呼ばれる大きなガス会社に加えて、プロパンガスを供給する中小のガス会社がたくさん存在しています。電力に関しても、こういう形にしてみてはどうでしょうか。つまり、電気の場合はガスボンベに相当する大容量蓄電池があればいいわけです。こうすることによって、WWFジャパンの報告書の中で「自然エネルギー普及の上で最大の問題」と指摘されている送電網の問題も緩和されますし、電力事業への新規参入もしやすくなります。

●かなりの経済効果も
蓄電池を利用した中小の電力会社が設立されることで、電力事業という新たな産業が生まれます。また、自然エネルギーは都市部よりも地方に多く存在しているので、地方における人口の減少に歯止めをかけたり、地域の活性化も期待できます。

そもそも今現在、エネルギーの大部分を化石燃料に頼ることによって、私たち日本のお金がどれだけ石油産出国に流れているでしょうか? 「自然エネルギー100%」を実現すれば、このような莫大なお金を使わなくて済むのです。国全体の支出が減り、地方が活性化するわけですから、かなりの経済効果、景気回復が期待できるのです。

●家庭や個人で発電
さらに小規模に、家庭や個人での発電というのも、結構有効なのではと思います。先日、新聞を読んでいたら、秋葉原でパーツをそろえれば1万円ほどの費用で小型の太陽光発電機が作れるそうです。また、お祭りなどの露店でよく使っている発電機を、上に挙げたような蓄電池に切り替えれば、かなりのガソリンが節約できるのではないでしょうか。…ということは、自動車の燃料を自然エネルギー蓄電池に切り替えれば、とてつもない量のガソリンを節約できるということになりますね。…ということは、どうでしょう… 給水車のような「給電車」というものを作って、地方で自然エネルギーによって発電された電気を各地のガソリンスタンドまで運び配備しておくというのは… 鉄道でも考えられますよね、「蓄電池機関車」のような。

個人レベルでも今は、Panasonic「コンパクトソーラーライト」など、自宅で太陽光発電して、照明として使えるほか電池の充電、ケータイやスマホの充電ができるという製品もあり、これ1台ではとても少ない電力でも、ケータイやスマホを使っている多くの人が使えば、全体で相当な量の省エネになると思います。私も使ってみたいと思っていますので、そのときはまたこのページでお伝えしたいと思います。 …ツイッターで定期的に報告するというのもいいかもしれませんね。

●おわりに
……ビートルズと自然エネルギーの話題だけでこんなに長くなってしまった…。本当は今回は、昨年読んだ「カルマからの卒業」(はせくらみゆき著)という本の話題をメインにしようと思ってたのですが… 冒頭のツイートの話、「地球の夜明けの年」というのはこの本に由来しています。が、これについては、また次回。

しかし、エネルギーの問題は、今最も重要な問題と言っても過言ではないので、今後もグリーンハートパークとして注目していきたいと思っています。

「自然エネルギー100%」は、やればできる!

●追伸
1月6日、WWFジャパンのツイートで、日本政府が相変わらず火力・原子力に依存したエネルギー基本計画を出していることを知りました。その計画案に対するパブリックコメントの締切りがその日の内ということで、急いで「日本は自然エネルギーの宝庫なのだから、石油産出国に莫大な費用を払い続けるようなことはやめ、自然エネルギーに速やかな転換を」というような意見を Webで提出しました。

2014年1月20日

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