建物名称 | 五老スカイタワー |
所在地 | 京都府舞鶴市 |
高さ | 避雷針高50.0m 建物本体高39.2m 展望室床面高28.2m |
竣工 | 1995(平成7)年 |
概要 | 五老スカイタワーは舞鶴市の市制施行50周年記念事業の一環として建てられたものであり、名称は市民からの公募によって決定した。 |
TF式分類 | 第1種 I類 |
登頂日 | 2006年9月2日 |
2006年9月2日の登頂記録 | |
五老スカイタワーへは通常だとタクシーしか交通手段がないのですが、季節と曜日を限定して観光用ループバスが運行されているのでこれを使うのがベストな選択。東舞鶴駅前からたったの100円で山頂に来ることができました。バスの運行間隔が1時間おきというのもタワーの観覧にはうってつけです。 さて、突然ですがタワーの「正面」ってどう定義されるべきなのでしょうか? このタワーはそんな疑問を私に抱かせるちょっと悩ましい存在です。 |
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じゃあ「正面」はどっちかと問われたら、若狭湾の眺めを売りにしているタワーなんだから若狭湾に面しているこっち側だと思うのですよ。展望台部分が出っ張っているのなんかあたかも顔のようじゃないですか。 ちなみにこの「正面」、北を向いているので終日逆光になる上、足場がなくて非常に撮影しづらいです。 |
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しかし世の中の建造物の多くはメインエントランスのある側が正面であるはず。ならばこのタワーの正面はこっちだという解釈も成り立つ。 入口はタワーの東西に1ケ所ずつあります。写真を見てもおわかりのとおり、入ってまっすぐ通り抜ければ反対側の入口に出ます。ただ、「GORO SKY-TOWER」という表示が掲げられているのは東側だけなので、正面玄関と呼べるのはこっちかな。でも私の認識ではこちら側は「側面」なんだよなぁ。 |
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と、こんなことを考察してみるのもたまには面白いんじゃないかと思った次第。結論は出なくてもいいんです。 ご覧のように入口はタワーの2階に相当する位置にあります。1階は電気室なので一般客は立ち入りができません。デッキでつながっている右の建物はカフェテラス。 |
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入場券は奥の券売機で買います。窓口で係のおじさんに提示すると回収されて領収印の押されたリーフレットを渡されるのですが、そのおじさんがすかさず事務室から飛び出してきたので「なんだなんだ!?」と面喰らっていたら「こちらのエレベーターからどうぞ」と私を先導しつつボタンを押してドアを開けてくれたのでした。 いや、まあ、親切はありがたいけどエレベーターはすぐ目の前にあって迷いようがないし、そこまでしていただかなくても(笑) |
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展望室の床面はカーペット張り。エレベーター前には方角が表示されています。 | |
展望室はぐるりと一周できるレイアウトになっているのですが、中央部がデッドスペースになっているおかげで通路が狭いのが玉にキズか。 | |
景色の素晴らしさは文句なし! このタワーから見えるのは若狭湾のごく一部で舞鶴湾と呼ばれる範囲です。 ただ惜しむらくはタワーの西側入口前の広場にあたる展望テラスでもこれとほぼ同じ風景が眺められること。わずか30mほどの高低差では見える範囲が劇的に広がるわけでもなく、「わざわざ有料でタワーに登るまでもないか」と観光客に思わせてしまうのですね。タワーの存在意義を自ら殺いでしまっている気がしてならない。 |
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かつては軍港だった舞鶴東港。その名残で海上自衛隊の施設が集中しています。中央付近に白く見えるエリアはユニバーサル造船の舞鶴事業所で、ここもルーツをたどれば海軍工廠だったところ。現在も艦船の建造や修繕など自衛隊と深く関わっています。 左手奥には日本海側最長の斜張橋である舞鶴クレインブリッジが見えます。 |
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こちらは西地区の眺め。城下町であるとともに商業地としても発展してきたエリアです。 | |
階段で展望室のひとつ下のフロアへ下りるとドリンクの販売機が置かれた休憩所になっていますが、狭いし丸窓がひとつしかなくて暗いし内装が省略されてて殺風景だし、あまりくつろげそうな空間ではありません。おそらくこのフロアはもともと来塔者に公開することを前提にしていなかったのだと思います。 | |
さらに階段を降りればエントランスのある2階へ出ることが可能です。 | |
唯一のタワーグッズとしてテレホンカードが窓口で販売されていました。 五老スカイタワーをネットで検索すると必ずと言っていいほどついてまわるのが「近畿百景第1位」というフレーズで、このテレカにもしっかり書かれています。でもどこの誰が選定したのか、2位以下のランキングがどうなってるのかがさっぱりわからない。 |
五老スカイタワー |