11章 Zaurusとパソコンとのデータ連携

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11章 目次

11.1 Machintoshとパソコン連携を行う
11.2 Windowsとパソコン連携を行う
11.3 きびきび動くファイル転送ツールが欲しい
11.4 パソコンから Zaurusにテキストファイルを転送する
11.5 Zaurusのコンパクトフラッシュ(CF)メモリのデータを直接PCで読み書きする
11.6 WWWベースのグループウェア「サイボウズ」とZaurusを連携させる


11.1 Machintoshとパソコン連携を行う

 PC連携ケーブルに同梱されている PC連携ソフト「ザウルスパワーコネクションは」は,Windowsでしか動作しません. Machintoshをお使いの方は,別途,Machintosh用のPC連携ソフトを購入する必要があります.
 Machintoshで動作するPC連携ソフトには,クロストーク社の「コマンドアイ」があります. コマンドアイでは,以下の項目の連携が行えます.


 コマンドアイに関する詳しい情報は,クロストーク社のホームページ(http://www.crosstalk.co.jp/product/ci/index.html)を参照してください.

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11.2 Windowsとパソコン連携を行う

 Windows用のZaurus対応のPC連携ソフトには,以下のようなものがあります


● PC連携ケーブル同梱「ザウルス パワーコネクション」

 PC連携ケーブルに同梱されているPC連携ソフトです. また,ケーブルが不要な人のために,Webページ上で単体でのオンライン販売もされています.
 ザウルスパワーコネクションを用いると,MS Officeとのデータ連携を行うことができます. 現在の最新バージョンは Ver3.3です. 旧バージョンを利用されている方は,シャープスペースタウンからアップデートソフトをダウンロードして,最新版にアップデートすることができます. (http://zaurus.spacetown.ne.jp/powerconnection/ver33guide.asp
 パワーコネクションで行うことができる連携項目は,以下のとおりです.

 また,これまではザウルスパワーコネクションは設定画面で手動でシンクロ接続待機状態にしておかなければなりませんでしたが,Ver3.3から,ザウルスパワーコネクションのメイン画面を開くと自動的に接続待機状態になり,メイン画面を閉じると接続待機状態が解除される機能が追加されています.
 ザウルスパワーコネクションに関する詳しい情報は,シャープスペースタウン(http://www.zaurusworld.ne.jp/menu/appli/more/zpc/zpc312top.htm)を参照してください.

● シャープ(株)「Power PIMM」

 シャープ(株)のノートパソコン,Mebiusをご利用の皆さんにはおなじみの PIMMソフトです. ZaurusのPIMデータと連携を行うことができます.

● (株)クロストーク「ザウルマン's Office 2001」

 ザウルマン's Office 2001は,他の連携ソフトとは異なり,Windows上に仮想的に形成したザウルスを利用して,MS Officeアプリケーションと,Zaurusのアプリケーションとのデータ連携を行います. また,ザウルスパワーコネクションでは不可能な,MS Outlookの「メモ帳」とMI-E1の「ワープロ/自由帳」との連携や,カードメモリを利用したパソコン連携が行えます.
 ザウルマン's Office 2001を MI-E1で使用するには,(株)クロストークのWebページからダウンロードできるアップデートソフトを適用してバージョンアップする必要がありますので,該当ユーザは注意してください. また,MI-E1のデータベースMOREソフト「パーソナルデータベースII」の連携には対応していないので,注意が必要です.
 ザウルマン's Office 2001に関する詳しい情報は,クロストーク社のホームページ(http://www.crosstalk.co.jp/product/zo2001/index.html)を参照してください.

● orcaさん作Windows用ファイル転送ソフト「Clip Link」

 Clip Linkは,WindowsとZaurusの間で,任意のファイルのファイル転送を行うためのユーティリティソフトです. スケジューラなどの同期機能は持ちませんが,ザウルスパワーコネクションと比較して高速なファイル転送と,ザウルスパワーコネクションでは不可能なZaurusのカードメモリとパソコン間でのファイル転送機能を実現しています. また,パソコンの時計とザウルスの時計とを時刻合わせする機能も持っています
 Clip Linkに関する詳しい情報は,orcaさんのWebページ(http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/1588/ClipLink/ClipLink.htm)を参照してください.

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11.3 きびきび動くファイル転送ツールが欲しい

 ザウルスパワーコネクションのファイル転送機能「ザウルス受信箱」「ザウルス送信箱」は,ファイル転送の開始処理・終了処理があまり速くなく,ストレスが溜まりがちです. ここで,orcaさん作のファイル転送ソフト「Clip Link」を利用すると,非常に高速なファイル転送が可能になります.
 Clip Linkは,WindowsとZaurusの間でファイル転送を行うためのユーティリティソフトです. ファイル転送専用の連携ソフトなので,スケジューラやアドレス帳などのザウルスPIMデータの転送・同期を行うことはできません. しかし,ザウルスパワーコネクションと比較して高速なファイル転送機能と,ザウルスパワーコネクションでは不可能なZaurusのカードメモリとパソコン間でのファイル転送機能を実現しています. また,パソコンの時計とザウルスの時計とを時刻合わせする機能も持っています さらに,双方のZaurusに Clip Linkをインストールしておけば,Zaurus同士で赤外線通信を利用したデータ転送も可能です.

 Clip Linkに関する詳しい情報は,orcaさんのWebページ(http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/1588/ClipLink/ClipLink.htm)を参照してください.

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11.4 パソコンから Zaurusにテキストファイルを転送する

 パソコンからZaurusにテキストファイルには,いくつかのパターンがあります.


パソコンのテキストファイルを,Zaurusにインクワープロデータとして転送する

 ザウルスパワーコネクションなどのPC連携ソフトを利用して Zaurusにテキストファイルを転送すると,転送されたテキストファイルは Zaurus上でインクワープロデータとして保存することができます.
 ザウルスパワーコネクションを利用する場合は,次のように設定します. デスクトップのザウルスパワーコネクションのアイコンを右クリックし,プロパティを起動してください. プロパティからザウルス送信箱タブを選び,txt形式のチェックボックスを「インクワープロ」に設定してください.

パソコンのテキストファイルを,Zaurusにレポート/自由帳データとして転送する

 ザウルスパワーコネクションなどのPC連携ソフトを利用して Zaurusにテキストファイルを転送すると,転送されたテキストファイルは MI-E1上でレポート/自由帳データとして保存されます.
 例えば,ザウルスパワーコネクションを利用する場合は次のように設定します. デスクトップのザウルスパワーコネクションのアイコンを右クリックし,プロパティを起動してください. プロパティからザウルス送信箱タブを選び,txt形式のチェックボックスを「レポート」に設定してください.

パソコンのテキストファイルを,Zaurusにテキストファイルとして転送する

 orcaさん作の「Clip Link」を利用してテキストファイルを転送すると,転送されたテキストファイルはMI-E1でもテキストファイルとして保存されます. 転送したテキストファイルは,小笠原さん作の「かえで」やmabさん作の「mabEditorV」などのテキストエディタMOREソフトで編集できます. また,「文庫ビューア」や「TTV BookReader」などのテキストビューア/電子文庫ビューアでも閲覧可能です.
 ザウルスパワーコネクションを使ってテキストファイル転送したい場合は,そのままザウルス送信箱を用いて転送すると自動的にインクワープロデータなどに変換されてしまいますので,転送前にあらかじめ「********.EBK」のように拡張子を「.TXT」以外のものに変更しておく必要があります. 転送したテキストファイルは,takuさんの「Tree Explorer/Tree Explorer Plus」や,ボビーさん作の「拡張メモリ操作」,なかばんさん作の「Drive Cruiser」等のファイラMOREソフトを用いて,元のファイル名に戻すことができます.

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11.5 Zarusで使用するコンパクトフラッシュ(CF)メモリや SDカードメモリ上のファイルを直接PCで読み書きする

 Zaurusで使用している SDメモリカードや CFメモリカードをパソコンで読み書きする環境があれば,ザウルスへのファイル転送をPC連携ソフトが無くても行うことができます. それには,次の機器を用意する必要があります.

 Zaurusで使っているカードメモリをパソコンで読むと,かならず __ZAURUS ディレクトリが作成されています. 通常 Zaurusは,このディレクトリにデータを保存したり,MOREソフトをインストールしたりするようになっています. たとえば,標準アプリの「パソコンデータ」で表示対象メモリをカードメモリに設定したときは,ここにあるパソコンデータを表示するようになっています.
 つまり,MOREソフトのZACファイルや MP3ファイル,テキストファイルをZaurusに転送したいときは,そのファイルを __ZAURUS ディレクトリにコピーすれば良いわけです.

 なお,ムービープレイヤーは「○○メモリカード(DCMV)」という場所にムービーファイルを置けるようになっています. パソコンでメモリカードに DCMV ディレクトリ(名前は大文字)を作成し,そのディレクトリにムービーファイルをコピーすれば,パソコンでカードメモリの DCMV にムービーファイルを転送することができます.
 MOREソフトの中にもカードメモリにディレクトリを独自に作成してデータファイルをそこに置くように指定されているものがありますが,同様の操作をすれば大丈夫です.

 カードメモリへのファイルコピーによってファイルの転送を行うことは可能ですが,スケジュールやアドレスなど,データ 1件 1件を転送することはできません. また,インクワープロなどのデータを転送することもできません. このようなことを行いたいときは,PC連携キットを購入してください. カードメモリ内のファイルを直接パソコンでコピーすることでやり取りできるデータは,標準アプリの「パソコンデータ」で表示されるファイルだけです.

 注意点として,Zaurusで使うカードメモリは,極力パソコンでフォーマットしないようにしてください. 場合に寄っては,Zaurusで使用できなくなる可能性があります. Zaurusで使用するカードメモリは,購入したらすぐにZaurusで初期化する癖をつけるようにしてください.
 また,__ZAURUS ディレクトリの中には,Zaurusの動作に必要なシステムファイルが多数収められています. パソコンからのファイルコピーによって,元から収められているシステムファイルを上書きしたり削除したりしないように,くれぐれも注意してください.

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11.6 WWWベースのグループウェア「サイボウズ」とZaurusを連携させる

 Zaurusは,シャープ(株)から発売されている PC連携ソフト「ザウルスパワーコネクション」を利用して,WWWベースのグループウェア「サイボウズ Office4」とデータ連携することができます. ザウルスパワーコネクションは,パソコン連携キット「CE-PCK1」に同梱されています
 このとき,ザウルスパワーコネクションのバージョンを「ver. 3.3」にアップデートしておく必要があります. ザウルスパワーコネクションのアップデートソフトは,シャープスペースタウンのアップデートソフト配布ページ(http://zaurus.spacetown.ne.jp/powerconnection/ver33guide.asp)からダウンロードすることができます.
 またMI-E1の場合は,同ページより「POWERリンク Ver2.0(MI-E1用)」をダウンロードし,MI-E1にインストールして POWERリンクをバージョンアップしておく必要があります. もちろん,その他の機種のザウルスでも,同ページでPOWERリンクのアップデートが指示されている場合は,それに従ってください.
 準備するべきものを整理する以下のようになります.

 サイボウズと連携させることのできるデータ項目は,以下のとおりです. これらの項目から任意のものを選んでサイボウズと連携させることも可能ですし,いくつかをサイボウズと,いくつかを Outlookと連携させることも可能です.

 サイボウズ連携の詳しい使用方法は,ザウルスパワーコネクションアップデートソフトに添付されているマニュアルを参照してください.

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