旅の記憶 その16 後編

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桜を見に行くぞ!!
 後編

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旅行中の写真の一部をこちらでも公開しています。
よろしければどうぞ。

5,三内丸山遺跡

青森駅→(レンタカー)→三内丸山遺跡→(レンタカー)→八甲田山→(レンタカー)→弘前駅→(100円バス)→弘前公園


 2日目(4/30)は弘前公園で1日を過ごすこともできたが,せっかく青森まで来たので,周辺をブラブラすることにする。
 青森駅でレンタカーを借り,三内丸山遺跡へと向かう。この遺跡は,野球場建設時に「ものすごいもの」がザックザック出てきたために,建設計画を変更し遺跡として残されることになったもの。公共工事のあり方に一石を投じたらしいが,程度問題だよなぁ・・・。この遺跡はまだまだ謎が多いらしいが,色々想像の建物なども建てられていた。豪華な作りの資料館は,野球場建設中止の代償として建てられたものだろうか?

 三内丸山遺跡を見た後,ふと思いたって八甲田山へ行くことにする。国道103号線をひたすら登ると,ロープウェイが見えてきた。「混んでるよな」ということで,あっけなく通過。酸ヶ湯温泉で昼食。それにしても,まだまだ高い雪の壁が残っている。さすがだなあ。

 今度は国道394号線を下り,弘前へと向かう。広く爽快な道だが,調子に乗ると痛い目に遭いそうだ。弘前市内のガソリンスタンドで給油し,レンタカーを返却。ここから,100円バスに乗り,念願の弘前公園(昼の部)へと向かう。



朝の青森ベイブリッジ。Y氏の作品。
小生は, まだまだ夢の中・・・。

三内丸山遺跡。

Y氏のお屋敷。

小生の家。



6,弘前公園での昼桜見物

弘前公園→(徒歩)→津軽藩ねぷた村→(100円バス)→弘前

 弘前公園は,とにかく広い。それでも,地図を見ながらできるだけ全体を見るべく歩みを進める。
 公園を回っていて一番驚いたのが,宴会のスペースが十分にあることだ。それぞれの宴会グループが十分に場所を確保し,文字通り「花見」を楽しんでいるようだった。 人口17万人のこの街に対して,これだけ大きな公園があることは,非常にうらやましい。

 公園を出ると,そこには「津軽藩ねぷた村」なる施設があった。三味線の演奏や各地方ごとの「ねぶた」「ねぷた」の展示,とまあ,色々と勉強になる。



昼のお城と桜。
夜とは違った雰囲気。

大きな銀杏の木。

少し霞みがかった岩木山。
桜並木の写真。

←桜並木の写真を撮る私。

 
有名らしい桜?
日本最古のソメイヨシノ。
 


7,青函トンネルをくぐって函館へ〜夜景見物 弘前駅→(普通列車)→青森駅→(スーパー白鳥17)→函館駅→(函館バス)→函館山→(ロープウェイ)→山麓駅→(徒歩)→十字街電停→(函館市電)→函館駅


 弘前を離れ,今晩の宿泊地である函館に移動する。本来であれば,臨時の特急「さくらエクスプレス」号(弘前〜函館)に乗ってみたかった。この列車はJR北海道の「ノースエクスプレス・レインボー」を使用するものだったが・・・指定席を入手できなかった。残念。
 ということで,普通列車で青森まで。東北ではおなじみの701系,横椅子だ。弘前駅では,三味線の発車メロディが我々を送り出してくれた(17:12)。大釈迦峠を越え,程なく青森駅に到着(17:57)。
 青森駅で夕食を調達し,八戸よりやってきた特急「スーパー白鳥17」号に乗り込む。青森駅を発車し(18:12),青函トンネルを越える。木古内を過ぎると,函館の街や函館山の明かりが見えてきた。目的地へ近づく実感が湧く,なかなか良い演出ではないか。そんなこんなで,函館駅に到着(20:09)。


 本来は,これにて今日の日程は終了,の予定だったが,函館駅前に「函館山行きバス」が止まっていた。発車ちょうど10分前。そして,今日は快晴。「どうせ疲れているのに変わりはないから・・・」とY氏に無理言って,もうひと踏ん張り,函館山に登ることにした。
 結果的に,バスを利用したのは正解であった。山頂へ続く道から眺める夜景はなかなかのもので,ガイドさんの説明も楽しく,なおかつ路線バス専用レーンであっさりと山頂に到着。(ただ,座席に座れなかったのは少々つらかったかな・・・)
 山頂では,人でごった返している展望台にて何とか写真撮影などを試みる。どうぞご覧下さい。

 下りはロープウェイを利用し,十字街から市電に乗り函館駅へ。駅前のホテルにて1泊。



夜景を見る人々。おおぜい。
海側で1枚。

角度を変えて,もう1枚。



8,お馬さんがゆく・・・ 函館駅→(徒歩)→末広町電停→(函館市電)→五稜郭公園前電停→(函館市電)→競馬場前電停→(函館市電)→函館駅

 最終日(5/1),今日は函館観光&吉岡海底駅見学がメインである。函館観光のために,函館駅の書店にて市電の1日乗車券(600円)を購入。1日乗車券には,各種施設の割引クーポンも付属しており,これを最大限活用することにした。

 まずは ,函館駅あたりを散歩するが,9:00前では若干早すぎ(朝市はスルーパスしてしまったので・・・),あっという間に末広町電停に着いた。ここから市電に乗って,五稜郭へと向かう。早速,定番の五稜郭タワーに登ろうとしたところ,隣に新しいタワーを建設中ではないか。今は現タワーよりも低かったが,いずれ形勢は逆転することになるだろう,などと思いながら写真を1枚(右下)。

 ところで, この日はY氏にとって極めて重要な1日,春の天皇賞。ということで,五稜郭近くのラーメン屋で早めの昼食(塩ラーメン)を食べ,市電に乗って函館競馬場に向かう。運試しにと,7頭立てのレースに500円を賭けるが・・・敗退。とりあえず,私は天皇賞に投資しないことにする。
 一方,Y氏にとっては極めて重要なレース。このため,前日の移動中から,競馬新聞とにらめっこして準備していたのではないか。馬券を購入し,祈りを込め,競馬場を後にする。結果は青函トンネルを出てくる頃には判明しているはず。



レトロ電車 with Bフレッツ。
坂の上から眺める。

新五稜郭タワーの建設現場。
いずれ,旧タワーから見上げるようになる。



9,どるえもん海底ワールド 函館駅→(スーパー白鳥24)→吉岡海底駅


 さて,本日のメインイベントその2,青函トンネル,吉岡海底駅の見学。特急「スーパー白鳥24」号に乗り込み,函館駅を発車(13:40),およそ1時間で吉岡海底駅へ到着(14:36)。ちなみに,木古内駅を境に列車の加速度が変わる。猛然とダッシュし,青函トンネルへ突入していった。

 今回のツアーでは,見学時間は2時間。はじめは結構もてあますのかな?と思っていたが,さにあらず。少々物足りなさすら感じる見学と相成った。
 
 吉岡海底駅では2号車の扉のみが開くため,ここからホームに降りる。大きな荷物を預け,トンネル内での注意点の説明の後,見学は始まった。もやっとした,湿気の多い坑内は広く,かなりの人数を収容する避難基地としての役割も,十分果たせるのだろう。
 この日は,海底駅見学専用の「ドラえもん海底列車」も運行されており,そのツアー客とすれ違いつつ,トンネル内に特設された「ドラえもん海底ワールド」へ到着。
 それにしても,海底にこれだけ大きな空洞があるのか!!と思えるほど,広いホールでイベントは進む。(残念ながら,我々は遠くから見ているだけであったが・・・。)フル規格の新幹線車両を通すわけだから,当たり前と言えば当たり前だが。それより,「ドラえもん海底ワールド」が予想以上に凝った造りであったことに驚く。そこには,史上最凶のリサイタルの実物大(?)模型も展示してあった。

 さて,ドラえもんイベントも終わり,再び海底駅の施設見学を続ける。子ども達はだいぶ飽きていたようだが,大人達はこれを楽しみに来ていたのだぞ!!避難所(トンネル内)ではvodafoneのみアンテナが設置されていることや,避難のとまの様々な設備(医務室など)についても説明があるが,だんだんお迎えの時間が迫ってきた。

 函館行きの特急「白鳥11号」の通過後,程なく八戸行きの特急「スーパー白鳥28」号が到着。やはり2号車から車内に乗り込む。

 北海道新幹線の工事が本格化すると,海底駅の見学はできなくなってしまうようだ。もう一方の竜飛海底駅なども見てみたい。チャンスはあるだろうか。そして,ドラえもんイベントの最中に,見逃した施設などを案内してもらうんだったなぁ・・・。



スーパー白鳥とお座敷列車。
函館駅で発車を待つ。
前面の小窓は,特等席。

青函トンネルの吉岡定点。
JR北海道のおじさんが説明。

広々したトンネル内。
避難所に設置されたvodafoneのアンテナ。
おかげさんで,電波はバッチリです。
 
史上最凶のリサイタル。
迎えに来たスーパー白鳥に乗り込む。
 


10,とことこ帰り道 吉岡海底駅→(スーパー白鳥28)→八戸駅→(はやて28)→仙台駅→(普通列車)→山形駅→(普通列車)→赤湯駅


 特急「スーパー白鳥28」号に乗り込み(16:36),いよいよ帰り道の我々であったが,吉岡海底駅→青森駅の指定席が入手できず,出鼻をくじかれることになる。ということで,2号車から先頭の8号車に向かい,一番前の小窓から前面展望を楽しもう・・・としたところ,先客が居た。(鉄)の小学生という感じであったが,優しいお兄さんとしては「どけ」などと言えるはずもなく,少し後ろの方から眺めることにした。

 青函トンネルを抜けたあたりで,Y氏がi−modeで天皇賞の結果をチェックしていた。敢えて,深く追求しないことにする。

 運転席の近くにいたおかげで,ATC→ATSの切り替えなども聞こえてくる。単線の津軽線をとことこ走り,青森駅にてスイッチバック。やっと座席にありつけた我々は,八戸駅まで,しばしの間のんびり休憩する(八戸駅着18:40)。

 八戸からは新幹線で一気に仙台へ。夕食を購入し,「はやて28」号は,八戸駅を発車(18:55)。あっという間に仙台駅に到着(20:22)。
 気分的にはもうゴールのはずなのだが,仙山線の連絡がイマイチで,ここで40分の足止め。仙山線に乗ること80分。山形駅で待つこと20分。ここから赤湯まで30分。ようやく赤湯駅まで戻ってきた(23:16)。仙台から赤湯まで約3時間を要したが,これでは「つばさ」で東京〜赤湯を移動するより時間がかかっているではないか・・・。いやはや,疲れた。



傾向と対策


 カチカチ・キツキツの日程の割りに,結果的にのんびり感もあったのは,おそらくは天気のおかげだろう。山陰旅行も,天気に恵まれればもう少し違っていたはずだ。
 さて,旅行記を仕上げる前に,次なる旅行計画が持ち上がってしまった。そして,いつものように旅行記もおぼろげな記憶をたどることに。ホットなうちに書かねばなあ,本当に(反省)。





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