エルナンデシー/マミラリア属
Mammillaria hernandezii

マミラリアの小型の人気種で、和名がなく、そのままエルナンデシーと呼ばれています。
実生で繁殖されているので、大きさも花の色も形も幾つかのタイプがあります。
ルエティーに似て、実が結実すると疣の間の球体の中に埋没するので採種がやりにくいのですが、ルエティーほど困難というわけではなく、東急ハンズなどで売っている半導体用精密ピンセットなどで取り出すことが可能で、仙太郎も今年は採種して100本ほど実生をやってみていますが、とりあえず1年目は成長がすごく鈍重。

写真の左は埼玉県のMさんの実生で、球体が大きく、花弁の先端が尖っているタイプ。右は群馬のIさんの実生で小型で花色が濃く、花弁の先端も比較的丸いタイプです。
このように幾つかのタイプがあるので、タイプ別に鉢を並べて楽しむことが出来ます。
花の少ない初冬の季節に赤紫の美しい花でフレームを飾ってくれるありがたい品種です。

 


<ひとくち栽培メモ>

球体が柔らかいので栽培困難種かと思えばそうでもなく、白星ほどでないが栽培は比較的簡単です。
比較的強光線にも耐えます。
水が多いと間延びして刺座の間が開き、肌の緑色が多く見えるようになりますが、乾燥して刺が密になっている本来の姿よりも肌色が見えている方が好きという人もいますから、その辺りはご自分の好みで水やりすると良いと思います。
ただ、元々根がそれほど丈夫ではないマミラリアですから、じゃぶじゃぶ水をやるのはやはり駄目です。