建物名称 | しらはまタワー |
所在地 | 和歌山県西牟婁郡白浜町 |
高さ | 全高50m |
竣工 | 1967(昭和42)年 |
営業中止 | 調査中 |
現状 | 解体撤去 |
TF式分類 | 第2種 II類 |
概要 | 関西エリア屈指のビーチリゾートで温泉地としても知られる南紀白浜に存在した回転昇降式展望塔である。当地で複数の旅館や温泉施設を経営する天山閣グループが1967(昭和42)年8月に総工費50億円を投じてオープンさせた大型ホテル「ハイ・プレーランド」の付属施設で、このタイプのタワーとしては開業日ベースで平泉タワー、びわ湖タワーに次ぐ国内3番目の設置例である。 【その1】このタワーに固有の名称があったかどうかは定かではないが、近畿建築士会協議会の月刊機関誌「ひろば」43号(1967年11月)掲載の記事に添えられた写真では、塔体に「しらはまタワー」とペイントされているのが明確に見てとれるため当サイトではこの名称を採用する。【その2】1975(昭和50)年度に国土地理院が撮影した航空写真に塔体が写っており、営業していたかどうかは別として、この時点での存在は確認できる。 |
2012年8月4日撮影 | |
ホテルシーモア北端の道路沿いに、しらはまタワーの支柱の台座とキャビン乗り場の一部が残っています。台座は頑丈すぎて、乗り場は建物と一体化しているため解体撤去が難しいという、ただそれだけの理由で今日まで残されたのでしょう。 | |
乗り場の部分は今となっては何の機能も持たない謎のオブジェと化しているわけですが、知ってて見る者にはキャビンに合わせた円弧状の切り欠きがたまりません。これこそが回転昇降式タワーの遺構たらしめている部分です。 館内側がどうなっているのかも気になりますが、このホテルは1人客を受け付けていないし、宿泊費もそれなりにお高いのがネック。当時を知っているスタッフもほとんどいないんじゃないかなぁ。 |
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海水浴客で賑わう白良浜側からホテルシーモアにアプローチするとまず目に入る位置にあるため、近年までは台座の上に白浜海中展望塔の大きな案内看板が立てられていました。海中展望塔は営業継続中なのになぜ看板を撤去したのかは判然としませんが、照明装置は残されているのでいずれまた何らかの再利用がなされるかもしれません。 |