建物名称 富山市庁舎展望塔
所在地 富山県富山市
高さ アンテナ高99.8m 建物本体高78.8m 展望回廊床面高68.55m
竣工 1992(平成4)年
概要 富山市は古くから北陸地方の交通や物流の要衝として発展し、1889(明治22)年4月1日に我が国で最初に市制を施行した31市のうちのひとつである。本州日本海側の都市としては新潟市、金沢市に次いで3番目に多い約42万の人口を擁している。
現在の市役所庁舎は市制施行100周年記念事業の一環として新築された地上8階・地下2階の建物で、V字型に配置された東棟と西棟との間は8階まで吹き抜けのアトリウムとなっているのが特徴である。東京都庁や群馬県庁、あるいは札幌市役所、堺市役所など高層庁舎の上層階に展望室が設けられている例は数多くあるが、富山市のように塔という形態を採用したのは珍しい部類である。
1997(平成9)年、公募によって「立山あおぐ特等席。富山市」が市のキャッチフレーズに制定された。これにちなんで翌98年、立山連峰の眺めが特に良いとされる市内11ヶ所の「特等席」が市民からの公募によって選出され、そこに市庁舎展望台も含まれている。年末年始を除き、閉庁される土曜・休日も観覧が可能である。
TF式分類 第1種 II類
登頂日 2005年6月3日
 2005年6月3日の登頂記録
富山市庁舎の外観上の特徴はなんといっても展望塔の存在ですが、アトリウムを覆う、立山連峰をイメージしたとされる三角屋根も印象的です。
全体的にモダンで好感の持てるデザインだと思うのですが、富山市在住の知人によるとすぐ脇を流れる松川べりの景観を損なうとして建築当初は批判的な意見も出たといいます。
庁舎内には2器ずつ向かい合わせに計4器のエレベーターが設置されていますが、展望回廊へ行くことができるのはそのうちの1器のみです。ドアに立山連峰の写真をあしらったステッカーが貼ってあるので一目瞭然です。
展望回廊のようす。ちょうどお昼休みの時間帯だったので市役所職員の方々が休憩しに来たりもするのかな〜、などと思っていたのですが、私以外に誰もいません。
富山市民は毎日見慣れた立山連峰をわざわざ展望台に登ってまで見ようなんて思わないのかも。
鉄柱の上部に「立山あおぐ特等席」であることを示すプレートが取り付けられています。他の10ヶ所の「特等席」にも類似のプレートが掲示されているのでしょうか。
そのちょっと下には地上高70mを示すラインが引かれています。
しかしいくらここが特等席でも、こう曇ってては立山連峰なんざ見えないわけで。
朝から降水確率の高い日でしたが、午前中に富山地区広域圏クリーンセンターに登ったときは晴れ間が広がったので安堵したのも束の間、富山市内に戻ってきたら登頂するのをやめようかと思うくらいの曇天に逆戻りしてしまいました。
こちらは富山駅のある北側の眺め。
右に見える高層ビルはIT企業・株式会社インテックの本社ビル「タワー111(トリプルワン)」で、その名のとおり高さは111m。富山県で最も高いビルですが展望台はありません。
南西に目を転じると、足下には富山城趾公園。その向こうでは神通川が横切っているのが見えます。
富山市役所

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