太平丸(エキノカクタス属)

2001年11月4日の埼玉スーパー交換会の競りで大きな太平丸を買って来ました。てっきり輸入球だとばかり思っていたのですが、植え替えの時に抜いてみて、古い接ぎ下ろしの跡があったので内地球であることが分かりました。
内地球でこれほどの大きさになるまでには一体どれほどの年月を要した事でしょう。
想い起こせば前回最後に買った大きな太平丸は昭和40年頃、柏原の黒田芳明園で、故黒田さんから直接譲っていただいた12センチばかりの赤刺の花王丸系の太平丸だったなあ。8百円くらいじゃなかっただろうか。
でも、今回のは14センチもあります。
今回の太平丸も刺の形から判断して花王丸系の太平丸と思っていたのですが、花色が濃いピンクではなくて薄い色合いですから、北アメリカのタイプかも知れません。

 


 

太平丸(エキノカクタス属)

太平丸大好き人間の仙太郎は、フレームの場所をとるにもかかわらず、気に入った太平丸があるとつい買ってしまいます。
この球もそんな中のひとつで、内地実生球で三角柱の根なのですが、肌の白さと姿の良さに惚れ込んで競り落としてしまいました。
古典的なタイプであることも気に入った理由でした。

 


 

アリゾナ産太平丸(エキノカクタス属)

この度、本当に久方ぶりにアメリカ合衆国のアリゾナ州から、太平丸の輸入球が入って来ました。
アメリカはCITES には特に厳格な国と聞いていましたから、アメリカ原産のサボテンが輸入されるなんてことは先ずないものと思っていましたから、このニュースには驚いたものです。
勿論、今回の輸入も密輸なんかではなく、れっきとした米政府のCITES の許可証がついての商用輸入なのです。

太平丸は丘の斜面などの利用価値のない土地に生えているものを除けば、家畜が怪我をしないよう、基本的に開発によって掘り捨てられてしまう運命にあるサボテンだそうですから、そんな事をする位なら日本に連れて来た方がはるかに皆が大切にしてくれるのにと常々思っていましたから、もしそれが実現し始めたのならうれしい事です。

太平丸はアメリカからメキシコにかけての広い地域に自生しているために地域による変異が非常に富んでいるのが特徴です。
中では北端に位置するアメリカ太平丸は刺が細くて長く、背も比較的高くなる太平丸として昔から有名でした。
かつては一番沢山入っていた太平丸で、輸入の太平丸の代名詞的な存在でしたが、CITES が締結されてからは全くと言って良いほど入って来ていませんでした。
ですから本当に何十年かぶりにこの姿に出合って懐かしくてたまりませんでしたが、そこはCITES つきで非常に手間をかけて入って来るサボテンのこと、値段が高くてとても仙太郎に手が出せるようなものではありませんでした。
この太平丸はそんな仙太郎の姿を見て気の毒に思った(・・な訳ないかf(^-^;)、某、都内の親切な方が特別に配慮して分けて下さったものです。
そう言えば、前回の黒刺太平丸もこの方の特別の計らいで我が家に来たのでした。
いつも本当にお世話になります、Tさまさまm(_ _;m

根は相変わらず昭和時代に入って来ていた輸入球の時と同じような状態で、鋭利な刃物でスパッと切断されてはおらず、切れないなたか何かで引きちぎったようになっていました。
このような根はやはり切って点検してみないと心配になります。
案の定、多数ある根の3本に赤腐れが入っていましたので、しっかり養生させました。
このあたりについては別途、「仙太郎流、輸入球の取り扱い方法」として、写真入りで表紙からリンクさせる形で掲載してあります。

<ひとくち栽培メモ>
これらアメリカ産の太平丸は概してメキシコ産の太平丸よりも扱いが易しい傾向があります。
メキシコ産の、特に刺が太い花王丸や黒刺太平丸は扱いにくく、仙太郎の元では春の一時期に動くだけであとは寝てしまいますので、寝ている間の水のやり過ぎには神経を使いますが、アメリカ産の太平丸はそれよりははるかに長い季節の間動いています。
おそらく生まれ故郷がメキシコほど温暖な地域ではないのでしょう。
実際、生まれ故郷の近くのグランド・キャニオンは雪化粧している写真をよく見ます。
我が家では夏の暑い時期に少し休んだ後、秋の初めにもまた元気に刺を出して来ます。