瑞晶玉(ギムノカリキウム属)

一般的に固定化が進んでいないギムノの中にあって、瑞晶玉は昔から顔立ちがはっきりしていて比較的固定が進んでいる品種のように見えます。
もしかすると原産地ではばらばらの顔つきなのかもしれませんが、少なくとも日本国内の瑞晶玉はある方向に良くまとまった姿をしています。
それは疣に対して刺がくるむように丸く張り付くと言う独特の形質です。
この独特の姿が面白いためか、同じ仲間の竜頭よりも人気があるようです。
この瑞晶玉もその形質を良く現していますが、それにも関わらず、学名の方はどうもよく分からないと言う不思議なギムノでもあります。
竜頭(たつがしら)系の中では特に成長が遅く、フレーム栽培ではこの大きさになるのには少なくとも20年くらいの年月が必要です。

今回、大銘品展の部門賞で銀賞を授かったのを機会に、以前の画像と入れ替えてみました。

<ひとくち栽培メモ>

竜頭と同様、軟光線を好む品種で、強光線を当てるといじけてしまいます。
遮光の多い環境で、高い湿度を保ちながら育てるとみずみずしい姿に育ちます。