アルビプルパ
 ウィンター商会の種子の実生。
山名利三郎氏栽培。 径8cm


アルビプルパ Gym. pflanzii var. albipurpa

天賜玉の変種で体型はよく似ているが、やや丸味がある。刺は細く、黄白色で先端は褐色を呈する。
刺座の間の弓型の切れ目も天賜玉に比べるとわずかである。本種はやや紫がかった肌色をしているが、日光を強くするとその紫色が濃くなって独特の美しさを持ってくる。いわぱ天賜玉の優美変種といったところである。花は原種と大体同じであるが,花底の紫紅色があざやかである。
本種はシャボテン社のリスト1)によると、かってGym. saglione var. bolivianumとして発表したものであるとされているが、var. bolivianumは次のゼガラエGym. zegarraeのことであり、ゼガラエは本種より刺も太く、又光線によって紫色にならないから別の品種であろうということでここに記したが、或いはゼガラエと同じものであるかも知れない。

参考:山名利三郎;サボテン No,74 (1965)
全 ;優型ギムノを守る会々報 品種解説 No,57
(註)1,シャボテン社リストNo,18 (1960)


仙太郎註) 現在、天紫丸と呼ばれている品種です。新天地なみの大型種で、現在ではゼガラエとは違う事がはっきりしています。