建物名称 梅田スカイビル
展望台名称 空中庭園展望台
所在地 大阪府大阪市北区
高さ 全高173m 屋上空中回廊床面高170m
竣工 1993(平成5)年
概要 2棟の高層ビルを橋渡しするように展望台が載った、いわゆる凱旋門型の特異な姿が目を引く梅田スカイビルは、積水ハウス、ダイハツディーゼル、東芝等の共同で開発された新梅田シティの核となるオフィスビルである。設計は京都駅ビルや札幌ドームなどを手がけた原広司氏。2棟はそれぞれタワーイースト、タワーウエストと呼称し、39階から上の展望台部分の構造物を「空中庭園展望台」と呼んでいる。空中庭園展望台のサイズは54m×54m、重量は1040トンという巨大なものであり、建設にあたっては地上で組み上げてから毎分35cmというゆっくりとした速度で吊り上げ架設するワイヤーリフトアップ工法が採用された。
もともと敷地の大部分はダイハツディーゼルの創業地かつ本社所在地だったところであり、同社は現在タワーウエストの2フロアに本社を置いている。このほか新梅田シティには滝とせせらぎのある「中自然の森」や昭和初期の町並みを模した地下飲食街「滝見小路」などがある。敷地内にはもうひとつ高層ビルが建っているが、そちらは全館がウェスティンホテル大阪となっており一般公開された展望スペースはない。それにしてもこうした形状のビルをタワーと見なしていいのか少々疑問に思うところだが、全日本タワー協議会に加盟している以上は展望タワーであると認めなくてはなるまい。
TF式分類 第3種 I類
登頂日 1回目 2001年8月5日
2回目 2007年4月13日→この日の登頂記録へスキップ
 2001年8月5日の登頂記録
梅田スカイビルの周囲は建物の密集地で、ビルの全景を撮影するのはとても困難です。新梅田シティの敷地内からだと超広角レンズを使えば撮れるのですが、私のデジカメではどうしても他の建物が写り込むのを避けることができませんでした。

JR大阪駅、阪急梅田駅からは、梅田貨物駅の下をくぐる長〜い地下歩道を経由して7、8分くらいですが、駅からその地下歩道の入口までは場外馬券売り場への道とかぶっているので、歩きタバコのおっちゃん連中がぞろぞろ列をなしている中を歩いて行かなくてはならないのがちょっとイヤ。

タワーイースト3階にある展望チケット売り場。なんだかホテルのフロントみたいな雰囲気です。せっかく案内のおねえさんがいるのに、チケットは右手の自動販売機で買うというのは味気ないのではあるまいか。

ここから廊下を渡ってタワーウェスト側のエレベーターホールへと進みます。

シースルーエレベーターから外を眺めつつ、おねえさんのガイドを聞きながらまずは35階へと上がります。

たまたまエレベーターの客は私一人。はたしておねえさんはそれで緊張したのか、ちょっと噛んで照れ笑いしてました。大丈夫、ここだけの話にしといてあげます。

エレベーターに高度表示計がついているのは珍しくありませんが、その高さをビジュアルで見せてくれる表示板は珍しいかも。
35階で、西側棟から展望台39階へと空中を突っ切るシースルーエスカレーターに乗り換え。
ガラス張りの空中エスカレーターからはどんな風景が見られるかと楽しみにしていたのですが、ご覧のとおり視界が狭いのであまり空中であることを実感できないのでした。
空中エスカレーターを降り、さらにエスカレーターを乗り継いで、やっと40階にたどり着きました。窓側にベンチが並んでおり、大きな窓から下界を眺めることはできますが、おっとっと、ここはまだメインの展望台じゃないんだぜ。
40階の一角に、あまり目立たないながら屋上展望台への入口があります。ここからは階段を登って、いよいよ最上階へ!
ここが高さ170mの屋上展望台。日本中に展望タワーは数あれど、こんな高さをオープンエアで公開しているところはあまり例がありません。晴れた日には爽快感もひとしおです。

屋上のまわりには1000本のノズルが設置されていて、一定の時刻になると水蒸気を噴霧して雲海を演出するというアトラクションが行われています(上の写真にその案内板が出ています)。私が屋上に上ったときはちょうどその最中だったのですが、日中に見てもいまいちショボいだけなので、幻想的にライトアップされるという夕方から夜間の方が楽しめるでしょう。

シースルーエスカレーターを上から見るとこんな感じ。鉄骨に囲まれて、これじゃあ中からの視界が悪いわけだ。

ちなみにこの大きな丸い穴の直径は約30mだそうです。残念ながら(?)屋上展望台からだとガラスの壁に顔を押しつけても真下を望むことはできません。どうせなら廊下でも渡しておいてくれると高所マニアにウケると思うんですがね。

大阪駅・梅田駅方向の眺め。
画面中央下の白いビルは大阪初進出のヨドバシカメラ。
その向こうに上半分だけ姿を覗かせている赤い物体はHEP FIVEの観覧車。こうして見ると小さいもんですね。
その右は阪急グランドビル。右下の高架線がJR大阪駅で、隣接する大きなビルは大丸梅田店。遠くの方に高層ビルが固まって建っている一帯が大阪ビジネスパークです。
こちらは淀川方向の眺めです。
橋は左から順に新十三大橋、NTT専用橋、十三大橋、阪急電車。川の対岸は淀川区十三地区です。
伊丹空港もこの方角にあり、飛行機が頻繁に離発着する様子が見られます。
南の方角はこんな眺め。左側に見える高い建物はハービスOSAKA。線路際に建つ緑のドームをふたつ乗せた黄色いビルはホテルモントレ大阪。
画面中央に見える円筒形のやや低い建物は、ビルの真ん中を阪神高速道路がぶち抜いていることで知られるビーハイブです。
再び40階へ下りてきました。こちらはカフェのようす。天井をよく見ると照明は通路部分にしかついていない。ははん、暗い空間でロマンチックに夜景を楽しんでくださいっていう趣向なんだな。
というか、こんな明るい時間帯でもカップル客ばっかりじゃんか。ひゅー。
39階にはスーベニールショップ。わざわざ英語で言わなくても要するに土産物屋ですね。なんか洋菓子とか装飾品とか小洒落たものしか置いてないので、ちょっとつまらない。もっとこう大阪らしいベタな土産置いといてぇな。
おみやげその1。
缶入りのミニゴーフルです。もちろん神戸風月堂の製品。直径8cmくらいのゴーフルが6枚入っています。
※本当は「風」じゃなくて「几」の中に「百」という字なんですが一般的なネット環境では表示できません。

ところでこの缶に描かれているキャラクターは「ソラッキー」といって、大胆にもビルを擬人化したデザイン。チケットの半券にも描かれています。ソラッキーという名前は「空」と「So Lucky!」を掛けているんだとか。

おみやげその2。
かわいいソラッキーくんのポストカード5枚組。おお〜、ソラッキーくんには兄弟(?)がいたのね。それぞれに名前はついているんでしょうか?
右下のオレンジのカードに描かれているキャラクターは空中庭園展望台の案内係のおねえさん。コスチュームが2種類あるのは冬服と夏服ということのようです。
 2007年4月13日の登頂記録
今回の再訪の目的の第一は、昨年デビューした新キャラクター「そらら」グッズを手に入れることです。
そららのデザインは一般公募による422点の中から選ばれた作品。公式プロフィールによれば空中庭園展望台が完成した平成5年に生まれた13歳の女の子で、身長173cm(←でかっ)だとか、京都タワーのたわわちゃんと仲良しだとか、将来は吉本新喜劇に出るのが夢だとか、細かい設定が記されています。

そららのデビューによって、それまでマスコットキャラクターの座にいたソラッキーの処遇がどうなったかは後述。

40階の空中庭園大明神は前回来たときすでに設置されていましたが、写真がうまく撮れずに掲載を断念していたもの。今も継続しているということはそれなりに人気があるのでしょう。
両脇におみくじをくくりつけるコーナーがありますが、この左側でおみくじが無人販売されているのです。料金箱に100円を入れて、12星座ごとに仕分けられたラックからおみくじを1枚引くというスタイル。所詮お遊びとはいえ神道と星占いをごちゃ混ぜにするのはテキトーすぎやしないか?
同じ40階の一角に設けられた新梅田シティの施設や店舗を紹介する小部屋。パンフレットを見返したら前回すでにあったはずなのに、気付かずスルーしていたとは我ながらどういうことだ。照明を落とした室内の中央には梅田スカイビルの大型模型が据え置かれ、壁面には写真パネルが掲示されています。
円形吹き抜け側の壁面をぐるりと囲むように設置された写真パネルは「空中庭園幻想の行方」と題されており、世界の塔と地球外建築(宇宙ステーションとか)の60枚の写真で構成されています。スカイギャラリーで企画展が行われるときは展示用の壁で覆い隠されてしまうので、素の状態は今回初めて見た。
逆に、前回あったのに今回なくなっていたもののひとつが、屋上展望台で実施されていた水蒸気で雲海を演出する「1000 NOZZLES」。通路の下に設けられた噴霧ノズルは錆が浮き始めています。

おそらく観客数の減少によってコストのかかることは取りやめになったのでしょう。エレベーターガールの添乗が中止され、客が自分で操作するようになっていたのもその一環だと思われます。

至近距離に大阪タワーがあるのに、前回はまだその存在を知らなかったので特に注目していませんでした。あれからデジカメを買い替えて望遠機能もつくようになったので、見下ろす視点で一枚撮っておくかと思ったら高層マンション(ローレルタワーサンクタス梅田)ができて完全に死角に入っているではないですか。

向こうに見える超高層ビルはシティタワー西梅田で、なんとあれもマンションなのです。しかも高さ177mで梅田スカイビルよりも高い!

今回一番のお目当てであった、そららのピンバッジをゲット。そららグッズはまだアイテム数が少なく、これからの商品展開に期待したいところです。

ところで先代キャラクターのソラッキーなんですが、今ではすっかりなかったことにされているのが不憫でしょうがない。そもそもそららがデビューしたときに「空中庭園展望台に初めてのキャラクターが誕生しました」と発表されたのが私にはひっかかっています。せめて「ソラッキーからバトンタッチしました」とでも言ってくれれば救われたのに……。

そんなわけで、どうも私はすんなりとそららを受け入れられないのが正直なところなんですよねぇ。

今回もミニゴーフルを買ってきました。ソラッキーに代わってビルの写真が印刷されています。最近そらら缶も発売になりましたが、こちらは印刷ではなくてシール貼りという扱い。中身はどっちもいっしょです。
そららのシールを剥がしたらソラッキーが出てきた、なんてことになったら泣けるところですが、風月堂の通常デザインの缶を使用しているのでそんな残酷なことにはなっていません(笑)
チケットやパンフレットからも当然ソラッキーはいなくなり、そららが描かれています。新旧のチケットを並べてご覧いただきましょう。

そららの方のチケットには、次回持参すると1グループ5名まで1割引になるとの注意書きが。やっぱり観客数はいまいち伸び悩んでいるらしいと察せられます。

そらら以外にも、ビルの外観をあしらったグッズが何種類か存在しています。そんな中からフェイスタオルを買ってきました。
・ウメポタ(新梅田シティのポータルサイト)
・空中庭園展望台

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