建物名称 | 海峡ゆめタワー |
所在地 | 山口県下関市 |
高さ | 全高153m 展望室(30階)床面高143m |
竣工 | 1996(平成8)年 |
概要 | 下関港は古くから貿易や人の往来を通じて中国・韓国との結びつきが強く、現在も青島・釜山への定期旅客船が発着するほか、コンテナ船の取扱総額も対中韓両国の割合が高い。こうしたことから下関の地に「アジアを中心に 世界と西日本を結び、 人々が集い、語らい、交易し、 催しに参加する賑わいの拠点」を目指すコンベンション施設「海峡メッセ下関」が開設された。正式名称は山口県国際総合センターという。旧国鉄ヤード跡地を再開発したウォーターフロント「海峡アイランド21」の一角に立地し、下関駅および下関港国際ターミナルから徒歩圏内という便利なロケーションである。 海峡メッセ下関は3つの建物から構成される。10階建ての「国際貿易ビル」は船をイメージした建物で、国際会議場、青島・瀋陽・慶尚南道などの海外事務所、パスポートセンター等が入居。島をイメージした「アリーナ」は見本市会場とイベントホールから成る。そして「海峡ゆめタワー」のイメージは灯台。すなわち、多くの人々を乗せた船を島へと導くシンボルであれ、との意味がこめられている。 |
TF式分類 | 第1種 II類 |
登頂日 | 2003年3月19日 |
2003年3月19日の登頂記録 | |
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8700枚のガラスに覆われた海峡ゆめタワー全景。足もとの体育館みたいな建物がアリーナで、左側にあるカーブを描いた壁面を持つ建物が国際貿易ビル。この3つが一体となって海峡メッセ下関を構成しているのです。
タワー最上部の球形展望室は直径21m。パンフレットや公式サイトを見ると、どうやら「球形総ガラス張り」の展望室は世界初だということを強調したいようです。 |
タワーのエントランスはアリーナ脇の階段を昇って4階にあります。左手の窓口は団体専用で、個人客は自動ドアを入ったところにある自動販売機でチケットを購入します。 | |
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シースルーエレベーターは分速120m。展望室までは70秒で到達します。 |
展望室は3層構造になっていて、ここが最上部の30階。5階から28階までの中間階床がないのに何を根拠に30階としているのかはわかりませんが、とにかく30階です。 | |
関門海峡を望む東側の風景。対岸は北九州市門司区で、右手にあるちょっと目を引く黒い建物は門司港レトロ展望室のあるレトロハイマート。左には関門橋が見えます。 | |
西側はJR下関駅前の風景。中央の黒壁の建物は山口銀行本店ビル。その向こうに三角屋根がちょこっと見えているのが下関駅舎。左は大丸とダイエーを核としたショッピングエリア「シーモール下関」で、道路上にはペデストリアンデッキが覆い被さっています。 | |
視線を駅から少し左に向けると、下関港国際ターミナルがあります。停泊しているのは釜山行きのフェリーでしょうか。 | |
展望室の一角にあるオリジナルグッズショップ「海'S(かいず)」。 海とかフグとかをモチーフにした小物がいろいろ並べられていますが、海峡メッセもしくはタワーのロゴが入った商品はほとんどないのが惜しい! |
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100mを超える高層タワーともなると地震や強風による建物の揺れを軽減するための大がかりな装置が据え付けられていることが多いのですが、海峡ゆめタワーでは球体の下半分に制振装置が設置されていて、風速毎秒120mまで耐えられるのだとか。その装置の状態を示す表示盤が展望室内にあります。 このときは北の風、風速毎秒4.4mで、タワーは0.1mm揺れていたわけですね。 |
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階段で29階へ降りようと思ったら、足下にこんな表示がありました。一般客が利用できる階段は28階から30階までなので、通常は1階から登ってくることはできませんが、もし登るとなると744段あるということです。 | |
29階はフグ料理専門店「ふくふ倶楽部」です。下関といえばフグですが、実際は東シナ海や黄海など、九州沿海が主な漁場らしいです。 思い返せば、これまでの人生でフグ刺し食べたのなんて1度しかないなぁ……。 お値段高めにつきここは素通りして、さらに下の28階展望室から下りのエレベーターに乗りましょう。出口は5階です。 |
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上で述べたとおり、ロゴ入りグッズはほとんどありません。強いて言えばキーホルダーが数種。 ああ、こうしてまた集める気もないのにキーホルダーが増えていく……。 |
29階の「ふくふ倶楽部」は閉店し、2009年からはカフェ&バー「シーガーデンうさぎ トゥエンティナイン」が営業している。30階展望室のグッズショップ「海'S」は公式サイトやパンフレットから記載がなくなったので現存しないとみられる。 |
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