南東北


平成15年6月7日(土)〜9日(月)、 無理矢理3連休にして南東北に行くことにしました。

7日の夜に、宮城県は仙台市郊外の作並温泉で 大学のクラス会(家族同伴可)があります。 ということで、ついでに一家で山形県内および福島県内の 観光もすることにしました。

7日(土)の早朝、川崎の自宅を車で出発します。 首都高も東北自動車道も、特に渋滞らしい渋滞もなく、 昼過ぎには仙台の市街地に到着します。

どうしてクラス会の会場が仙台なのかというと、 大学が仙台にあるからです。 要するに、仙台は、 学生時代に住んでいた懐かしい街です。 しかし、見たこともないビルがずいぶん増え、 かなりイメージが違っています。

土曜日の昼過ぎの仙台市内は、幹線道路沿いの ファミレス系の飲食店は大体満員です。 どこで昼飯にしようかと迷った末、 市役所近くの駐車場に車を停めて昼食を食べることにしました。

モタモタしていたせいか、昼食を食べただけのはずなのに、 時刻は2時を回っています。 昼食後は、すぐに作並を目指して出発することにしました。

国道48号線を西に進みます。 無料なのに長くて立派な青葉山トンネルを抜けると、 すぐに東北自動車道の仙台宮城ICが見えます。 昔は、ここより西には何もなかった(失礼)気がしますが、 今は、広大な住宅地が広がっています。 そして、ときどき渋滞するほどの交通量もあります。

作並温泉の手前数kmくらいのところに、 ニッカウイスキーの仙台工場がありますので、 ちょっと見学に行くことにしました。

見学を速やかに済ませると、さっそく宿に行きます。 作並温泉には、国道沿いに何件か温泉旅館というか 温泉ホテルが並んでいるのですが、この日の宿は、 その中の1件です。

到着早々、家族風呂が空いているので、 さっそく入ることにしました。 小さいながらも、内風呂と露天風呂がある、 ちゃんとしたお風呂です。 この日の一番風呂なのか、内風呂のほうが、 水を埋めなければならないほど熱かったですが、 水を入れてギリギリ入れるようにした熱い湯が、 逆になかなか良かったです。

この日は、夜の通常の宴会(いわゆる温泉宿の夕食)、 花火大会、2次会等で遅くまで起きていました。


翌日、8日(日)の朝は、寝不足で眠いものの、 前夜は胃腸の調子が悪くてあまり飲めなかったせいか、 逆に二日酔いでもなく、体調的にはそれほど悪くありません。 まずは、クラス会に参加した一部のメンバーと一緒に、 温泉宿にパンフレットが置いてあった、 さくらんぼ狩りに行くことにしました。

さくらんぼ狩りの会場は、国道48号線で 山形県側に抜けたところにあります。 この日は、時期がまだ少し早いらしく、 ある1品種だけしか食べ放題できないそうですが、 代わりに割引価格ということです。

透明な屋根のかかったさくらんぼ畑には、 いくつかの品種のさくらんぼが並んでいます。 この日、食用可能なのは、上の写真のやつだけですが、 そのすぐ横には、こういう品種もあります。

食べていくうちに、甘くて美味しいのとか、 ちょっと酸味が強いのとか、いろいろあることに気がつきます。 最初のうちは、木が違うとか、場所に関係あるとか、 素人が知りもせずに勝手なことを言っていましたが、 最終的には、日当たりの影響が大きいという意見にまとまりました。 木の上の方で、日当たりが良くて、 良く日光に当たって生温くなっているようなのが美味しいようです。

さくらんぼ食べ放題が終わってからは、クラス会メンバーとも別れて、 うちの一家だけが単独行動です。 せっかく、山形県内に来たのですから、 山形県内も観光しようということで、山寺に行くことにしました。

お土産物屋や食堂を併設した民間の駐車場に車を停め、 まずは昼飯を食べます。そこで食べたり、お土産を買ったりすると、 駐車料金は無料というシステムのようです。 食事のときに名物の玉こんにゃくを1串頼みました。 玉こんにゃくとは、しょうゆ味で煮込んだ丸いこんにゃく4個が、 ダンゴ兄弟のように串に刺さっているものです。 この店は、1串100円で安くて美味しかったです。 とにかく、こんにゃく自体に濃くてしっかり味があるのです。 この瞬間から、我が家は、「玉こん」にはまりました。

さて山寺ですが、なんかすごく上のほうに何やらあります。

噂では、ずいぶん高いところまで登っていくと聞いていたのですが、 なるほど確かに高いです。 正直に言うと、この半分くらいの高さかと思っていたのですが、 予想よりもかなり高いです。

とりあえず、せっかく来たのだから、 ちょっと登ってみることにしました。

んで、結局は、本堂までしか登らずに帰ることにしました。 どう考えても、子連れじゃ無理です。 黒部ダムよりは、 遥かに高そうです。さらに、子供の体重も増しています。 自分ひとりでも一杯一杯なのに、「抱っこしてくれ」 とか言われた日には、一家で遭難しかねません。 軽い気持ちで観光に来て、命をかけることはありません。 無理せずに帰るのが、大人の選択と言うものです。

山寺を出ると、この日の宿泊地である東山温泉を目指します。 山形道、東北道、磐越道を乗り継いで、会津若松ICで降ります。 東山温泉は、会津若松市街地から見ると、 名前の通り、東側の山の上にあります。 会津若松の市街地を見下ろせる、なかなか景色の良い場所です。


さて、3日目の6月9日(月)になりました。

せっかく会津若松まで来て、温泉に浸かって 飲み食いだけして帰るのももったいない話です。 せっかくですから、少しは観光することにしました。

まずは、若松城(鶴ヶ城)を見に行きます。

城の見学をサクサク終わらせて、 次は、城のすぐ北側にある 会津酒造歴史館 に行きます。

さすがに平日の午前中だけあって、 他の観光客の姿は少ないです。 入口で入場料を支払うと、いきなり 試飲をさせてもらえます。 私は運転手なのでオアズケですが。 いろいろな蔵の見学に行ったことがありますが、 見学する前に入場したとたんにイキナリ試飲と言うのは 初めてかもしれません。

見学とお土産購入を終えると、あとは帰宅することにしました。 時間があれば、喜多方まで行きたかったんですが、 またの機会にすることにしました。 あまり遅くなると、首都高が帰宅ラッシュの時間帯に ぶつかるかもしれません。

ということで、観光に未練を残しながら、 早めに帰った甲斐があり、無事に渋滞にはまらずに帰ることができました。 と言いたいところですが、ちょうど首都高に到着した時間が、 某K国大統領の帰国時間にぶつかったらしく、 途中のサービスエリアで確認したときは、 首都高はほとんど渋滞していなかったはずなのですが、 見る見るうちに、首都高の渋滞表示板が真っ赤(渋滞)になっていきます。 どうせ渋滞にはまるんだったら、 素直に喜多方ラーメンを食べに行ったほうが良かったかもしれません。


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