建物名称 富山地区広域圏クリーンセンター
所在地 富山県中新川郡立山町
高さ 全高100m 展望室床面高80m
竣工 2003(平成15)年
概要 日常生活に密接に関連する行政サービスは市町村によって行われるのが基本であるが、ゴミ処理、上下水道、消防、医療、福祉など、市町村が単独で行うには設備投資や運用にかかる財政負担が大きくなりがちな一部の事業は近隣と共同で実施することで効率化を図るケースが多い。地方自治法にはこのような目的で複数の市町村が連帯する枠組みとして「広域市町村圏」の定めがあり、富山県では富山地区、高岡地区、新川、砺波の4エリアが設定されている。このうち富山地区広域圏事務組合は富山市、滑川市、立山町、上市町、舟橋村の5市町村から成り、約50万の圏域人口を擁している。
富山地区広域圏クリーンセンターは立山町の常願寺川右岸に立地し、1日810tのゴミ処理能力を備えている。もともと当地には1983(昭和58)年に稼働を開始した旧クリーンセンターがあったのだが、1997(平成9)年の大気汚染防止法改正によってダイオキシン排出量の基準値に適合しなくなってしまったため、隣接地に建て替えられたものである。
TF式分類 第1種 II類
登頂日 2005年6月3日
 2005年6月3日の登頂記録
富山地区広域圏クリーンセンターの煙突に展望台がついているという情報は、たまたま閲覧する機会があった地方新聞の記事によって知りました。登頂時点では事務組合の公式webサイトがオープンしていなかったばかりか、ネット上に展望台について紹介しているページが存在しなかったため、事前に郵便で見学の可否を問い合わせるという初めてのケースとなりました。その結果、平日に限り公開しており、個人での見学も可能、事前の申し込みも入場料も必要ないとわかったのでやって来た次第です。
富山地方鉄道の大川寺駅からは川沿いに歩いて15分ほどのところ。清掃工場の常で、付近に民家のないエリアに立地しています。
煙突棟は工場の北面に設けられており、その直下には展望玄関ホールがあって係員が1人常駐しています。
記帳を求められた見学者名簿には、富山県内の都市名が列挙してあって住所地に○をつけるようになっていました。県外からの来訪者は想定していないらしく、「その他」の欄すらありません。
テキトーに富山市あたりにマルしておいたところで全然差し支えないのでしょうが、私は律義に「千葉県」と欄外に書き添えておきました。
館内は土足禁止なので玄関で靴を脱いだのはいいのですが、スリッパが備えられていないので裸足(いや、靴下は履いてますよ)で歩くことになります。
靴を脱いだ状態でエレベーターに乗る機会というのは、考えてみると非常に稀なことと思うんですが、なんだか上履きを忘れて登校しちゃった小学生みたいな微妙な切なさを感じずにはいられない(笑)
エレベーター内に掲示してある館内図によると煙突棟は11階建てで、展望室は9階に位置することになっています。3階と4階が工場見学者向けの施設、11階が空調機械室になっているほかは、中間階には何もないようです。
富山市街地や日本海を望む北側の風景。右手前は事務組合が運営している常願寺ハイツスポーツ公園で、工場の廃熱を利用した温水プールや宿泊施設などがあります。
左に見える常願寺川を渡る赤い橋は雷鳥大橋。
こちら南東側には立山連峰が眼前に迫るはずなのですが、数時間前まで今にも雨が降りそうな天気だった名残で雲が多く遠望できないのが残念な限り。
手前の煙突は解体間近い旧クリーンセンターです。
富山地区広域圏事務組合

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