ドラゴンクエスト3(ファミコン版)

ドラゴンクエスト3(ファミコン版)



このゲームは、記念すべき私が初めて触れたドラクエシリーズでもあります。後に何度かリメイクがあったほどの名作です。
ルイーダの酒場でパーティーを自由に組めること、転職システムが面白く、いろんな種類のプレイ法や“やりこみ”ができます。
転職システムにより、呪文が使える戦士とか、最強の遊び人を作ったりとかできます。このゲームで一番忘れられない台詞は、
ラスボスのゾーマの「我が腕でもがき苦しむがいい」です。よく考えると、怪しい感じがしてくる名(迷?)台詞です。
これじゃあ、「僕の腕の中で〜」のような歌詞が入っている歌を普通に聴けなくなりそうです(笑)まあ、それは置いといて…。
ゾーマで思い出しましたが、ゾーマの城では主人公の父・オルテガがキングヒドラ(東宝映画っぽい名前)と対決しています。
オルテガのグラフィックを見て、ビックリ!なんと、覆面を被った殺人鬼系の色違いです。そりゃないだろ級のグラフィックです。

面白いイベントとして、アッサラームの街の「パフパフ親父」です。その親父は夜になると会えます。いつの間にすり変わった…?
これには、ズッコケました(笑)アッサラームと言えば、「おお!あなた友達」とか言う店の人がいます。あんたなんか知らんって…。
ムオルの村で出てきた「ポカパマズ」という名称も記憶に残ります。DQ史上、特に名前の由来が分からない名称だと思います。
一番ぶっ飛んだDQ3キャラといえば、ロマリアの王様だと思います。旅人に王冠を渡して、王様を体験させてくれるのですから。
当時は、今まで見たことのない「新感覚の王様キャラ」だと思いました。弥生時代の日本を思わせる「ジパング」という国もありますが、
和風の香りがするまろやかなBGM、子供達の「ワーイ、ガイジン」とかいう台詞、近くの洞窟の主が「やまたのおろち」であること…
当時としては斬新な場所だと思いました。そういえば、和楽器でDQシリーズのBGMを演奏したCDがありましたね。

このゲームのワールドマップは世界地図っぽかったです。昔、クラスメイト達と「アリアハンはオーストラリア」「ダーマは中国」
「ロマリアはイタリア」とか言っていました。これは面白く、街などの位置を覚えるには良い設定だなと思いました。
バラモスという幹部クラスの敵キャラがいますが、「ドラゴンボール」の初代ピッコロ大魔王の側近のピアノっぽい姿で、
4コマ漫画で「カバ」よばわりされていたのが懐かしいです。ファミコン版DQ3発売の1年後ぐらいに放送されたDQアニメでは、
同名の悪役が出てきますが、アニメのバラモスはマッチョでした。エジンベアの住民には、怒りを覚えた記憶がございます。
いきなり勇者一行を「田舎者」呼ばわりするのですから。入り口の兵士は、はぐれメタルとどちらが素早いのやら…!?

このゲームは、今考えると「あらゆるRPGゲームの基本」が詰まっているなと思います。これから何かRPGゲームを
やってみようかなと思う人は、オリジナルでも、リメイクでも、この「ドラゴンクエスト3」をやってみると良いなと思います。
私にとっての音楽用語の「スタンダードナンバー(定番)」のようなゲームです。最後にひとつだけ、忘れ難いことを言います。
このファミコン版DQ3をプレイしている時に、冒険の書が消える音を聞いて、かなりへこんだ記憶がございます!

【このソフト発売当時(1988年2月10日)の時代背景】
この当時のヒット曲に、光GENJI「ガラスの十代」、中森明菜「AL-MAUJ」、南野陽子「はいからさんが通る」、
THE ALFEE「1月の雨を忘れない」、杉山清貴「風のLONELY WAY」、渡辺美里「悲しいね」等がありました。
この当時の出来事に、大韓航空機事件、青函トンネル開業、瀬戸大橋開通などがありました。また、DQ3は発売日に
東京で中高生1万人の行列(1日で100万本完売)ができたこと、ソフトの盗難事件があったこと等がニュースになりました。


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