あなたは、いつから お酒を美味しい と思って飲みはじめただろうか?
なかには、子供の頃から家族で晩酌をしていたなどという、 英才教育を受けている方もいるかも しれない。が、多くの方は、職場や大学などで付き合いの飲み会を 重ねるうちに、少しずつ酒の味がわかっていったという パターンではないだろうか?
私の場合、いま言っても誰も信じてくれないが、 高校時代まではまったく酒など口にしなかった。 (本当) 大学に入り、新歓コンパなるものがあり、 本当に私が酒なんて飲めるのかどうか不安 だったものである。(本当) そんな私も大学を卒業する頃には、今と比べてもそれほど遜色ないくらい、 酒にたしなめられていた、じゃなくて酒をたしなんでいたのであるから、 人間の適応力というのも侮ったものではない。
さて、いつまでも私の話をしていてもしょうがないので、本題に移りたい。 ここで、私が問題としたいのは、 はじめて酒をうまいと気づく時期 である。
はじめて酒をうまいと気づく時期は、前述の通り学生時代、あるいは 社会人になって間もない頃が多いと考えられる。 そして、この時期というのは、間違いなく
とは言われても、具体的にどうしたら良いかわからない若者たちも 多いと思う。そこで、私の乏しい経験をもとにヒントをご紹介したい。
飲む話をしているのに、飲みに行かないというのは 矛盾しているのではないか?と感じられるかもしれない。 ここで言いたいのは、飲み屋には行かない ということである。
飲み屋というのは、当然であるが商売でやっている。飲み屋が儲かると いうことは、飲み屋にマージンが入るということである。 正しい貧乏人としては、 飲み屋にマージンを払うなんてもったいない! と考えなければならない。
すると当然飲む場所は、自宅、知人宅、外でゴザ などから 選択することになる。
なお、立ち飲み屋という選択肢も ないわけではないが、最初から行ってしまうと 社会復帰 できなくなる恐れがあるため、ここでは検討の対象外とする。
いくら貧乏とはいえ、酒を飲むためには酒を買わなければならない ということをここでは前提にしたい。 レゲエ系手法で買わずに酒を飲む方法が ないわけではない。しかし、ここでは 代わりに何かを失うことによって、 酒を買うことくらいはできる程度の貧乏 な人を対象にしたい。
貧乏人の酒を選ぶ基準は、いかに安く酔えるかである。 買った酒が美味いか不味いかは、酒にむかうときの 心の持ち方 で決まる。 正しい貧乏人としては、 高い金を払えば美味しい酒を飲めるというものではない ということを理解しておきたい。要するに、
さて、良い酒を見つけるために、 アルコール単価算出法 を伝授しよう。この手法さえ身につけていれば、 見ず知らずの酒でも買うべきか否かの判断ができる。 以下に例を示すので参考にしていただきたい。
(事例1) ビール500ml缶
300円/缶 ÷(500ml/缶 × 4.5%)= 13.3円/ml缶ビールとは、アルコール1mlで10円以上もするという、 超高級酒であることがおわかりいただけたと 思う。まだ、納得できない方は、以下の参考もご覧頂きたい。
(参考) Camusのナポレオン
(ディスカウント屋)
5000円/瓶 ÷(720ml/瓶 × 40%)= 17.4円/mlCamusのナポレオンというと超高級品で滅多に飲めないが、 ビールなら気軽に飲めると考えている方は、これを見て考え方を 改めることをお勧めする。 缶ビールとCamusのナポレオンは、単価はわずか3割程度しか 違わないのである。
(事例2) 日本酒1升
2000円/升 ÷(1800ml/升 × 15%)= 7.4円/ml1升2000円というのは、日本酒としてはかなりの高級な例である。 それでも、缶ビールよりは半分程度のコストであることがわかる。 しかし、正しい貧乏人としては、 まだまだこの程度で満足してはいけない。
(事例3) 焼酎甲類1升
1300円/升 ÷(1800ml/升 × 25%)= 2.9円/ml最近、私は焼酎を買わなくなったので値段はよくわからない。 はっきりいっていいかげんなので、適宜計算し直していただきたい。 やはり、正しい貧乏人としては、 この例のように3円/mlは下回っておきたい。
(事例4) 二鍋酒 →
詳細説明
735円/瓶 ÷(500ml/瓶 × 56%)= 2.6円/ml以前、中華街で見つけた焼酎の一種と思われる中国酒である。 正しい貧乏人としては、このように 思いがけないところから正しく良い酒を 見つける努力をおこたってはならない。
(販売価格は、店によってかなりのばらつきがあるので要注意!)
酒を買えば、あとは美味しく飲むだけである。 美味しく飲むためのコツには個人差があるため、 ひとりひとりに見つけて欲しいというのが正直なところである。 ここでは、無理を承知の上で、比較的共通的と思われる手法を いくつか紹介したい。
空腹では飲まない
このページのノウハウを頼りにしている貧乏人の皆さんは、まだまだ お若い方が多いと思う。若いうちは、まだまだ食欲も旺盛である。 腹が減っていると、 それだけ物理的に飲める量が増えてしまう。 物理的に飲める量が増えるということは、酒が足りなくなる恐怖と 戦いながら飲むということになる。これでは美味しくない。 吉牛の特盛を食ってから飲むくらいでちょうどいいだろう。(嘘)
どうしても美味しいつまみが欲しければ自分で作る
本当は、つまみにはこだわらないと言いたいところである。 赤ワインにはチーズなどという、既成の組み合わせにこだわらないのは 当然として、たとえば納豆で赤ワインでも平気で飲めるように なったほうが幸せである。私は、今でもするめで赤ワインを飲んでも 平気だったりする。
ところで、実際につまみを用意する場合であるが、もちろん貧乏で あるから豪華な食材を用意できるわけがない。とすると、 勝負は調味料の使い方となる。塩、醤油、味噌は基本として、これに 一味唐辛子とラー油が増えると、一気に味の世界が広がっていく。 さらに、「おろししょうが」「おろしにんにく」「トウバンジャン」など の高級調味料があれば、もうそれだけで十分に幸せを感じることができる。
カクテルを作る
カクテルというとむやみに高級で上品なイメージがあるかもしれないが、 要は何か混ぜて飲め!ということである。 酒を飲み始めて何十年も経った大先輩は、純粋にアルコールの味のみを 楽しむことができる。しかし、最近酒がうまいと感じ始めたばかりの 若者が、焼酎甲類を飲んでうまいと思うとは考えにくい。
すなおに、うまいと思えるようなものを混ぜて飲むと良いだろう。 まぁ、ぶっちゃけて言えば酎ハイを作れってことであるが...
何もないことを楽しむ
貧乏だから酒を買うのがやっとで、もう何もない。つまみも買えない ということも多いだろう。そういう場合は、そういう 何もない境遇自体を楽しむ という心の余裕が欲しい。
たとえば、つまみがないときには、余っているカレーのルーを つまみにして酒を飲むことにより、ついでに話のネタまで作ってしまうという 技を使ったものも過去にはいた。
あまり参考にはならないかもしれないが...