「魔界塔士 Sa・Ga」

「魔界塔士 Sa・Ga」



「魔界塔士サガ」を語る前に、サガシリーズとの出会いを語らせていただきます。私と「サガ3部作」との出会い、
それは、初期のゲームボーイ本体と同じでした。そのとき、私は小学生でした。第1作目では、塔の中の世界を探索し、
2作目では、ツタを辿って異世界を探索し、3作目には、時空を超えちゃいました。この世界設定が、まさに、「目から鱗」ものでした!
仲間には、人間やエスパー、モンスター、メカなど、バラエティに富んでいましたね。人種(?)を超えた付き合いってやつでしょうか?
モンスターには肉を、メカには装備品や敵が落とすパーツで、変貌していきましたね。

このゲームは、名悪役の宝庫でしたね。思い出して見ますと…第1作目の玄武、青龍、白虎、朱雀。第2作目のアポロン、
ヴィーナス、将軍。第3作目のラグナ、ミロク、フェンリル、ベリアルなどなど。個性的な悪役がいますね。
これぞ、ゲームの「スパイス」です。私は、ゲームボーイ版「サガ」シリーズに、あだ名を付けました。それは…
「どこにでも持っていけるRPG」です。最近では、ワンダースワン版の話題もありますね。やはり、「名作」です。

話を「魔界塔士サガ」に戻します。塔を登りながら、冒険するというのが当時の私としては斬新でした。
大きな世界が4つほどありますが、いくつかある小世界もバラエティに富んでいて面白いです。
塔の4階の楽園世界は、実際にいたらすぐ飽きますね(笑)いくら何もしなくていいと言われても…。
16階の都市世界をクリアした後のシェルターの小世界と、エクスカリバーをくれる老人がいる花畑の小世界は感動モノです。

このゲームの最後のボス「かみ(神)」は、今までにないような感じのラスボスです。各階でアドバイスをくれる
あのシルクハットの男が実はラスボスということも驚きですし、彼の独特の言い回しも二重に驚きです。
さらに、チェーンソーの一撃で沈むことこそ、最大級の驚きです。そのため、私達の記憶に鮮烈に残りました。
なんせ、このソフトの発売から十数年以上経った今でも、各所でネタ(例:半熟英雄)にされているぐらいですから…。
それにしても、神を倒した時の「やっちまったぜ」という台詞…なかなか渋いひとことです。

記憶に残る名シーンには、主人公が重要なボスキャラである四天王・白虎に言った「この虎野郎!」のシーンと、
都市世界の住民である総長が自らの身を呈して、主人公達に道を作る場面です。
そのため、総長は「元祖自爆キャラ」という称号をもらいました。この総長は「兄貴的キャラ」の代名詞と呼べます。
面白いイベントには、海洋世界での竜王のなぞなぞ、たかし君ゴミ詰まらせ事件、大臣の命乞い等があります。

【このソフト発売当時(1989年12月15日)の時代背景】
この当時のヒット曲は、米米CLUB「FUNK FUJIYAMA」、永井真理子「Miracle Girl」(アニメ「YAWARA!」主題歌)、
X「ENDLESS RAIN」、牛若丸三郎太(時任三郎の変名)「勇気のしるし」、小泉今日子「学園天国」等がありました。
この当時の出来事には、ベルリンの壁開放、坂本弁護士一家殺害事件、俳優・松田優作の逝去などがありました。
また、元号が平成に変わったのも、ゲームボーイが発売されたのも、1989年のことであります。


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