建物名称 | サンサンタワー |
所在地 | 栃木県那須郡西那須野町(現・那須塩原市) |
高さ | 全高33.3m 展望室(5階)床面高25m |
竣工 | 1997(平成9)年 |
概要 | サンサンタワーが建つ「那須野が原公園」は約60haもの広大な土地にプール、フィールドアスレチック、オートキャンプ場、テニスコートなどを完備した県営都市公園である。充実した施設もさることながら、敷地の大半は原っぱと森林で占められており、恵まれた自然の中で思い切り遊ぶことのできる環境はとくに家族連れの行楽客に人気が高い。タワーは那須野が原公園の開園10周年を記念して建てられたもので、牧場や森林といった周辺の風景に調和するようサイロを模したデザインとなっている。 |
TF式分類 | 第1種 I類 |
登頂日 | 2002年4月29日 |
2002年4月29日の登頂記録 | |
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喜連川スカイタワーを訪問したあとは東北本線で氏家から西那須野へと向かい、さて那須野が原公園を目指そうかと駅前のバス乗り場に行ってみると、なんと次の便まで1時間半待ち。このあと宇都宮タワーにも行く予定なので待っているヒマはないと判断した私はタクシーに乗ることにしたのでした。 タクシーの運転手さんは、私が那須野が原公園に一人で何をしにいくのかと不思議に思ったようですが、実はタワーに登るだけで、すぐまた駅へ引き返すのだとわかると「じゃあ、タワーの下で待っててあげるから帰りも乗っていきなよ。待ってる間はメーター倒しといてあげるからさ」と言うので、そうさせてもらうことにしたのでした。 そうしてたどり着いたのがこのサンサンタワー。高さがそれほどない上に円柱の直径が太いのでどっしりとした印象の建物です。 |
タワーは公園駐車場の目の前にあります。エントランスには「自然観察展望施設 サンサンタワー」と書かれています。
自動ドアをくぐると館内はやや混雑気味でしたが、難なく販売機で入場券を買い求め、エレベーターに乗り込みます。 |
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エレベーターで一気に5階へ。全周ガラス張りの展望室です。 |
那須連山を遠望。おおむね北西の方角です。 タクシーの運転手さんはとにかくよく喋る人で、あの山にはスキー場があって、この時期でもまだ滑ることができるんだよ、と教えてくれました。 ふむ。ここからじゃ全然雪があるようには見えないけど。 |
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反対側は赤田調整池。公園施設ではなく、農業用水として利用されている那須疎水の流量を調整するための人工池です。 | |
タワーの足もとは「郷土の広場」と名付けられた原っぱ。ここに写っているのは広大な那須野が原公園の、本当にごく一部分でしかありません。 | |
階段で4階へ下りるとそこは首都機能移転のPRコーナーになっていて、パネル展示が行われています。 那須野が原は首都機能移転先の有力な候補地ということで、ときどき推進派の議員がやってきてはタワーから現地視察を行っているようです。那須野が原には農林水産省の試験農場など、もともと国有地が多いので、用地取得が比較的容易なのも好材料なんだとか。 |
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エレベーターで1階に下りてしまう前に3階の野鳥観察室に寄ってみましょう。赤田調整池はカルガモをはじめ多くの種類の水鳥が飛来するのでバードウォッチングには格好の場所。そこで池に面した窓辺には無料の望遠鏡が備え付けられていて、誰でも自由に観察が楽しめます。冬季はインストラクターも常駐しているそうです。
どうも人を待たせていると気が急いてしまい、結局タワーでの滞在時間は15分ほど。帰りも運転手さんの過剰なまでの観光案内を聞きながら西那須野駅へと戻ってきました。タクシー代は往復で4740円。駅に着いたとき、ちょうど入れ替わりに塩原方面へのバスが出発するところでしたから、大幅に時間を節約したことを考えると、まぁ妥当な出費だったんじゃないかと思います。 |
那須野が原公園 |