自作のすすめ

「パソコンを自分でつくる」というと普通の人は、「エッ」と驚く。これが当たり前です。
私も最初は、メーカー品のパソコンを購入しました。昭和63年頃のことです。当時某メーカーがほとんど独占し、一式揃えると40〜50万円位しました。私は、そのパソコンが買えませんでした。しかし、仕事上必要だったので東芝製のものをやっと買いました。

そのころは1年に1回くらいで新作のパソコンが販売されていましたのでよかったのですが、段々「パーソナルコンピュータ」として普及してくると半年に1回と段々新作の販売される期間が短くなってきました。1年経てば古いパソコンになります。価格も20〜30万円していました。これでは、安サラリーマンにはなかなか手に入りません。

私はある日、ふっと本屋に立ち寄ったときでした。「5万円で出来るパソコン」と言う本が目にとまりました。中をちらっと見て「これはいけるかも」とその本を買い、通勤途中で読みました。その本には詳しく自作のノウハウが掲載され、非常に参考になりました。

これが、私のパソコンを自作し始めたきっかけです。

◎ 自分好みのパソコンが出来る

 自作するには、それぞれのパーツを自分で選んで買ってきます。CPU、マザーボード、メモリー等自分の作りたいパソコンに合わせ、予算を考えながら各パーツを買ってきます。自分の  好みで、満足のいくパソコンを作成します。

◎ パソコンの仕組みが解ってくる

 パソコンを自作すると、このパーツは何の役割をするのか解ってくる。従って、パソコンの仕組みも解り、調子が悪くなったりしたときは自分で修理できる。又、メーカー品の仕様書を見れ ば、そのパソコンの機能、性能が理解できるようになる。

◎ 自作の楽しさ

 最初は、不安でした。まだ知識がなかったのでこのパーツで起動するのか。このパーツは、合っていてるのか。ちゃんと動作するのか。等の不安がありました。それというのも、少ない予 算ですから、まず安いパーツを揃えて自作しました。本には、中古品を買えば5万円で出来る。と有りましたが、中古品ではやはり不安で安い新品を揃えました。1週間位で最初の1台が 完成しました。起動したときの「感動」は今でも覚えています。1台が完成すると、後は自作するのが楽しくなり、15〜16台位自作しました。

◎ 自作品とメーカー品の比較

 自作の予算とメーカー品の価格ですが、ほぼ同じくらいです。性能、機能的には、自分の満足いくパソコンを作ったのですから最高です。唯一の欠点は、保証です。メーカー品は、無償  又は有料で保証があります。自作品は、自己責任において修理しなくてはなりません。

以上が自作パソコンのすすめです。是非、チャレンジしてみてください。