メタルマックス

メタルマックス



私は、このソフトは、ファミコン版の第1作からプレイしていました。
主人公たちは、戦車に乗って、賞金首をはじめとするいろいろな敵と戦います。時には、戦車から降りて戦うこともありますが。
特に、「戦車でバトルするマカロニ・ウェスタン風世界」という設定が、私の心の琴線を弾きました。
このゲームのCMのキャッチコピーが面白く、なんと「竜退治はもう飽きた」という当時としては、革命的です。
ジャイアンで有名な“たてかべ和也”氏のナレーションに合わせて、子供達が連呼するシーンが忘れられません。

第1作の主人公の家族は、父・姉・主人公ですが、私はなぜか「おや?『巨人の星』みたいだな。まさか、そこからとったんじゃ」と思いました。
しかも、キャラクター名に「レッドウルフ」、戦車装備(エンジン)に「チヨノフ」、これを見て、
「もしかしたら『千代の富士(現・九重親方)』のファンもいるのでは?」と勝手な創造を働かせました。
その他の勝手な創造は「元ネタ予想」(たまに当たってたりして)をどうぞ!

戦車は、各作品で8台あり、好きな名前をつけることができます。
私は、NBAのチームにちなんだ名前を戦車につけました。「シカゴ・ブル」や「レイカー」というように。
戦車のシャーシやパーツを改造できる店もあります。資金を貯め、自分の理想に近づく戦車を作っていけるのです。
聞いた話ですと、第3作目の構想があったとか?私も第3作目を期待していたのに、残念です。

このゲームで記憶に残るイベントをいくつか紹介します。まずは、電波塔に登るイベントです。
その電波塔は、どこかで見たことあるなと思ったら、SMAPの「がんばりましょう」で努力と根性の文字が書かれた
土産物を売っているあの塔じゃないかと思わせるデザインでした。しかも、中には蝋人形館もありますし…。
賞金首(主要なボスキャラ)のゴメスのアジトの悲しき話、同じく賞金首のマッドマッスルと病院内で戦う話、
古いビルに爆弾を仕掛けようとする妻に逃げられたオッサンと会う話、火遊び疑惑がある少年と会う話、
花を愛する廃棄物処理工場の社長と会ってバギーを譲ってもらう話…イベントはひとくせもふたくせも強い物ばかりです。

「ひとくせもふたくせも」といえば、このゲームを彩る悪役も負けていません。戦車だけでなく、ポリタンクや注射器などの
物に命が宿ったかのような敵キャラ、体に武器を取り込んでパワーアップしたかのような動植物の敵キャラ、
各地で我が物顔で暴れまくる賞金首などがいます。ラスボスは、ノアという意思を持った馬鹿でかいコンピューターで、
人類を抹殺するという計画を持っています。また、このノアを倒すことが主人公の最終目的であります。
このゲームの特徴として、父親の「引退するか」という質問に「はい」と答えれば、
いつでもエンディングが見られるというものがあります。これも、当時としては斬新…?(笑)

【このソフト発売当時(1991年5月24日)の時代背景】
当時のヒット曲に、小泉今日子「あなたに会えてよかった」、B'z「ALONE」、TMN「Love Train」、
槇原敬之「どんなときも」、嘉門達夫「替え歌メドレー」、忌野清志郎「パパの歌」などがありました。
当時の世相に、千代の富士(チヨノフの元ネタ?)引退、雲仙普賢岳で火砕流発生、ガンジー暗殺などがありました。
また、1991年といえば、湾岸戦争勃発とソビエト連邦崩壊があった年でもあります。そういえば、開発者のインタビューの記事で
読みましたが「このゲームシリーズの開発時期になると、TV画面に戦車が出てくる」と言っていたのを覚えています。


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