必要なパーツ

パソコンを自作する場合には、必要なパーツが15種類ほど有ります。これらについて、その役割や機能について説明していきます

1 CPU

   中央演算処理装置というもので、これがパソコンの機能を左右するものです。主に使用されているものは Intel 製と AMD 製があります。Intenlでは、Pentium 4 & Celeron があり、AMDでは Athlon XP & Athlon 64が使用されています。両方とも、性能的・機能的には大きな差はありません。ただし、各パーツがIntelに合うように作られているため、AMDでは互換チップを使用しています。

2 マザーボード

   マザーボードは、各パーツを組み込む基盤のようなものです。CPUをIntel 製にするか、AMD製にするかによってマザーボードの選択が決まってきます。即ち、Socketの形状が全く異なるからです。Intel Pentium 4 & Celeronの場合は、Socket 478又は LGA775のマザーボードを AMD の場合は、Socket A又は Socket 754 のマザーボードを使用します。

3 メモリー

  メモリーは、CPUが処理する補助をしたり、処理結果を蓄積する役割があります。種類には、@ SD-RAM A Direct RDRAM B DDR-SDRAM  C DDR2-SDRAMがあります。@は、今まで使用されていたものでPC100、PC133の2つがあります。AはSD-RAMの次に使用されたメモリーですが値段が高く、2本が対で動作するため必ず2本買う必要がある。Bは、現在一番使用されているメモリーで@の2倍で動作するディアルチャンネルという高速アクセスが可能です。PC2100、PC2700、PC3200があります。Cは DDRの次世代メモリーの規格と言われ、DDR2-533は動作クロック533MHzでCPUと4.3GB/secの速い速度で読み書きできる。PC4200、PC4000、PC3600等がある。

4 グラフィックボード

  グラフィックボードは、CPUで処理された結果を文字や画像で表示する役割がある。
  これまでは、AGP8Xという2GB/secものが主でしたが、LGA 775のCPUが使用され、PCI Express X16という8GB/secのものが出てきました。これは主としてゲームを高速に表示させるもので普通の使用ではAGP8/4Xで十分です。インターフェイス別にVGA(D-Sub15ピン)端子というものとDVI(Digital Visual Interface)端子があります。VGAは「アナログRGB端子」ともいわれ一般に使用されています。一方、DVI端子は、液晶ディスプレーに接続する端子でデジタルのため、綺麗な画像が表示できる。

5 サウンドカード

  サウンドカードは、パソコンで音を再生する役割がある。今ではマザーボードに内蔵されているので、特に音楽に興味のある人はこのカードを付けて5.1chや8.1chの音響を楽しんでください。

6 ハードディスク

  ハードディスクは、パソコンを起動させるためのOS(オペレーション・システム)をインストールしたり、大切なデーターを保存する磁気触媒体です。インターフェイス別にSICI、IDE、Sirealの3種類があります。SICIのハードディスクは外付けとして使用され、他の2種類より高価です。IDEとSirealは、内蔵用のハードディスクとして使用され、この方法が多く使用されています。アクセス速度には、100MB/sec→Ultra ATA100、133MB/sec→  Ultra ATA133、150/300MB/sec→Sireal ATA等が主なものです。又、ハードディスクの回転速度/秒から5400rpm/secと7200rpm/secの2種類があります。

7 光学ドライブ

  光学ドライブには、CD-ROM、DVD-ROM、CD-RW、DVD-RAM、DVD-RW等があり、フロッピーディスクに変わって大容量のデーターを保存するために使用されます。又、最近はソフトがCDで販売されるため、これらの1つ又は2つを付けなければなりません。現在はマルチドライブと言って全てに対応したものが安く販売されています。

8 フロッピードライブ

  フロッピードライブは、以前はデーターの保存用に使用していましたが現在はそれに変わるCD-ROMやDVD-ROMが普及しあまり使用されなくなった。しかし、OSのインストールや起動ディスクを使用する場合があるので取り付ける必要があります。

9 キーボード

  キーボードは、規格が統一されていますので英語か日本語のものを使用します。インターフェイス別には、PS/2とUSB接続のものがありますがどちらでも使用できるようになっています。

10 マウス

   OSがWindowsになってからは、マウスで操作するようになりキーボードはワープロで文章を作成する場合以外は使用しません。従って、使用頻度が多いので自分の使いやすい高価なものを買った方が長持ちします。インターフェイス別にPS/2とUSB接続のものがあります。コードレスのマウスが便利です。

11 本体ケース

   本体ケースは、軽くて放熱効果のあるアルミ製のものがはやっていますが高価です。ケースを買うときは、必ず現物を確かめて買ってください。安いものは5000円くらいからありますが電源が付属されていないものもあり、作りが雑なものもあります。Intel Pentium 4のCPUを使用する人は、電源が最低で400W以上あるケースを使用してください。

12 ディスプレー

   ディスプレーは、CPUで処理された結果を表示する役割です。インターフェイスの違いで、アナログ表示のものとデジタル表示のものがありますが最近は液晶のディスプレーが普及し安くなりました。画面の綺麗さは、CRT(アナログ)の方が鮮やかですが、液晶も性能がアップして綺麗に表示されるようになりました。大きさとしては、17インチのものをお薦めします。

13 プリンター

   パソコンを買うときに、プリンターを一緒に買わない人がいるようですが、これも必需品です。インターネットやワープロで作成したものは、必ずプリントしておきましよう。現在、インジェクトプリンターが主流ですが、価格も安く、性能もいいですからそろえてください。

14 スピーカー

   スピーカーは、音をCPUで合成して外部に出すものです。ディスプレーに内蔵されているものもありますが2チャンネルのものがほとんどです。音楽やDVDの観賞に興味のある人は、5.1chや8.1chと言う音を再生できるものを買ってサラウンド音響を楽しんでください。

15 モデム又はLANカード

   モデム及びLANカードは、インターネットに接続するためのパーツです。これらのものはマザーボードに内蔵されていますのでほとんど買う必要はありません。ただし、安いマザーボードでは内蔵されていない場合があるので確かめてください。

以上15種類を説明しましたが、このほかにWebカメラ、マイクをつければテレビチャットが楽しめます。デジタルカメラも必要になってきます。