中編 「暑い鹿児島」


中編は鹿児島県内のお話です。

平成18年8月23日(水)の午前中、 「霧島ファクトリーガーデン」 から、東九州自動車道を目指して車を西に走らせているうちに、 鹿児島県内に突入します。

さて、改めて本日のコースを紹介します。

  1. 宮崎県の青島のホテルを出発し、 宮崎から高速を西に進み、 都城の霧島ファクトリーガーデンに行きます。 (前編でご紹介済み)
  2. さらに車を西に走らせて鹿児島湾に出て、 鹿児島湾の東側(大隈半島側)の湾岸道路を南下し、 桜島に行きます。
  3. 桜島を観光します。
  4. フェリーで鹿児島市街地(薩摩半島側)に行き、 車を降りて市街地観光をします。

東九州自動車道は、鹿児島湾岸付近まで、 ものすごく長い下り坂が続きます。 ハイブリッド車のバッテリーもフル充電でき、 しばらくは燃費良く走れそうです。

鹿児島湾岸の道路を南下すると、桜島がきれいに見えます。 途中の道の駅(たるみず)で車をとめ、桜島見物をすることにしました。

この道の駅には、足湯もありました。

あとで調べたら、日本一長い足湯と書いてありました。 そういえば、確かに長かったです。(写真は、かなり端っこのほう)

足湯も終わり、早めの昼食を終え、お土産物を買ったら、 いよいよ桜島に向けて出発です。

桜島は、丸い形をしていますが、南東部が大隈半島に接しています。 大隈半島を南下して桜島に向かって直進していると、 どこも曲がることなく、そのまま桜島の南側道路となります。

桜島の南側道路に入って少し進んだあたり、 桜島の中では、まだ南東部の範疇ですが、 有村溶岩展望所という場所から、 景色を眺めることにしました。

溶岩展望所というくらいですから、様々な溶岩を見ることができます。 そして、山も海も見えます。非常に景色の良いところです。 また、ここの溶岩はかなり大きな岩状のものが多く、 様々な面白い形をしているのがわかります。 前日の 鵜戸神宮付近の奇岩 とは、また違った趣です。

そして、この展望所付近には、ところどころ変わったものがあります。

鵜戸神宮に行く途中の海岸に、鬼の洗濯板と呼ばれる場所があります。 堀切峠や、道の駅フェニックスに駐車場がありますので、 車から降りてじっくり見ることができます。

展望所からの景色も見終わったところで、 次はフェリー乗り場に向けて出発です。 途中、道の駅「桜島」に少し立ち寄ります。 ここまで来ると、フェリー乗り場はもうすぐ近くです。

フェリーはあんまり乗ったことがないのですが、 それでも東京湾フェリー(久里浜〜金谷)ならば、何度か乗ったことがあります。 東京湾フェリーに乗るには、以下の手順が必要です。

  1. 係の人の誘導に従って、乗り場近くの駐車場に停車する。
  2. 車検証を持って車を降りる。
  3. 窓口に車検証を提示して乗船券を買う。
  4. 車に戻って、係の人に乗船券を提示する。
  5. 係の人の誘導に従って、乗船する。

ところが、桜島のフェリーは、非常に単純です。 有料道路の料金所みたいなところで料金を払えば、 いきなり乗船です。 上記の手順1〜4が、ドライブスルーでOKというのは便利です。

フェリーの本数も多いのか、乗ってすぐに出発です。 (いま、Webで調べたら、昼間は10〜15分おきのダイヤのようです。 やっぱり本数が多いです。)

反対側には、鹿児島の市街地が見えてきました。

フェリーの所要時間はよく覚えていませんが、 あっという間に着いたように感じました。 鹿児島港に着き、フェリーを降りると、 すぐに都会の真中という感じになります。

この日のホテルは、鹿児島を代表する繁華街、天文館のあたりにあります。 とりあえず、ホテルに車を置いて、 チェックインしたのちに徒歩(公共交通機関)で改めて観光することにします。 慣れない街中は、道や駐車場がよくわからないので、 かえって公共交通機関のほうが便利だと思ったからです。

まず、ホテルの駐車場に停めようとしましたが、 繁華街のホテルのためか、ホテル自体には駐車場はありません。 代わりに、ホテルのすぐそばに見えている、ホテルの提携駐車場に、 駐車することができるそうです。しかし、 一方通行の関係で、かなりの回り道をしなければ駐車場に行けません。 回り道をしているときに、 ちょっと道に迷ったくらいなので、やっぱり街中の車は不便そうです。

何とか、無事に駐車場にたどり着き、 公共交通機関で出発です。 ものめずらしいので、路面電車に乗ってみることにします。

さて、路面電車に乗って行く先ですが、 鹿児島中央駅です。 隣接する駅ビルの上には、観覧車があります。 この観覧車を目印にしていくと、迷わなくて良さそうです。

さて、わざわざ鹿児島中央駅まで来て見るものですが、 電車マニアの子どものリクエストにより、九州新幹線です。

九州新幹線を見終わったら、また路面電車に乗り、 いったんホテルに戻ります。 ホテルで一休みしてから、 お土産物の物色および夕食に出かけます。 今度は、徒歩でホテル周辺を散策です。

繁華街なので、夕食の場所はいくらでもあるかなと 思っていたのですが、意外に、気に入った店が見つかりません。 けっこう歩いてから、路上で店を紹介するビラをもらいました。 良さそうなので行ってみることにしました。 行って驚いたのですが、実は、その店の場所は、ホテルのすぐ裏でした。 知ってたら、こんなに歩かなくて済んだのに....

店は、普通の地元の居酒屋という感じだと思うのですが、 ここも非常に美味しかったです。


翌日の平成18年8月24日(木)になりました。 午前中は鹿児島市内観光をして、午後に熊本に向かう日です。

とりあえず、かごしま水族館に行くことにしました。 天文館のホテルからは、車で行くにはそんなに時間はかかりません。 地図で見ると、前日に桜島フェリーが到着した場所のすぐ近くに小島があり、 その小島の上に水族館はあるようです。橋で小島に渡ると、 天文館側(内陸側・西側)から見て、水族館の裏側(海側・東側)に 駐車場があるようです。 駐車場に車を止め、降りて周囲を見渡すと、 このあたりは埠頭になっているようです。沖縄航路の案内表示もあります。

徒歩で水族館の表玄関に向かいます。 水族館の入口は、小島の端に近い側(西側)にあるので、 駐車場からは、水族館の建物を半周する感じになります。

水族館の入口付近まで行くと、確かに昨日通った、 桜島フェリーのターミナルが見えます。

ちょっと早めに着いたので、数分くらい水族館前で開館時間を待ってから 入場します。

まぁ、それなりにいろいろな魚がいます。

そのあとで、「いるかの時間」を見に行きます。

他の水族館だったら、「イルカショー」と呼びそうなイベントですが、 ここでは見世物としてではなく、イルカをよく知ってもらうという コンセプトでやっているので、「ショー」とは呼ばないそうです。

たしかに、実際に見てみると、見世物というよりは、 理科系の子ども向け教育番組のような内容です。 とは言え、それだけでは見ているほうも退屈すると思ったのか、 ちゃんと大技も披露してくれます。

ここの水族館も、なかなか面白かったです。

水族館を見終わったら、水族館の近くにある、 「ドルフィンポート」というところに行きます。

鹿児島港が見える、ショッピングモールという感じでしょうか。 ただ、物売りの店よりは、飲食店のほうが多かった気がします。 ここでお土産を買ってから、昼食にしました。

昼食を終えたら、いよいよ熊本に向けて出発です。 九州自動車道に乗ってしばらく進むと、右手に鹿児島空港が見えます。 長い上り坂のあとに見えたので、 かなりの山の中のように思うのですが、 よくあれだけの平らな空間を作ったものだと感心します。

鹿児島空港をすぎてしばらく走ると、 トンネルも増えてきて、山の中という感じなります。 そして、雲行きも徐々に怪しくなります。 ドルフィンポートではあんなに天気が良かったのに、 突然信じられないような激しい雷雨になります。 雷雨の九州自動車道をモタモタ走っているうちに、 いつの間にか熊本県内に突入しました。

以上で中編の「暑い鹿児島」を終わります。


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