大疣連山(Roseocactus fissuratus var. lloydii f."Ooibo") 径9cm

牡丹類の中ではロゼオカクタスの亀甲牡丹と並んで連山も好きなサボテンの一つです。
連山は輸入球が自由に入って来ていた時代でも結構高価だったのです。
当時、輸入球を大量に扱っておられた大阪の業者さんによると、亀甲牡丹は原産地にいくらでも生えているが(現に安かった)、連山は原産地での自生数がもともと大変少なかったのだそうです。
おまけに亀甲牡丹が半分混じったような二重の溝を持つ亀甲連山の顔をしているものが殆どで、当時でも生粋に連山と呼べる姿をした輸入球は大変に少なかったのです。
ましてやこのような大疣タイプは当時は極めて希でした。

大疣連山は今では比較的数多く見られるようになりましたが、園芸改良されて数が増えたのでしょうね。


連山(Roseocactus fissuratus var. lloydii ) 径13cm

こちらは最近、寺町さんから譲っていただいた連山の標本球です。裏側に日焼けの跡があるので、特別に安く譲って下さいました。
牡丹類の栽培技術が発達した今では、温室ならばこれくらいの大きさにするのに10年程度で行くのかも知れません。でも、通風栽培をしなければならないフレーム栽培ではおそらくここまでにしようと思ったら20年以上は覚悟する必要があるでしょう。
大疣連山が大流行の現在ではこれは普通の顔をした連山ですが、やはりこの姿が好きだなあ。
輸入球が自由に入って来ていた時代でも連山は高くて高校や大学生の小遣いではなかなか買えるものではありませんでしたから、その頃の反動で、今になって追っかけ回しているのですf(^-^;)
花が少ない晩秋に濃いピンク色の美しい花を咲かせてくれるのも良いです。


連山(Roseocactus fissuratus var. lloydii ) 径13cm

なかなか系統の良い連山を見つけましたので求めて来ました。
狭いフレームにいったいいくつ詰め込むつもりなんでしょうねf(^-^;)

<ひとくち栽培メモ>
21玉牡丹をご覧下さい。
仙太郎は牡丹類の栽培に関してはまだ習熟中と言ったところですが、少ない経験からお話しすると、連山、亀甲牡丹、竜角牡丹などのロゼオカクタス族の牡丹類は、岩牡丹、玉牡丹、象牙牡丹などのアリオカープス族よりも根が弱いと感じます。
特に低温過湿には弱いようですから、冬の間は低温になる状況では培養土をあまり湿らせておかない方が良いように思います。
強光線にはきわめて弱いので、フレーム栽培でもさらに小さく切った黒かんれいしゃを常にかぶせてあります。