みどりの森・ライブラリー

旅情報シリーズ6

 


立山黒部アルペンルート
【2008年12月24日】

国内屈指の山岳観光地、立山黒部アルペンルート
旅行会社のパンフと言えば、「北海道」「九州」
というように地方別になっているのが普通ですが
ここは「立山黒部アルペンルート」で一冊になっていることからも
人気の高さがうかがえます
10月中旬、黒部峡谷のトロッコ電車と
高原バスやトロリーバスなど、アルペンルートを満喫してきました

黒部峡谷鉄道
宇奈月⇔欅平(約20km)を結ぶトロッコ電車です。残念ながら、今回の旅行の中で唯一不満が残りました。事前の予約が必要で、列車と車両は指定されているのに、座席が指定されていない! そのせいで、席の取り合いになってしまいました。車両まで指定するのなら、席も指定してほしい! おかげで私、往路は最悪の席でした。
冬季歩道
右の写真で、作業用の車両の向こうに見えている塀。何の変哲もないコンクリートの塀に見えますが、私が今回このトロッコ電車に乗っていて最も驚いたのがこれです。これはただの塀ではなく、実はトンネルなのです。何に使うかというと、冬季の積雪時に通勤用の歩道として使うのだそうです。なんと、欅平までずっと続いています。ちなみに、この黒部峡谷鉄道はもともと関西電力の作業用に敷設された鉄道です。
欅平(けやきだいら)
終点の欅平駅です。最悪の座席に続いて、宇奈月では駅員やみやげ店の店員、ホテルマンなど私が接したすべての人が横柄な態度で(黙ってても客が来るような観光地だとそうなっちゃうんでしょうね)、何かと印象の悪いトロッコ電車でしたが、ここ欅平ではこの日、きのこ汁を無料で配っていて、とてもおいしくて体も温まり、イヤな気持ちを帳消しにしてくれました。この日は富山のシティホテルで一泊しました。
室堂平
当日の天気予報では、北陸全域が雨。「せめて曇りにならないかなぁ」と思っていたところ、なんと快晴に! ここ室堂平はアルペンルートの中心地で最も賑やかな場所。雄大な景色を満喫した後に、室堂ターミナル内のおみやげ売り場で買い物、ティーラウンジ「りんどう」では名水仕立てのコーヒーを。
みくりが池
室堂平のシンボル「みくりが池」は、水蒸気爆発のときにできた火口湖だそうです。ちなみに「室堂」とは、日本最古(江戸時代中期建設)の山小屋のことです。ここ室堂までは、美女平という所から「高原バス」での移動となりますが(アルペンルート内はマイカーの通行が規制されている)、高原バスは定員制で、美しい景色の中を快適に走ります。
立山高原ホテル
この日は、ここで一泊。近辺の「弥陀ヶ原ホテル」や「ホテル立山」などと比べると、少し人気がない感じがするこの立山高原ホテルですが、実際に泊まってみて、その理由が全く見当たりませんでした。部屋もいい、お風呂もいい、料理もいい、従業員の感じもいい、値段も安い! 絶対オススメです。
黒部ダム
日本最大のアーチ式ダム。7年にわたる難航を極めた建設工事は、小説や映画にもなっていますよね。大観峰という所から黒部平まではロープウェイ(この部分の景色がアルペンルートの写真で最もよく使われている)、黒部平から黒部ダムまではケーブルカーでの移動となりますが、このケーブルカーは全区間地下になっており、とても珍しいと思いました。
関電トロリーバス
以前から「一度は乗ってみたい」と思っていたのがこのトロリーバスです。トロリーバスとは、車両の屋根にパンタグラフがあり(つまり架線が張られている)、そこから供給される電気で走るバスのことです。以前は各地で走っていたそうですが、現在はこのアルペンルートのみとなってしまいました。環境のことを考えると、再び各地で復活させてもよいのではないでしょうか。アルペンルートでは黒部ダム⇔扇沢間の関電トロリーバスと、室堂⇔大観峰間の立山トンネルトロリーバスの二ヶ所で走っています。

 

今回の行程は次のとおりです。
[1日目]
東京=[JR夜行バス]=富山⇒[富山地鉄]⇒宇奈月⇒[黒部峡谷鉄道]⇒欅平⇒[黒部峡谷鉄道]⇒宇奈月⇒[富山地鉄]⇒富山
[2日目]
富山⇒[富山地鉄]⇒立山−[ケーブルカー]−美女平=[高原バス]=室堂=[高原バス]=天狗平
[3日目]
天狗平=[高原バス]=室堂−[トロリーバス]−大観峰−[ロープウェイ]−黒部平−[ケーブルカー]−黒部湖…[徒歩]…黒部ダム−[トロリーバス]−扇沢=[バス]=長野⇒[新幹線]⇒東京

リンク
立山黒部アルペンルート公式サイト

 

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