3日目、8月17日(水)になりました。
今日の予定は、洞爺湖温泉を出発し、羊蹄山山麓、余市を経由して、 小樽のホテルに宿泊するというものです。
本日最初の目的地は、京極町のふきだし公園です。
洞爺湖の西岸の国道を北上し、さらに国道に沿って北に向かいます。 かなりの山道を覚悟していたのですが、 それほど急カーブや上り下りが激しいわけでもなく、 意外に快適なドライブコースです。 途中で、ルスツリゾート付近を素通りし、 さらに羊蹄山の東側の道路を北に向かいます。
今日は、それほど天気が悪いというほどではありません。 むしろ、場所によっては、日陰が出来る程度には晴れています。 しかし、山の方向が妙に曇っています。 昨日は、洞爺湖からでもはっきり見えた羊蹄山ですが、 今日は、すぐ麓(ふもと)にいるはずなのに、 どこに羊蹄山があるのかすらよくわかりません。
いったいどうなっとるんじゃ、こら!?とか思っているうちに、 あっさりと「ふきだし公園」に到着します。 ふきだし公園は、羊蹄山の湧き水が吹き出しているという、 名前のまんまの場所で、湧き水を持ち帰るためのタンクなどを 売る店もあります。 さらに、タンクを運搬するための台車のレンタルもあるようです。
せっかくだから水を飲んでみましたが、 さすがに美味しいです。
オアシスで水分も補給しました。 次は、余市のニッカウヰスキー工場を目指します。
ふきだし公園をさらに北西に進むと、 ものすごく長い直線道路が西に伸びています。 地図で見た感じでは、6kmくらいの直線ですが、 これをひたすら西に進みます。
突き当たりを右折して、国道5号線を北上します。 あとは、国道5号線の通りに進むだけです。
国道に掲げられていた、ニッカウヰスキー工場入口の看板を 見落として、少し迷ってしまいましたが、 なんとか到着しました。
実は、ニッカウヰスキー工場も、中学の修学旅行で立ち寄った場所です。 夜に、両親へのお土産のはずのウイスキーの小瓶に手をつけて、 ひどく怒られた人が何人かいたのが思い出されます。
本当は、もっといろいろと見学できるのですが、 広くてきりがないので、お土産物を買っただけで出発します。
途中、国道沿いの蕎麦屋で昼食にして、おたる水族館を目指します。 カーナビのマニアックな道案内に翻弄されながらも、 何とか無事に到着します。
おたる水族館には、普通の屋内の水槽がある水族館だけではなく、 屋外の海獣公園や、遊園地もあります。 まず、屋内を一通り見てから、海獣公園に向かいます。
おたる水族館の建物は、海が見える岬の高台の上にあります。 海獣公園は海岸にあるのですが、崖のような急斜面です。 急斜面に斜めに造られた通路を 少しずつ下りていくことになります。
海獣公園に到着したときは、 ちょうどペンギンのショーに人が群がっているときでした。 すでに人がいっぱいで、ショーを見るのが無理そうだったので、 他の動物を見て歩いていました。 そのうち、別のショー(?)が始まりました。
水族館で飼っているわけでもないウミネコに餌をやって、 無料で見られるショーにするなら、 いっそのこと「うみねこパン」 (解説) の販売とか、ついでにレンタル軍手(ミトン)とかしたほうが 儲かるのではないか?と考えたのが私だけでしょうか。
ウミネコの餌付けをしたかったなぁ....と思いながら、 とぼとぼ歩いていると、バケツに入った何かを売っているのを見つけました。 中には、「開き」になる前のホッケのような魚が、丸ごと何匹か入っています。 聞いてみると、これは海獣の餌で、買えば餌付けが出来るらしいです。 さっそく買って餌付けにチャレンジしてみることにしました。
海獣の餌付けは、下に魚を落とすだけなので、 動物との触れ合い的にはイマイチ(※)かもしれませんが、 トドと触れ合うのも怖いので、このくらいでちょうどいいんでしょう。
(※)動物との触れ合いがイマイチではなかった例
餌付けもしたし、そろそろ海獣公園を撤収しようかと思って、 最後にチラッとペンギンを見たら、不純物が混ざっています。
そんなこんなで、海獣公園をあとにすることにしました。 海獣公園まで下りて来た急斜面ですが、 帰りはエスカレータがあるので、楽に帰れるので安心です。 (もともと、楽に戻って来られることを確認してから、坂を下りました)
次は、水族館の隣にある遊園地に行くことにしました。 暑いせいか、それともまだ水族館で各種のショーがあるからか、 よくわかりませんが、比較的空いています。 とりあえず、観覧車に乗ってみました。
観覧車以外も、いくつか遊びましたが、 それほど広いわけではないので、そんなに時間はかかりません。 そろそろ、おたる水族館を出発して次の目的地に向かいます。
次は、天狗山ロープウェイに乗って、 天狗山から小樽市街を見下ろす予定だったのですが、 急遽、予定を変更し、 天狗山に向かう途中でたまたま見つけた、 小樽交通記念館に立ち寄ることにしました。
展示室に入ると、いきなりトーマスが子どもを乗せて走っています。 かなり子どもウケを狙った入口ですが、 実際の展示は、鉄道を中心にした北海道における交通の歴史を 丁寧に紹介しており、子どもだけではなく大人にも勉強になります。
いろいろな展示がありますが、「本物のSLに乗れる」 というのが人気のようです。 さっそく乗ってみることにしました。 子どもがまたがって乗るトーマスと違い、 こちらは、客車を3両連結し、普通に椅子に座って乗れる、 実物大のSLです。 実物大とは言っても、D51とかC62とかよりは小さい、 小型のタイプのようです。
体験乗車は、敷地内にある2つの駅を往復するだけなのですが、 向きを変えるときに、転車台でSLの向きを変えるところを見ることが出来ます。
小樽交通記念館が、意外に楽しくて予定外に長居をしてしまいましたので、 天狗山ロープウェイを断念して、小樽市街の観光に行くことにしました。 市街地は、駐車場が豊富じゃなさそうなので、 運河に近い本日のホテルにチェックインして、 車をおいて、 改めて観光に出かけることにしました。 目的地は、様々なガラス製品を扱っていることで有名な、 工芸で有名な北一硝子です。
後で調べてわかったのですが、 小樽の街中で、主要な観光地を巡回するには、 おたる散策バス が便利だと思います。 周回ルートを一方通行で走っていますので、 山手線で言えば、外回り電車しかないようなものです。 しかし、コースはきれいな円形ではなく、 どちらかと言えばメインストリートを往復している感じです。 北一硝子の付近では、裏通りと表通りにバス停があり、 それぞれ、ちゃんと逆向きのバスが着ます。 新宿から渋谷に行くのに、ほとんど半周近く乗ってるのでは? という心配は不要です。
ということがよくわかっていなかったので、 ホテルから北一硝子までの行きは徒歩でした。 普通なら、景色を見ながら歩いてちょうど良い距離なのですが、 1日観光してきた後に、子連れで行くには少々厳しいかなという感じです。
そして、帰りはちゃんと散策バスに乗りました。 ただし、上記のことがよくわかっていなかったので、 新宿から渋谷まで行くつもりで(要するに無駄に長く乗るつもりで)乗りました。 バスに乗ってから、いろいろ資料を見ているうちに、 途中で降りたほうが良いと気がついて、 途中新橋で降りたという感じです。
ところで、おたる散策バスは、乗った距離に関係なく、 乗り降り1回についての定額料金になっています。 負け惜しみじゃないんですが、 あえて乗りっぱなしで市内遊覧観光をするというのも 正しい利用法のひとつだと思います。 ですから、無駄に長く乗るつもりで乗ったのも、 結果オーライという感じです。
さて、その目的地の北一硝子ですが、 関連の建物がいくつもありまして、いろいろなものを取り扱っています。 ガラス製品を売っている御土産物屋というよりは、 付近一帯がテーマパークのように見えます。
北一硝子の見学が終わったら、 前述の通り、バスで運河に戻ります。
夕食は、運河沿いの倉庫内で営業している飲食店に入りました。 魚貝類や肉や野菜を炭火で焼いて食べるという店です。 魚貝類が美味しいのは当然と思えるのですが、 肉やソーセージが、 本州で普段食べているものよりも圧倒的に、 まるで別物ではないか?というくらい美味しかったのが驚きでした。 このあたりに、 北海道の実力を見せ付けられた感じがしました。
と言う感じで、予想以上に観光が盛り沢山になった 3日目は終わりました。