8年前のこと、信州の専門業者の元で、仙太郎がかつて見た天賜玉の中で最も豪壮な姿をした天賜玉を見つけました。
柿崎氏の愛倍品だったそうで、ザラザラの浅緑色肌をした生粋の天賜玉なのに既に径18cmほどもあり、その大きさでまだ長球形になっていませんでした。
昭和30年代の輸入球の中にはこのような優品も幾つかあって、そのような良い球は輸入直後に誰かが持って行ってしまって、正規に販売が始まってから買いに行くような仙太郎が買えるはずもなく、優型ギムノを守る会幹事の庵田氏の温室でも似たような球がありましたから、この球もおそらく当時の輸入球からのカキ仔ではないかと想像するのですが、2cmばかりの仔を1個付けているのを見つけて釘付けになりました。
業者さんにお願いしてみたところ、快くその仔を外して譲って下さいました。
以来8年間、先に掲載した原産地球とほぼ同じ大きさになったのですが、8稜からいまだに増稜せず、刺も刺座も大きく、写真ではとても同じ大きさには見えません。
一日6〜8時間しか日が当たらない場所で育ってこの刺ですから、一日11時間日が当たる場所に作ったフレームに移動したこれからの成長が楽しみです。
天賜玉なので既にいくつかの仔を吹いていますが、親を早く大きくしたいので小さいうちに外して個別に栽培していますが、小さくてもすぐに根を伸ばしてそれぞれに元気に育っています。
つくづく丈夫なサボテンだと思います。
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