昭和42年(1967年)に「シャボテン」誌に画期的なサボテンの写真が紹介され、同年に輸入球が入ってきました。
串のような刺が並んだ紫褐色の肌をした独特のサボテンで、アンデスの東斜面で発見されたと書かれていましたが、本当は発見者がウソをついていた事が後で判って、ブラジル産であることが判りました。
当時の価格で5〜6万円では子供の小遣いで買える筈もありません。
ところがたまたま複数本買っておられた方が黄色い小さな花を付けた時に交配して種子を採り、それを10粒ほど分けて下さいました。
喜び勇んで蒔いて生えた中から残した1本がこれです。
今では普及して珍しくもなんともないサボテンですが、仙太郎にはそんな想い出が染み込んだ大切な1本です。
刺は茶褐色から古くなると灰色に変化し、肌色も茶褐色系で独特のものがあります。
古くなると下の方から白っぽい縞模様状に肌色が変化します。
現在売られているペクチニフェラは肌の色が紫がかり、刺が黒くて細いように見えますが、これとは別種なのかも知れません。
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