建物名称 ひびきタワー
所在地 福岡県北九州市若松区
高さ 全高110m 展望キャビン最大高90m?
竣工 1991(平成3)年
概要 ひびきタワーが立つ響灘緑地は北九州市最大の都市公園である。1968(昭和43)年に完成した頓田貯水池を中心とする計画面積281.2haの造成が同年から開始され、現在までに196.0haが整備済みである。
1992(平成4)年には、前年9月〜11月に行われた第8回全国都市緑化フェア「グリーンルネッサンス北九州'91」の会場跡地を有料化してグリーンパークとしてオープン。園内には「水、緑、そして動物たちとのふれあい」というテーマに沿って、大芝生広場のほか、ひびき動物ワールド(カンガルー広場)、バラ園、野外ステージ等が設けられている。
ひびきタワーは緑化フェアのアトラクションとして設置された回転昇降式展望塔である。フェア終了後も遊戯機器メーカーのトーゴ直営で存置されたが客入りの不振と契約期間終了に伴い2000(平成12)年に一旦営業を休止。しかし市民からの存続要望に応えて翌年からは市営施設として再開を果たしている。
TF式分類 第2種 III類
登頂日 2007年12月26日
注意事項 ひびきタワーは2009年3月31日限りで営業を廃止し、すでに解体撤去されています。
 2007年12月26日の登頂記録
響灘緑地グリーンパークへは筑豊本線二島駅前から市営バスに乗ってやって来たのですが、なんと平日のバスの運行本数はわずか1日3本!(休日でも5本)
不思議と同市内の小倉に泊まる機会が多い私ですが、今までここへ足が向かなかったのはひとえにアクセスが不便なためです。

ひびきタワーは淡いグリーンに塗装された塔体と101人乗りの大型キャビンが特徴的な三菱重工製の回転昇降式展望塔ですが、この姿を撮影するのには苦労しました。なにしろ冬休みとはいえ年の瀬の平日なので園内に客がほとんどいないのです。この種のタワーはキャビンが上昇している状態でないと撮影する意味がありませんから、誰かが乗って動くのを待つしかありません。瀬戸大橋タワーで平日の撮影が困難なのは学習したはずなのにうっかりしてました。

チケット売り場に掲げられた時刻表によれば20分おきの運行ですが、客がいなければ当然動きません。ベンチに座って誰か来るのをじっと待つも、時間だけが過ぎて行きます。40分くらい経過したときたまたま家族連れが通りかかったので事情を話し、料金は私が払うから乗ってもらえないかと交渉するも「ウチは全員高所恐怖症なので……」と断られたり。
そんな私に運行係のおじさんが「タワー乗らないの? 今日は海がきれいだよ〜」と声をかけてきたので、1回分の料金を払うから撮影のためにカラ運行してもらえないかと申し出てみると快くOK。チケットを2回分買ってまずは乗ることにします。
しかしそんなときに限ってあっさり他のお客さんが来たりする(笑)
それならカラ運行してもらう必要はないのでこの回の搭乗は見送って撮影にまわろうとしたら「次もちゃんと動かしてあげるから先に乗っちゃいなよ」とのことで私もいそいそと乗り込むことにします。
回転昇降式展望塔のキャビンが必ず右回りなのは何か理由があるのでしょうか。

キャビンの直径が大きいと、それだけ支柱からのオーバーハングも大きいのでなかなかの迫力です。正直言うと、あんな細い支柱が折れずに支えてるというのが毎回不安で仕方がない。

北の眺め。手前のドーム屋根は園内にある野外ステージ。その向こうにかかる白いアーチは国道495号のひびき大橋。
公園の名前の由来になっている響灘に浮かぶ島々は、左に石油備蓄基地のある白島、中央遠方には山口県下関市に属する蓋井島(ふたおいじま)、右に小倉北区に属する藍島(あいのしま)です。
南東側は大都市圏かつ沿岸地域にしては意外なほど山がちな風景。湖のように見えるのは頓田第二貯水池。左下の建物は市立の宿泊研修施設・玄海青年の家です。
足下に見える総ガラス張りの建物は熱帯生態園。130種4000本の熱帯植物に囲まれて、爬虫類、鳥類、魚類、蝶類など75種2600匹が放し飼いにされています。
左の2棟は熱帯果樹温室、手前の建物は都市緑化センターです。
展望を楽しんで降りてきたら、なんと次のお客さんがいるじゃありませんか。さっきまで長時間待っていた苦労は報われたというべきでしょうか?
余分に買ってあったチケットを払い戻す面倒をかけてしまいましたが、ともあれカラ運行をしてもらわなくて済んだのは幸いです。
さあ次は撮影だと意気込んでいると「それじゃあ次はライトつけて動かすから」とおじさん。夜間だけ使用するライトアップ用の照明を点灯してくれるという大サービス!

雲ひとつない快晴の空に加えて、係のおじさんの格別な計らいのおかげで撮影成果は上々。「いい写真撮れたかい?」と笑うおじさんに深々と一礼してタワーを辞しました。
今後「最も思い出に残るタワーは?」と問われる機会があったなら、私はきっとひびきタワーの名を挙げることでしょう。

2009年3月15日付の読売新聞によると、営業廃止の理由として利用者数の低迷に伴って年間700万円程度の赤字が発生していたこと、施設が老朽化して改修費用に2億5000万円を要する見込みであることなどが挙げられている。最後の1週間は「さよならキャンペーン」として搭乗が無料になり、最終日の31日は15時からお別れセレモニーが行われた。

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