恩塚鸞鳳玉ストロンギ(アストロフィツム属)

仙太郎のサボテン再開驚きシリーズの恩塚ストロンギです。
仙太郎がサボテンを再開して驚いた出会いの一つがこの恩塚ストロンギでした。
既に四角もあれば三角もあって、更にはそれほど価格が高くないと言うことは、既にかなり以前からあったことを伺わせます。
恩塚鸞鳳玉は恩塚さんが作出した頃は背が高い鸞鳳角のような小柄な品種でしたが、それを山川さんが鸞鳳玉変種のストロンギロゴナムを使って改良され、このような背の低い実に貫禄のある姿に育て上げられたのだそうです。
最近、恩塚という名称が、仙太郎が入会していた「優型ギムノを守る会」に同じ頃に入会されて来られたあの恩塚勉さんである事を知りました。
当時は広島県の尾道市ご在住で、例会にも積極的に出席され、ギムノの分類集に毎回添付されていた特集「ギムノ・ロコ」にも何度か寄稿しておられました。
しかも、仙太郎とほぼ同年代にもかかわらず、既に故人との事です。
ですから仙太郎にとっては今でも「ギムノの恩塚さん」なのですが、色々なことを思い出させてくれる鸞鳳玉です。


恩塚鸞鳳玉ストロンギ(アストロフィツム属)

2007年春のサボネットオフ会で、山川さんが他の本格的なサボテンクラブに出しても人気を得そうな、恩塚の白点の特徴を大変良く出している恩塚ストロンギの大球を競りに出されました。
オフ会は初心者の人が多数を占める会で、温室を持っている人は少なく、ベランダや窓際、小さなフレームという人が多い会ですから、皆さん、大きな球は敬遠する傾向があるのです。
当然今回も競り値は上がりませんが、山川さんはそんなことは百も承知の上でこのような完成球をいつも出して下さっているのです。
そこでご厚意に甘えて今回は仙太郎が競り落としてきました。
でも、さすがにフレームに置いてみるとそのでかいこと。
その日から早速我が家のフレームの主になりました。

<ひとくち栽培メモ>
多分、普通の鸞鳳玉と同じ扱いで良いのではないかと思います。
白点が密だと言う事は、強光線を必要とすることを伺わせます。
栽培法が鸞鳳玉と同じとすれば、培養土は普通の配合で良い筈で、更に有星類には一般的に石灰質を多くすると良いと言われますから、ボレーなどのカルシウム成分は多めにする方が良いだろうと思います。
鸞鳳玉は般若に次いで根が丈夫ですから、過湿に敏感な種類が多い有星類の中では水やりにさほど気を遣う必要のない、栽培が楽な品種です。
成長期は春から秋までで、冬は水を控えて休ませます。
兜のように高温を保ってやらなくても、しっかり成長します。