さて、旅行も3日目になりました。 平成17年1月2日(日)です。
この日のスケジュールは、ハイデルベルグ近くのシュベツィンゲンという 町のホテルをスタートし、ヴュルツブルク、ニュルンベルク、ミュンヘンを バスで巡るというものです。 基本的には、古城とか旧市街とか、 ヨーロッパの昔風の建物を見るというのが、 この日のメインコンセプトのようです。 が、最後にちょっとしたお楽しみが待っています。
帰ってから地図を見た (観光ガイド本を持っていくのを忘れたので、 現地では地図を見ていなかったので、いまいち位置関係がわかっていなかった) のですが、どうもこの日の移動距離が一番長かったようです。
まずは、第一の目的地、ヴュルツブルクを目指します。 バスは、シュヴェツィンゲンからネッカー川沿いに 古城街道を進みます。 古城街道とは、古い城がたくさんある街道という意味だと思うのですが、 たとえば、こんなものがあります。
そんな古城街道を通りながら、 3時間ほどのドライブのあと、 バスはヴュルツブルクの中心部レジデンツの前に到着します。
さて、これからレジデンツの中身を見学です。 予備知識もない上に、ガイド本を日本に置いてきた私には、 レジデンツって何なのか良くわかりません。 英語で residence と言えば住宅とか居住地とかなので、 「けっ、なにもわざわざ他人の家を見に行かなくっても…」 くらいにしか思っていません。
と思って中に入ると、なかなか立派です。 (残念ながら、撮影禁止なので写真はないです) 修復工事中なので壁画とか見えない部分も多かったのですが、 それでも見事なものです。 それもそのはず、ここレジデンツは、 世界遺産に登録されているそうです。 住宅は住宅でも、司教とか偉い人の住居ということだそうです。
屋内とは言っても、冷暖房はありません。 ガイドさんの説明を聞きながら、 寒い部屋を1時間くらいかけてゆっくり見て回ります。 自然の摂理と言えばそれまでですが、 当然のように、途中で子どもが「おしっこ」と騒ぎ始めます。 まだ小さい子どもなので、一度騒ぎ出すと、 それほど長時間は我慢できません。 「世界遺産で お漏らしをすると、どんな目に会うんだろう?」 なんてことを考えながら、走ってトイレに連れて行きます。 なんとかセーフでした。
レジデンツを見終わったら、街中の様子を見ながら、 昼食会場に徒歩で移動します。 歩きながら、色々なものが見えてきます。
昼食では、この地方の名物の「ドイツにしては比較的辛口の白ワイン」 を味見します。なかなかいけます。 食事とワインで身体を温めたら、ニュルンベルクを目指して、 バスで出発です。
ニュルンベルクは、中世の街並みが残っているのが見所らしいです。 カイザーブルクという古城近くから、 街中に歩いて入って行きます。 カイザーブルクは、旧市街が見渡せる高台の上にあります。
さて、高台から旧市街を見渡したら、 その見渡した旧市街の中心部に向けて、 歩いて降りて行きます。
旧市街の中心部では、しばらく自由時間になります。 とは言っても、正月のせいなのか日曜日のせいなのかは わかりませんが、喫茶店風の店以外は、だいたい閉まっています。 いわゆるブランドショップ(ヴィトンとか)を何件か見つけましたが、 幸いなことに全て閉まっています。 名物だと言うレープクーヘン(食っていないからわからないけど、 見た目的には、大き目のクッキーにトッピングをのせたお菓子)をお土産に買い、 あとはぶらぶらと散策します。
さて、そんなこんなでニュルンベルクを出発すると、 次はこの日の最終目的地、ミュンヘンに向かいます。 ミュンヘンまでは、バスで2時間半くらいかかる予定になっているので、 とりあえずバスの中で、ぐーぐー寝ていきます。 時差ぼけで夜そんなに寝られない(夜中に目が覚める)ので、寝られるときに、 少しずつでも寝ておくという作戦です。
ミュンヘンに到着する頃には、すっかり真っ暗になっています。 夕食の前に、せっかくなので市の中心部(なのかな?)を少し散策します。
散策しながら、歩いて夕食会場に向かいます。 夕食会場は、ホフブロイハウスです。
ご存知ではない方のためにご説明しますが、 ホフブロイハウスとは、世界的にも有名な ミュンヘンを代表するビアホールです。 この日の夕食は、ホフブロイハウスで頂くことになります。 普通、ツアーの食事では、 飲み物は別料金で各自その場で支払いますが、 ここでは最初からビールがセットされています。
外は寒いのでビールを飲む気にはなりませんが、 中は暖房が効いていて暖かく、ビールを飲んでみようかなという気になります。 ちなみに、しっかりとした味があるビールで、非常に美味しかったです。 こん会のツアーは、ビール好きが多いのか知りませんが、 パリの日本食レストランと違い、 全員1リットルのビールもあまり余っていないようです。 (余ったらもらおうと思ったのに....)
ホフブロイハウスでは、生バンドの演奏もあるのですが、 飲み食いに忙しくて、あんまりよくわかりません。 いい気分で飲食を終えたら、ミュンヘン郊外のホテルに泊まります。
とにかく、繰り返しになりますが、 ホフブロイハウスで飲んだ濃ゆい味のビールが非常に美味しく、 日本のビールは飲めなくなるのではないか?というほどでした。 「ドイツはビールが美味いのは間違いない」 と改めて確信して寝ました。