建物名称 スペースタワー
所在地 宮城県角田市
高さ 全高44.9m
竣工 1992(平成4)年
概要 日本における宇宙開発最前線の地といえば、多くの人はロケットの打ち上げ施設がある鹿児島県の種子島を第一に連想するだろう。しかし宮城県角田市にも宇宙開発事業団(NASDA)角田ロケット開発センターと科学技術庁角田宇宙推進技術研究センターという、エンジン等のロケット推進系開発において重要な役割を担っている施設があることはあまり知られていない。そこで角田市は「宇宙開発の町」をアピールするため、1990(平成2)年にH-IIロケットの実物大模型を市街地にほど近い台山公園に設置してシンボルとした。スペースタワーは2年後の92年にロケット模型に隣接して建てられたタワーであり、さらに翌93年には展示施設コスモハウスが完成して現在に至る。
TF式分類 第1種 II類
登頂日 2002年3月24日
 2002年3月24日の登頂記録
阿武隈急行線の角田駅から歩いて15分ほどで台山公園に着きます。名前のとおり高台があって、そのてっぺんにH-IIロケットの実物大模型とスペースタワーが並んで建っています。ロケットはタワーより少しだけ高い49m。
ロケットの発射台をイメージしたというタワーの外観は、この角度から見ると単なる四角柱ですが、ロケットに面している側は展望室がある階だけ出っ張りがあります。つまり真上から見ると五角形になっているのです。
コスモハウスは人工衛星やロケットエンジンの模型、写真パネルなど、宇宙開発関連の展示を行っています。タワーに登るにはこのコスモハウスに入場し、館内通路を経由しなくてはなりません。
ロケットを間近に見ながらエレベーターで登っていくのは、これからロケットに搭乗する宇宙飛行士の勇敢な気分を味わう演出だとか。
うん、言われてみればそんな気もしてくるな。どうせなら気分をさらに盛り上げるBGMでも流したらいいのに。
展望室は2階・3階の2層になっていて、エレベーターは2階まで。3階へは螺旋階段で登ります。
地上から見上げるよりも、こうして高所から眺める方がロケットの大きさをよりリアルに感じとることができます。
その背後には角田の市街地。何の変哲もないローカル都市の風景ですが、ロケット1基がそこにあるだけでなかなかシュールな眺めに映ります。
角田駅の方角はこんな風景。
足許の台山公園はグラウンドや噴水広場、野外ステージなどが整備されており、この日グラウンドでは中学生がサッカーの練習に励んでいました。
コスモハウスの展示室です。右に写っている惑星探査衛星ボイジャーの実物大模型をはじめ、H-IIロケット用LE-5Aエンジンや地球資源衛星「ふよう1号」なども実物大模型で見ることができ、さすが宇宙開発事業団のお膝元だけあって迫力ある展示内容となっています。
こんな小さな展示館でも、このとおりちゃんとショップが設けられています。扱っている品目はNASDA公認のカッコいい宇宙グッズの数々。

ところで私が欲しいのはあくまでもタワーオリジナルのグッズなのですが、隅々まで見渡してもそれらしいものがない。そこで受付のおばさんに訊ねてみると……。

なんだか申し訳なさそうに出してくれたのがご覧のキーホルダー。う〜ん。たしかにNASDA公認グッズに比べるとデザインがダサいのは否定できませんが、だからってなにも隠すように置いとかなくても……。

「ほかにはありませんか?」とさらに訊ねると、「もう使う機会もほとんどないから引っ込めちゃったんだけど……」と言いながら、市でつくったというテレホンカードを出してきてくれました。

角田市スペースタワー・コスモハウス(角田市ホームページ)

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