発売日当日に鼻息荒く飛びつくように購入した私は、とりあえずプロモでもオープニングでも大活躍・無双の主役扱いの趙雲に挑戦。
やはりコーエーさんイチオシだけあって趙雲さんは武器の長さ、技、移動速度、パワーと実にバランスがとれたキャラ。新しい無双世界を色々体験するのにとても適役ですから。
アイテムも何もなく、まったくの初期値での戦闘は非常にてこずりましたがどうにか無事趙雲伝をクリア!

さて、こうなるとやはり気になるのはこの度4で追加された新キャラ武将です。
既存のキャラもいいですが、まるっきり初めての動き、武器、チャージ技などなど無双ユーザーとしては大変気になるところ。
ということで、蜀の趙雲をクリアした後は、別勢力の魏のニューフェイス・悪役王子様の曹丕伝に手を付けることに。
やっぱり2Pは奥さんだろうということで甄姫。
見た目が明らかにサドッぽい夫婦、揃って戦乱に突撃です。











エ リ ー ト 街 道 か ら 転 落 し た 男 〜 魏王奮闘記 〜













うわぁ、曹丕様チャージ3だせぇ!


曹丕様初陣からやってくれます。のっけからびっくりさせてくれます。
飛び出せガニマタスケーティング走法。
しかも制御が難しく、敵武将を斬っていたはずなのにいつのまにか戦線から外れていたり。
攻撃に見せかけて敵前逃亡する帝王。
なびくマントが物悲しい。

まあそんな感じで意外と滑稽な曹丕さんですが、装備している白虎牙と玄武甲のおかげで特に苦戦も無く敵武将を次々と粉砕・・・





だったら良かったんですけどね





本当に苦戦はしないんだ


アイテムという名のドーピングで初期にしては防御力も攻撃力も心強くて


群がる兵なんか一刀両断だし


序盤のステージに現れる敵武将なんざ勝負にもならないんだ





だけど、トドメはいつも護衛武将がさすんだ





人が必死で微妙なチャージ3繰り出して敵の体力削ったってのに、ちょっとツンってお前の剣の先が当たったくらいでそっちの手柄かよ、それはねぇだろ




「敵将、討ち取ったり」と言うことも許されず、ポツンと放置された剣やら盾やらアイテム袋やらを無言で拾い上げる曹丕様。
剣や盾さえ取っておけば、成長はします。
確かに成長はしますけれど。


確実に出世街道から遠のいてます。


一応魏王の息子だってのに、いつまでもヒラって肩身狭いじゃないですか。
陰で「階級14のくせに・・」とか言われてたら曹丕、地味にショック。
それに何より、アイテム装備の数が二個のまんまなんてやってられないわけですよ。
最初の1、2ステージならまだ楽勝ですが、そのうち厳しくなっていくであろう戦況を今の状態のまま乗り切れるわけがありません。


曹丕様は考えます。

『こうなったら護衛武将から離れて戦おう』

顔の割りに思考が大人しいというかみみっちいですが、彼も結構必死なんで保守的になっても致し方ないことです。
奪った馬にまたがり徒歩の護衛武将をぶっちぎって、ウロウロしている敵武将に突撃曹丕様。
いきなり斬りかかられ成す術もなく体力を削られていくモブ将。
これはもらった。頂きだ。


ドーンッッッ(突き飛ばされた)


うおおおぉぉおお この護衛武将突っ込んできおったァァァ――!


気付けばさっきまで剣を交えていた敵は、+1の剣に姿を変えていました。
当然、やったのは今突っ込んできた自分の部下です。


焦ったように突っ込んできやがって・・・こいつ、そうまでして私の邪魔をしたいのか。
大体今まで何なんだ、護衛と呼ぶにはずいぶん積極的じゃないか。大胆じゃないか。夏の女かお前は。
さてはこやつ、ここで武勲稼いでおいて軍内でのし上がる気だな。
従順そうに見せておいて「護衛武将なんかで終ってたまるかよ」とか思ってるに違いない。
この野郎、私はアレか。いい踏み台か。


曹丕様、ことごとく手柄を攫っていく護衛武将にただならぬ野心を感じました。
このままでは、対する敵すべてこの護衛武将という名のハイエナに持っていかれてしまいます。
どうする曹丕様、どうするどうする。

困った曹丕様、とりあえず離れた戦場で戦う妻の甄姫の元へと走ります。
しかしよく見れば甄姫様、装備品が妙に多いではありませんか。
どうも階級もずっと曹丕様より上のようです。
上下関係で言えば明らかに曹丕様「下」の立場。

「なっ・・・なぜだ!私はことごとく護衛武将に妨害されてるというのに!」

「・・・・護衛への命令を防御にしておけばいいんじゃありませんこと?」





ああ、うん、防御ね

護衛への指示命令、そういえば前作であったね

そーか今回4でも命令出せるんだ、そーかそーか、防御になぁ


(※曹丕様は偉いので説明書を読みません)


素直な曹丕様はすぐにセレクトボタンをプッシュして、血気盛んな護衛武将に防御の指示を出しました。
これで安心。
手柄横取りの危機から脱出です。


心置きなく討ち取り放題、縁遠い存在だった階級アップも夢じゃありません。

張り切った曹丕様、早速兵を引き連れた敵武将発見。
しかも趙雲ではありませんか。大物です。
これはいきなり大チャンスです。


不満が溜まりに溜まっていた曹丕様、ストレス解消とばかりに趙雲へと飛び掛りました。
まさに気分は「ひざまづけ」
乗りに乗ってます、調子乗ってます。
丁度いいことにたまたまさっき戦神の斧を取ったばかりなので、このままいけばさほど苦労もせずに討ち取れそうです。
そう、このままいけば。


あと一撃で倒せるほどにすり減った趙雲の体力ゲージ。
曹丕様が高らかに剣を振り上げた瞬間、どこかで見覚えのある紫色の放射線が体を貫いてゆきました。

『司馬懿軍団、趙雲を撃破!』


司馬懿お前よう・・・・・!


なにかな?君はあれかな?
主人である曹丕様が戦っているから、ついつい助ける意味でビームを?
司馬懿的にはお手伝いだったのかな?
援護かな、援護のつもりだったのかな?


だったら、さっきから私の背中を穴だらけにする勢いで矢を放ちまくってる
そこの弓軍団を先に始末してくれないかなァァァ


曹丕様超ガッカリ。
恨み事のひとつやふたつも言いたくなるというものです。
またしても討ち取ること叶わず。
自分の勲功を狙っているのは護衛武将だけではなく側近全てであるとついに思い込みはじめました。
みんなが下克上を狙っている内なる敵です。
被害妄想です。


そんな疑念にとり憑かれた曹丕様は、その後も飛び回る蝶に敵を攫われたり、夏候淵のチャージ弓で討ち取られたり、果ては気絶している間に一般兵にトドメをさされたりと、相変わらず空回りに回った戦いぶりで数多の戦場を後にしました。
当然のように階級アップは実現できぬまま、戦の舞台はついに最終の合肥新城です。

心もとない装備でいざ出陣の曹丕様、しかしやはりさすがに最終決戦。
対する敵が段違いに強くなっているではありませんか。
ただの兵卒であるはずなのに妙に体力ゲージが長く、防御力攻撃力共に高レベル。
「せーのっ!」という具合に揃っていきなり突撃かましてきたりと、なかなかに侮れません。

一般兵でそんなことになってるのですから、それが武将クラスならもう大変。


「硬ッ!」

そうです硬いのです。


「強ッ!」

そうです強いのです。


戦闘開始から5分。
曹丕様の体力ゲージはあっという間に赤々と光り出しました。

すでに、瀕死。

しかも突然ぶっとばされて、なんだなんだと思ったら、馬に跨った太史慈登場です。
向こうさんは赤く重苦しい鎧から闘気を噴出して「やる気満々で殺る気満々」かもしれませんが、こっちはそういう状況ではありません。

誰が戦うか!おととい来やがれ!

乱舞で太史慈を叩き落して馬を奪おうとしましたが、護衛兵がとんでもなくいい連携で曹丕様をボコッて来るので、気絶させられる前にダッシュで逃走。
背中越しに「逃げるのか、情けない」的台詞を吐かれたって平気です。
負け犬でも結構。
あのゴツゴツしたバットなんかで殴り殺されてはたまりません。 
幸い重量感溢れる太史慈は足が遅いので、どうにかまくことに成功しました。

しかし太史慈を振り切ることに夢中になりすぎて、逃げた先が敵の蜜集地帯であることに気付かなかったのが残念です。


あちらから敵、こちらから敵。

そして肝心なときにどこにもない壷。


ライオンに火吹かせてる場合か!それより肉まんだろ肉まん!
とりあえず壷置けよ壷をよぉ!
なんだこの役に立たない城は!誰の城だこの野郎!(あなたの城です)


ギャアギャア苦情を吐いていた曹丕様、いつの間にか妻の甄姫と合流に成功。
ナイス援軍、と思ったのも束の間、彼女も同様に死にかけていました。

仲良く死のカウントダウンです。

と、ここで、夫婦が出会ったからか何なのか知りませんが、いきなりイベントムービー開始。

(プァーンと音色を奏で、華麗に敵を倒す麗しき甄姫様に不敵な笑みで近付く曹丕様)

「甄よ、麗しき音色だな」

「あなたのそば・・だからですわ」

(甄姫様、妖艶な笑顔でニッコリ)

「ふ・・その調べ、思うがまま響かせるが良い」

(見詰め合う2人)



もうアレです。
普段なら「ヒューヒュー!」とでもはやし立てておきたいラブラブイベントです。


↓でも実際はこんなことになってました。

(敵に囲まれ音が割れんばかりに真・無双乱舞をかます甄姫様に剣を振り回しながら駆け寄る曹丕様)

「甄よ、麗しき音色だな・・・って、
後ろ、後ろォォ!敵!

・・ちょっ・・・無双ゲージまだ溜まってな・・・!ヒィ!!来た!徐盛(※ザコ武将)来たァァ!!・・・あなたのそばだからですわァっ!!」

(甄姫様、なりふり構わず猛ダッシュ)

フッッ!!その調べ・・ギャッ危!思うがまま響かせるが良いッッ・・・・!!早く逃げ・・・!止まるな!止まったらやられるぞ!・・・うわっいま矢飛んできたァァ!!弓兵がいるゥ!どっかに弓兵いるぞオイ!!お助けェェ!

(全力疾走の2人)

「どこ??!弓兵どこ??!見えない!敵多すぎて消えてて見えないィィ!
とりあえず伏せて!!

「そんなアクションねぇよ!!」

「ぎゃー!向こうから
全j(※ザコ武将しかも文官)が来とる!挟まれた!死ぬって、ホント死ぬって!!!

「ええいッッ食らえ、曹丕の無双乱舞ッッ・・・あッ!
ガードされたァァこんチクショウー!



呑気に愛を語ってる場合じゃありません。
2人とも真剣に生き抜いている真っ最中。
いや、生きているっていうか死に急いでるっていうか。

とにかくあと一撃を食らえば確実に冥界というギリギリチョップな体力なんです。
そんなテンパった状況ですので、たかが兵卒にも飛び上がるくらいにビビり、すぐさま○ボタンで無双乱舞発動。
いつ反撃されるかわからない通常攻撃なんて、とても恐ろしくて出来たものじゃありません。

敵と接触したら乱舞、ゲージ溜まれば乱舞と、曹丕と甄姫交互に無双乱舞を惜しげもなく繰り出し、瀕死ながらも敵撃破数だけはどんどん伸びてゆきます。


曹休「大活躍ですな!」



呑気なこと言いやがって。




そんなニコニコ顔で褒められたって、とても喜んでられるような状況じゃないわけで。
別にこっちも好きで活躍してるわけじゃなく、やむにやまれぬ事情で敵を討ち続けているわけで。
ここで殺らなきゃ、確実に殺られるわけで。

ていうか、感心してる暇があったら助けに来やがれこの野郎。

(しかしこの後も曹休君は50人撃破する毎に「大活躍ですな!」を繰り返し、2人をイラッとさせ続けました)

味方は全くアテに出来ません。
援軍もまず期待できません。
曹丕様、総大将のはずなのに軽く無視られています。

体力的にも人望的にも大ピンチ!!






プレイ記っていうか愚痴みたいになってます。


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