猛鷲玉(ギムノカリキウム属)

猛鷲玉は魔天竜の特別に強刺の変種と言うことになっているそうです。即ち、刺の弱い順から魔天竜、闘鷲玉(斗鷲玉)、猛鷲玉と続くことになっています。
ところが、闘鷲玉は魔天竜の強刺変種と言うことで mazanense var. ferox と言う学名が当てられていますが、猛鷲玉は学名上は mazenese の変種ではなく、nidulans と言う独立種の名前が当てられています。
更には闘鷲玉はいかにも魔天竜の強刺変種と言った姿をしていますが、海外から送られて来る nidulans の種を蒔くと、とても魔天竜の強刺変種などとは言えない姿の苗がいっぱい出てきます。
そんな状況ですから、猛鷲玉の本来の姿というものが未だによく見えません。

仙太郎の感覚では、闘鷲玉は魔天竜のまさに強刺変種、猛鷲玉は魔天竜や闘鷲玉よりも刺が更に太くて豪壮な姿をした個体群で、刺の長さは魔天竜とさほど違わないと言うものです。
この球はその感覚に近いものをたまたまWebのオークションで見つけて手に入れたものです。
もう少し刺が太ければ仙太郎のイメージにある猛鷲玉そのものなのですが、あと一歩と言ったところですかね。

<ひとくち栽培メモ>

天平丸などと並んで少々高山性の植物のような気がします。
このために夏は元気がありませんが、秋から冬あたりにかけて元気が良くなるようです。
思いの外、根も丈夫ではないようで、蛇竜丸系のように多湿を続けると根腐れする事があります。
少し乾燥気味に、かつ光線量は多くするように努めます。