建物名称 | 博多ポートタワー |
所在地 | 福岡県福岡市博多区 |
高さ | 全高103m 展望室床面高70m |
竣工 | 1964(昭和39)年 |
概要 | 市営渡船やクルーズ船の旅客ターミナルを核とするウォーターフロント「ベイサイドプレイス博多埠頭」がオープンしたのは1991(平成3)年。レストランや各種ショップをはじめ、多目的ホール、イベントスペース、スノーボードの屋内ゲレンデなどが集合するアミューズメントエリアだ。 そんな中にあって博多ポートタワーの外観は古びた印象を免れないが、そもそもこのタワーはウォーターフロント開発が行われるずっと以前からこの地に建っていたもので、1964(昭和39)年にオープンした博多パラダイスというレジャーランドの目玉施設として誕生した。遊園地や展望温泉があってたいへん賑わったという博多パラダイスはその後閉園し、跡地はFBS福岡放送さらに市立図書館へと転用され、現在のベイサイドプレイスにつながるのである。そういった経緯があるので、今でも地元では博多ポートタワーのことを指して「博多パラダイス」と呼ぶ人が多い。 なお、このタワーは福岡市港湾局の管理下にあり、港を航行する船舶との通信を行う「博多港VHF海岸局」の機能も併せ持っている。 |
TF式分類 | 第1種 I類 |
登頂日 | 1回目 2001年11月1日 2回目 2007年12月25日→この日の登頂記録へスキップ |
2001年11月1日の登頂記録 | |
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武骨なデザインが歴史の長さを物語る博多ポートタワーの外観。タワーといえば昔から鉄骨組みで赤く塗られているものと決まっているんです(嘘)。 展望台部分が2層になっていますが、上階は24時間体制で港の安全を守る無線局なので一般人は入れません。 |
ここがタワーの入口。「博多港PRセンター」と書かれていますが、これはこのタワーの別名です。 チケット売り場はありません。なぜなら入場無料だからです。全高が100mを超えるタワーが無料なのはかなり珍しいです。 |
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入口の看板に描かれているキャラクター・ポートくんです。タワーを大胆に擬人化したキャラがあちこちに誕生していますが、それらに比べるとなんだかコイツは意地の悪そうな顔してんなぁ(笑)。
せっかくキャラクターがいるのに関連グッズがまったく作られていないのは残念なところ。そればかりか土産品そのものが販売されていません。 |
1階エレベーターホールをぐるりと囲むようにして博多港の年表が展示してあります。PRセンターとしての機能はこの展示くらいしかありません。 | |
平日ゆえか客のいない展望室。それはともかく床面に注目して下さい。円を描く銀色のレールのようなものが見えますが、なんとこのタワーは開設当初は回転式だったのです! が、現在はまったく動きません。 | |
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展望台に備え付けてある望遠鏡です。え? そんなの珍しくもないですって? いやいや、これはきわめて珍しい無料の望遠鏡なのです。
私はかねがね、全国の有料展望台におけるさらに有料で望遠鏡を使わせようという了見の狭さに辟易していたのですが、博多ポートタワーをご覧なさい。入場無料でさらに望遠鏡も無料。なんて太っ腹なんだ! |
足許に見えるは船客ターミナルの建物。待合室のほか、飲食店やミュージアムなどがあり、円柱型としては国内最大級の水槽では玄界灘に棲息する30種1200匹の魚が泳いでいます。 博多埠頭には壱岐、対馬、五島列島へのフェリーが発着するほか、高級料理が楽しめるクルーズ船も運航されています。 ここに写っているポンツーン(浮き桟橋)は小型の船が発着するところで、海の中道や志賀島などへの市営渡船乗り場になっています。 |
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貨物埠頭を手前に見つつ、福岡タワーのあるももち地区を遠望。福岡ドームの脇に建つシーホークホテル&リゾートの肩越しに福岡タワーのアンテナだけが見えています。
ところで展望室の一部の窓は開けることができるのですが、安全のために金網が張ってあるので、ご覧のとおり四隅にそれが写っちゃったりします。 |
博多港(福岡市港湾局) |