建物名称 平和公園アクアタワー
所在地 愛知県名古屋市千種区
高さ 全高約50m?
竣工 2002(平成14)年
概要 名古屋市の上水道は木曽川を水源としており、取水口から浄水場を経た水は市内11ヶ所の配水場・ポンプ所へ送られ、そこから各家庭へ供給されている。平和公園配水場は 2002(平成14)年に供用を開始した市内最新の配水場で、600立方メートルの貯水タンクを内蔵した高さ約50mの配水塔「平和公園アクアタワー」を備えている。このようなタワーを必要としたのは千種区平和公園から東山公園にかけての給水エリア一帯が丘陵地であるからで、浄水を公園地下の配水池からタワー内の高架タンクへポンプで汲み上げ、そこから自然流下させることによって充分な水圧を確保するためである。
同様の配水塔は他に名東区猪高、緑区鳴海、守山区吉根の3ヶ所に設けられているが、一般客の観覧を前提とした展望台を備えているのは平和公園アクアタワーのみであり、年末年始を除く土曜・休日に限り入場が可能である。
TF式分類 第1種 I類
登頂日 2005年3月20日
 2005年3月20日の登頂記録
立地や周辺環境などの要因で、撮影が難しいタワーというのにときどき遭遇するわけですが、平和公園アクアタワーもまた困難を極めました。起伏に富んだ地形の公園内でもいちばん高いところにタワーが建っているので、かなり後退しないと全景を収められないし、あまり下がりすぎると小さいタワーゆえ今度は必要以上に遠景になってしまう。しかも足元が林に囲まれているので低い位置からの撮影がよけいに不利なのです。
テレビ塔といい東山スカイタワーといい、どうして名古屋には撮影しにくいタワーが揃ってるかな。
地下鉄名城線の自由ヶ丘駅から10分ほど歩き、アクアタワーのエントランスに着きました。先ほど訪問した東山給水塔が市民で賑わっていたのに対し、こちらはとくにイベントもなく、週末だけとはいえ通年で公開されているためかほとんど人影がありません。
1階ロビーにはガラスケースに収められた数点の部品類と数枚のパネルが展示されているだけでガランとしています。職員さんからパンフレットと「なごやの水」を受け取り、左奥のエレベーターで展望台へ向かいます。

※「なごやの水」がもらえるのは東山給水塔と同様に年に2回の公開日だけです。

天井までガラス張りになっている明るい展望室。パンフレットによると地上約40mの高さとのことなんですが、タワー本体の高さともども、なんで「約」付きの大ざっぱな数値しか記載されていないのか疑問です。というのは、このパンフで紹介されている他の4ヶ所の給・配水塔は全部センチメートル単位までの詳細な数値が記載されているんですよ。
さらに言うと、タワー外観から判断するに展望台が全高の5分の4の位置にあるようにはとても見えないんだよなぁ。
展望室の北面は壁なので、眺めることができるのは東・南・西の三方だけです。
こちらはタワー正面にあたる南の方角。足元に広がっているのは平和公園で、その実態は市営の墓地公園です。お彼岸ということで周囲の道路は渋滞気味でした。
中央奥の尖塔は東山スカイタワーです。
東には万博会場が見えるとのことで、わざわざ貼り紙までしてありましたが、そう言われてみると確かに観覧車が見えるな〜という程度。遠すぎて写真に撮ってもなんだかわからないので反対側の西の風景を見ましょう。

曇りがちの天気で遠景が霞んでいても、JRセントラルタワーズはツインタワーなので判別が容易です。
東山給水塔からはこのアクアタワーが見えましたが、逆はどうかというと……、やや左奥の林の中から頭を出しているのがおわかりになるでしょうか?

南面の2階相当の高さには、ご覧のようなテラスが設けられています。ここへ昇るための階段には車イス用の昇降機まで取り付けられているんですが、展望室よりも墓地が間近に見えるようになっただけで、なんのためにあるのかよくわからないスペースです。
夜景を見ながらロマンチックに語らう場でないことだけは断言できる。
こうして横からのアングルで見てみると、このタワーが中央部にふくらみを持った特徴的な形状をしているのがよくわかります。
名古屋市上下水道局

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