ANALOG SYNTHESIZER ホコリと戦え! ARP AVATAR ARPを倒産させた要因の一つと言われているのがこのAVATARです。 これはもともとギターシンセで、ピックアップからコードが出ているものをAVATAR本体に接続してギターからシンセサイザーの音を出すものです。よくよく考えてみるとギタープレーヤーが単音しか出ない楽器に数十万も出すのは無理があります。AVATARはギター用の機械を付けたシンセサイザーですが中身はオデッセイです。 写真のAVATARはオリジナルと多少異なっています。スライダーの部品はオリジナルの場合プラスチックの部品ですが、初期のARPで使われているキャップを付けています。また、前オーナーが改造したらしく音量も外部からコントロールできます。AVATARはLED、オシレータ調整用の穴のふた以外パネル上の部品に丸い部品を使っていません。こだわりでしょうか。スライダーがずらっと並んだテクノ心がくすぐられるARPデザインです。 このシンセを鳴らすには鍵盤がないためコンバータが必要です。AVATARはモジュレーションの入力があるためモジュレーションホイール等でモジュレーションの深さをコントロールすることができます。肝心の音の方ですがARPの音です。ARP特有の鋭い音です。それとFMです。やはりこの手のモジュレーションの付いたシンセは全部のノブやスライダーがAVATARのように見える状態になっていないとダメですね。 この時代のシンセはどうしても音の広がりが出ないので、AVATARを使うときはBOSSのコンパクトエフェクターDimensionCを使います。あまり音に変化を付けたくない場合はDimensionCを使いますが、もっと広げたい時はCE-300(コーラス)を使います。またまたROLANDの音になってしまいます。 |
(c)2002. Past&Future,all rights reserved.