28 ゼガラエ
Gymnocalycium zegarrae Card.
写真の球の栽培者 守口市 庵田 知宏氏 径約11cm 輸入原産地球


1952年にG. saglione var. bolivianumとしてはじめて記載され、1958年G. zegarraeとなった 1)、新種である。
その体形その他が、新天地に非常に良く似ているが、Backeberg 1)の解説によると、次の様な点で区別されている。
即ち通常単幹、球形で青緑色の肌色、高さ6〜10cm、径11〜18cm、稜数13、不規則な凸形の四方形の角のある稜で、約2〜3cmの大きさの瘤に分かれている。アレオレは1.5〜2.5cmはなれ、ダエン形で長さ約1cm、明るい灰色の綿毛がある。縁棘8本が櫛状に出て、長さ1.5〜2.5cmで中棘1本はいくらか長い。錐状で強く、灰白色、先端褐色又は黒味を帯びる。
花は多くの場合長さ3〜4.5cmで側生、花首は短く、杯状。子房は丸く、鱗片は2〜3mmの長さで青緑色、白く縁どられている。ガクはとがっていて5〜15mm、花底は茶紅色、花弁は白色でマゼンタ色の中筋がある。果実はオレンジ色。種子は非常に小さく、丸形で光沢のある茶色。
産地はボリビア(Campero州、PerezからMairanaへの途中、Cochabamba、1700mのところ)とある 1)。
Rev. Agricult.Cachabamba U,(1952)に var. bolivianumとして最初に記載されたものである 1)。
輸入原産地球を観察すると、いくらかタイプの差異がみられる。肌色は新天地よりも淡い色で、稜の形も新天地の様な丸味がなく、低い稜が連なっている。

参考文献
1)Backeberg;Die Cactaceae,V,1773(1959)