黒牡丹(こくぼたん)(ロゼオカクタス属)

秋深くなると、牡丹類が花盛りとなります。
特にロゼオカクタス属の各品種は濃いピンクの花を咲かせて、フレームの中を彩ってくれます。
黒牡丹は現在では人気種で、各地の競り会でもなかなかの値段がついてしまうので、滅多に買うことが出来ません。
この球は実は龍神木の根っこがついていて、ここ関東では接ぎ木の評価が低いので、仙太郎のように品種の特徴が楽しめれば何でも良いという輩には接ぎ木の値段が低いのはありがたいことです。
丈夫なので、失ってしまうリスクを考えれば、この品種ほか、もともと根が弱い亀甲牡丹や連山なども、普通の人はもっと積極的に接ぎ木を選ぶべきだろうと思うのですが。
ちょっと元気が良すぎて、球体がふくらみ過ぎて本来の姿よりも太ってしまうのが欠点でしょうかね。

<ひとくち栽培メモ>

16岩牡丹・玉牡丹をご覧下さい。
仙太郎は牡丹類の栽培に関してはまだ習熟中と言ったところですが、少ない経験からお話しすると、黒牡丹、連山、亀甲牡丹、竜角牡丹などのロゼオカクタス族の牡丹類は、岩牡丹、玉牡丹、象牙牡丹などのアリオカープス族よりも根が弱いと感じます。
特に低温過湿には弱いようですから、冬の間は低温になる状況では培養土をあまり湿らせておかない方が良いように思います。
強光線にはきわめて弱いので、フレーム栽培でもさらに小さく切った黒かんれいしゃを常にかぶせてあります。