ラゴネシー(昭和のラゴネシー)(ギムノカリキウム属)

昭和時代に出回っていたラゴネシーで、現在出回っているラゴネシーと区別して、仙太郎が昭和のラゴネシーと呼んでいるタイプです。
ゼガラエ、天賜玉、活火山、ビカラー、バッテリーなどとともに、昭和30年代に日本に初めて紹介されました。
最近、プセウドラゴネシーという名前が付けられたようですが、プセウドは「にせもの」という意味ですから、かなり不名誉な名前なので仙太郎は無視しています。
現在のラゴネシーは刺が白ですが、昭和のラゴネシーは刺の根本が黒く、今のラゴネシーよりも心持ち刺も直線的で太めですから、一目で違いが分かります。
日本にはこのラゴネシーの方が先に紹介されましたが、最初に発見され、命名されたのは現在出回っている白刺の方らしく、そのためにこんな名前になったそうです。
ならば単独種として明らかに優品といえるギムノですから、何か他の良い名前を付けてあげたいものです。
昭和30年代に原産地球がかなり入って来たのですが、いつの間にか殆ど見なくなってしまいました。
怪竜丸系の優品で、仙太郎が昔から大好きなギムノの一つなのですが、普及させればそれなりの人気者になるような気がします。
この球は村主さんが最近探して来て下さったもので、かなり強い太陽光線の元に置かれていたようでした。


上記ラゴネシーの2年後の姿です。遮光してあげる
ことによって、本来の色合いになってきました。



ラゴネシー(昭和時代のラゴネシー)(ギムノカリキウム属)

関西に出かけた際に、業者の元で再びラゴネシーに出会い、購入してきました。
根がこじれ、成長点がつぶれてしまって、みすぼらしい姿になっていましたが、根腐れを全部取り除き、日差しのあまり当たらない場所で養生させていたら元気を取り戻し、いっぱい仔を吹いて来ました。
そろそろ大きい順から切り離して独立させてあげても良さそうです。
村主さんからいただいたラゴネシーよりも更に刺が直線的で、昭和時代に一番多く見かけたタイプです。

<ひとくち栽培メモ>
43怪竜丸と殆ど同じ栽培方法で良いと思いますが、より光線は弱い方が機嫌が良いような気がします。光線が強いと肌が紫色に染まりますが、光線が弱くなると緑が差して、なかなか味のある渋い色合いになってきます。