建物名称 JRセントラルタワーズ
展望台名称 パノラマハウス
所在地 愛知県名古屋市中村区
高さ 全高245m(オフィスタワー) 展望室(オフィスタワー51階)床面高224m
竣工 1999(平成11)年
概要 先代の名古屋駅舎が完成したのは1937(昭和12)年。当時は東洋一の規模を誇ると言われた建物だったが、旅客数の増大や駅が持つ役割の多様化など60年もの歳月を経て駅をとりまく環境は大きく変貌し、次第に陳腐化・老朽化が目立つようになってきた。そこでJR東海は単なる乗降場に留まらない多機能性を有した新しい駅ビルの建設計画を1990(平成2)年に発表する。同6年に着工し5年の歳月をかけて完成したJRセントラルタワーズは18階建ての低層部とその上にそびえる200m超級のツインタワーから成り、世界一高い駅ビルとしてギネスブックに認定された。南側に建つ円柱状の「ホテルタワー」は53階建て・全高226m、北側に建つ扇形状の「オフィスタワー」は51階建て・全高245mで、オフィスタワー最上階の展望室は「パノラマハウス」と名付けられた。超高層ビルゆえ、基礎も地表面から約44mという深さにまで打ち込まれているが、名古屋駅直下を地下鉄桜通線が東西に横切っている関係でビル中央部には深く基礎を打つことが困難であり、このためツインタワーという形態はなかば必然的な選択だったと言えそうだ。
「セントラル」とはJR東海の英文呼称・Central Japan Railway Companyに由来し、タワーズ事業は同社グループにおける非鉄道部門の中核となるプロジェクトと位置づけられている。低層部のうち地下2階から地上11階まではジェイアール名古屋タカシマヤが核店舗として出店し、市内随一の繁華街・栄地区から名駅地区に買い物客を取り戻すことに効果を挙げているほか、ホテルタワーの全館を占める名古屋マリオットアソシアホテルの客室稼働率は85%、オフィスタワーの賃貸入居率は98%と、駅ビルという地の利が好成績に結びついている(データは2002年度末)。なお、ビル全体の運営はジェイアールセントラルビル株式会社が行っている。
TF式分類 第3種
登頂日 2003年5月2日
注意事項 展望室「パノラマハウス」は2005(平成17)年10月2日限りで営業を終了しました。2006年3月に当該フロアが改装されましたが展望台に相当する施設は設けられていません。
 2003年5月2日の登頂記録
名古屋は都市規模のわりに超高層ビルは多くなく、高さ200mを超えるビルはこのJRセントラルタワーズしかありません。羽田から西へ飛ぶ飛行機が名古屋上空に差しかかると、眼下に広がる風景の中でタワーズの白い建物はよく目立ちます。

名古屋駅桜通口から見て、左がホテルタワーで右がオフィスタワー。これから登るのはオフィスタワーの方です。

チケット売り場は、レストラン街となっている12階のタワーズプラザ内にあるのですが、改札のある1階からだと、まずコンコースからエスカレーターで2階に上がり、そこからスカイシャトルと呼ばれるエレベーターでたどり着くという按配になってます。中央に写っているのはインフォメーションカウンター。
チケットは左の自販機で買います。料金は当初1000円だったのですが、今は300円お釣りが出てきます。やはりたかが高所展望に1000円は高すぎますって。700円でもまだ高いように思いますが、まあ都市部にあるタワーとしては平均的な価格でしょう。値下げに踏み切ったのは適切な判断だと思います。
カウンターの向かい側に入場口があり、ここから展望室直行のエレベーターに乗ります。うねうねと蛇行して行列させるようにリボンが張られていますが、10時の営業開始直後のためか並んでいる人は皆無でした。
ここが展望室パノラマハウスです。天井高6m、窓の高さ5mという開放的な空間がタワーズのご自慢らしい。左に見えるのはパノラマカフェ。
順路の途中にはパノラマフォトギャラリーなる一角があり、だいたい1ヶ月ごとにテーマを決めて写真の一般公募が行われ、その作品が展示されています。このときは「異国へ想いを馳せる」というテーマでした。
なるほど、こうしてみると絵や写真の展示会場としてもいい雰囲気ですね。こちらは北側だから直射日光で作品を傷めることもないし。
東側の眺め。午前中はやや逆光での撮影となってしまいます。
中央の広い道路は桜通で、その左脇の高い建物は国際センタービル。右の奥にはテレビ塔が見えますが、あまり目立ちません。左のずーっと奥にはナゴヤドームが霞んで見えています。
こちらは北側。新幹線と東海道線が並んで岐阜方面へ伸びています。
パンフレットによるとこの方角には能郷白山や伊吹山が視界に入るはずなのですが、よっぽど空気の状態がいい日でないと見えないのでしょうね。
反対の南側は目の前にホテルタワー。あちらの方がオフィスタワーより若干低いのですが、階数は2つ多いのです。
左奥へと伸びるのは東海道線で、右へ曲がるのは関西線。そして画面を左右に横切るのは都市高速道路。その3路線に挟まれた三角形の広大な空地は旧笹島貨物駅跡を再開発することになっているエリア「ささしまライブ」です。
展望室をひとまわりしたら締めくくりはタワーズショップでおみやげ探し。お菓子類からステーショナリーまで多種多様なオリジナルアイテムが揃っていて、どれを買って帰ろうか目移りします。
まず押さえておくべきは、なんといってもミニチュアタワー。実はこれキャンディボックスなのですが、高さは約19cmもあり、わりと細かいところまで造形されています。プラモデル感覚できっちり塗装すれば、よりリアルな建築模型になりそう。
ロゴやキャラクターをあしらった品々の中からチョイスしたのはステッカー、ノート、鉛筆の3点。

ところでこのキャラクター、いろんな商品に描かれているのにパンフレットや公式サイトに全く登場しません。それどころか名前があるのかどうかすらわかりません。なんとも影の薄いキャラクターであることよ。

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