雑草や紅葉した木々の中に埋もれるように廃屋が並んでいます.
ここの通りは少し人の気配がします.晩秋に来ると寂しさが一層募ります.
神社がありました.社殿の入り口の引き戸のガラスが割れていて,もうこの地域で十分に神社を守っていく余力がないことがうかがわれます.
神社の境内には,古い朽ち果てたような碑がありました.馬頭観音と書かれていました.先人は家畜に対する感謝の気持ちが強かったようで,神社にはしばしばこのような碑を見ることがあります.いつまでこの集落は残るのでしょうか?.集落がなくなれば,やがて全ては朽ちて土に帰ります.そうすると,我々の先輩たちが何を考えてここで暮らしていたかもわからなくなってしまいます.そうなる前に,記録をとっておかないといけないと最近強く思います.