曲水の宴/ボルシー(ハウオルチア属)


昭和40年頃に西宮市の苦楽園3番町に住んでおられた江隈さんが米国のドドソン園から輸入した苗から採種した種子を分けて頂いて実生したものです。
ですからもう実生から50年近くにはなります。
上に伸びて行きますが、それにつれて下葉が枯れ、下の茎も枯れていきますから、いつまで経っても同じ大きさです。
もう茎の長さはトータル20センチは伸びたと思います。
水が辛いと下葉が枯れて薄汚くなるし、水が多すぎると間延びして優雅さが消えるので、美しさを保つためには水加減がなかなか難しい品種です。
ずっと単頭でしたが、2015年になってやっと1個の仔を吹きました。
今ではもはや貴重でも何でもないボルシーですが、昭和40年頃からの生き残りはある意味貴重かと思い、先の保存を考えて某名人に差し上げました。

<ひとくち栽培メモ>
比較的丈夫な種類です。
水は切らさず、多過ぎずを心がけないと、美しさを保つのが難しいです。
夏は休むので水を辛くし、秋から春にかけて生長するので、その間はしっかり水を与えます。
従って、真冬もあまり寒くするのは良くないようです。