2日目の平成19年12月31日(月)のスケジュールは、 初日 と違って、箇条書きにするほど複雑ではありません。 名所旧跡などに立ち寄りながら、 バス(ワゴン車)で高雄から台南に移動するだけです。 例によって、位置関係については、 台湾の大雑把な地図 を参照して頂くとして、 ちゃんとした地図を見ると、高雄から台南は、 直線距離で50kmくらいに見えます。 今回のツアーの中で、最も移動距離が短い楽な1日になりそうです。
風邪は、薬が効いたのか、少し良くなっているような気はします。 良くなっていて欲しいと思い込んでいるあまり、 そう感じているだけかもしれませんが、 とにかく薬を飲んで観光に出発です。
ところで、初日には書きませんでしたが、 桃園空港〜桃園駅付近と違い、高雄は都会ですので、 かなり交通量が多いです。 高雄の左営駅から車で走り出して、すぐにあることに気がつきます。 それは、バイクが多いことです。 見た目的には、原付スクーターみたいなのが多いです。
もちろん、バイクが多いだけでは、 わざわざここに書きたくなるほどの驚きはありません。 驚いたのは、 日本ならすぐにつかまるようなバイクが、 たくさん走っている ことです。 なにしろ、どうみても原付っぽいのに2人乗り、3人乗りが たくさん走っています。しかも、ノーヘルが多いです。 子どもを乗せて、一家で走っているようなのも、多いです。
たとえば、3人乗り(母の前後に子どもを1人ずつ乗せている)で
3人全員ノーヘルとか、
4人乗り(母の前に1人、後ろに2人、計3人の子どもを乗せている)で
子ども3人がノーヘルとか。
おもわず、
公道でサーカスすんな!
と突っ込みたくなります。
というのが、前日の高雄に着いたばかりの話です。
台湾に年末年始休暇はありません。1月1日だけお休みで、
大晦日も、1月2日も、普通に働くそうです。
ということで、台南に向けて高雄を出発したときは、
普通の月曜日の朝の通勤時間帯でした。
通勤時間帯は、1人乗りの人が多いです。
まぁ、家族連れで通勤する人は滅多にいないだろうから、
当たり前のような気もします。
不思議なのは、
ほとんどの人がきちんとヘルメットをかぶっていることです。
おもわず、
やればできるのかよ!
と突っ込みたくなります。
てなことを考えながら、車窓を眺めているうちに、 最初の観光地に到着します。 五甲龍成宮(ごこうりゅうせいぐう)という場所です。
今回のツアーが特別なのか、定番の観光コースなのかわかりませんが、 とにかくいろいろな寺に行きます。 日程表をみると、日本に帰国するだけの最終日を除き、 毎日1箇所以上の寺に行くようです。 五甲龍成宮という名前からは、どういう場所なのかわかりにくいですが、 けっきょく寺です。
日本の寺と台湾の寺の違いを一覧表にまとめてみます。
比較項目 | 日本 | 台湾 |
---|---|---|
宗教 | たいていは仏教のみ。 | 道教、仏教、儒教が混ざっているのが多い。 |
建物 | 普通は地味。(金閣寺は例外) | 大きくて派手なの(色は金や赤)が多い。 |
参詣者 | 熱心ではない人も多い。 | 老若男女問わず、多くの人が熱心に参詣している。 |
台湾のお寺をお参りするときは、 それなりに決まった段取というか、手順があるようです。 日本で言えば、 神社にお参りするときは、手水を使うとか、 賽銭を入れてから二礼二拍手一礼をするとか、 いくつか決まった段取がありますが、 そういう感じのものです。 段取そのものは、よく覚えていませんが、 台湾の寺にお参りする人は、 老若男女問わず、段取に従って真面目に熱心にお祈りをしています。
真面目に熱心にお祈りをしている人を横目で見ながら、 物見遊山(観光)でふらふら歩いているのは、 非常に不謹慎なことをしているような、 罪悪感に近い気持ちに包まれます。 が、そんなことを考えていると観光にならないので、 気を取り直して写真を撮ってみました。
写真撮影はOKだというので、 内部の様子を写真に撮ってみました。 上の一覧表に記載したことが、おわかり頂けますか?
てな感じに、台湾で2つ目の寺見学を終わりました。 どうも大きくて派手という印象が強く、 記憶の中で、2つの寺の区別が非常にあいまいです。
さて、寺の話はこのくらいにしまして、次の観光地に向かいましょう。 次は、澄清湖という湖です。 もともとは、工業用水か何かのための人造湖だったそうですが、 周囲を緑に囲まれており、非常に景色のきれいなところです。
湖の近くで車から降りて少し歩くと、「九曲橋」という橋が見えてきます。 その名の通り、9箇所の曲がり角がある橋です。
「九曲橋」を渡ってから、澄清湖畔を車で少し移動します。 そこには、七重の塔があります。 車から降りて、塔を上ってみます。
塔の内部は、基本的には上り下りするための螺旋階段と、 周囲を見渡すためのベランダしかないと言っても 過言ではありません。 螺旋階段は、実はDNAのように二重螺旋になっています。 そのため、上り用と下り用が別の階段になっていて、 それぞれ一方通行で進めます。
「最上階の7階まで上がると出世する」 という言い伝えがあるそうですが、 上まで階段で上ることを考えただけで、 風邪が悪化してきたような気がします(気のせいですが)。 せめて未来ある若者(うちの息子)だけでもと思い、 「行け」と言ったのですが、 一人では嫌だとか言って、けっきょく誰も最上階までは行きませんでした。
塔を降りて、次の目的に向かって車に乗る前に、 駐車場付近をふらふら歩いていると、 コーラの自動販売機がありました。
澄清湖を出発すると、台南市内までしばらくドライブです。 続きは、2日目後編の「台南市内観光」でお届けします。