このページは、とある中国酒の飲酒体験リポートである。
わざわざチャレンジして、リポートを書くくらいであるから、 紹興酒や 老酒などというありきたりなものではない。 ターゲットは、 二鍋頭酒(アルコード)である。
まったく無色透明である。 (写真)
これまでに私が出会った酒の範囲で強いて言えば、焼酎系である。 そば焼酎とか韓国焼酎とかに少し近い気もするが、やっぱり個性的で独特である。
かすかな穀物臭さがあるので、正体をつきとめようと原材料を見る。 すると、配料のところに水と 高粱(こうりゃん)と書いてある。 そう言えば、大昔の社会科か何かの授業で、名前だけは聞いたことがあるような 気がする。
いよいよ味見だ。シラフで飲むのは、今がはじめてだ。 果たして、いつまでこのレポートを書きつづけられるのか、 一抹の不安が脳裏をよぎる。
まず、予想以上に甘い。かつて味わったことのない、独特な穀物の 甘さが口の中に広がる。そして、独特の香りが鼻を突く。 この時点ですでにうわぁ、きっついわ、これ という感じであるが、それから強力なアルコールの味が口中に広がる。
美味しさ | ★★ |
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若者ウケ | ★ |
プレオヤジウケ | ★★ |
オヤジウケ | ★★ |
マニアウケ | ★★★★ |
独特の香りがマニアにはたまらないところであるが、 ちょっと甘すぎるのではないかと感じた。 オヤジには、アルコールの強さ的には申し分ないが、 やはり甘すぎだしくせが強すぎる。
氷で少し薄まったせいか、気のせいか、単に慣れただけなのかわからないが、 ストレートのときほどはくせの強さを感じなくなった。 独特の甘みは、先ほどよりも、いくぶん自然に口の中に広がるような感じである。
強いて言えば、黒糖焼酎に未知のハーブを入れたような感じとでも言えばよいであろうか。 これなら、決してまずい酒ではない。むしろ、独特の鼻に抜ける香りさえ克服できれば、 美味い酒の部類かもしれない。
美味しさ | ★★★ |
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若者ウケ | ★ |
プレオヤジウケ | ★★★ |
オヤジウケ | ★★ |
マニアウケ | ★★★★ |
ストレートより改善されたが、やはり一般ぴーぽーがゴクゴク飲むもんじゃない。
しまった。氷は、ちゃんとロックアイスを買っていたのだが、水は買っていない。 えーい、こうなったら、横浜の水道水攻撃だぁ!
うん、さすがにむちゃくちゃ飲みやすくなった..... ん!? んんんんん!!、ま、ま、まてよ。でも、やっぱくさい。 あ、しかも、微妙に塩素の味とにおいがする。 うぎゃぁぁぁ...
美味しさ | ★★ |
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貧乏人ウケ | ★★★★ |
若者ウケ | ★★ |
プレオヤジウケ | ★ |
オヤジウケ | ★★★ |
マニアウケ | ★★★ |
せめて、市販のミネラルウォーターでチャレンジしましょう。 お湯割も考えたんだけど、お湯で暖められて匂いが鼻に刺さるんじゃないかと 思って...
混ぜるって言うのは、無理にきれいな言い方をすればカクテルを作ることである。 最初からいろいろ入れるのは危険と考えて、とりあえず、 ビタースを垂らしてみることにした。
ここで使ってみるのは、aromatic bitters (写真) である。 リキュールの一種であり、カクテルに1、2適垂らして 香りや色や風味をつけるのによく使われる。
まず、むっちゃ香りがよくなった。ビタースの甘い香りが、 独特の妙な臭さに完全に打ち勝っている。 これならいけるかもしれない!
しまった。しょせんは、さっきの水割りにビタースを垂らしただけだ。 塩素の味とにおいは、いかんともし難い。 しかし、匂いが気にならなくなったのは大きい。これなら飲み干せそうだ。
美味しさ | ★★★ |
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貧乏人ウケ | ★★★ |
若者ウケ | ★★★ |
プレオヤジウケ | ★★★ |
オヤジウケ | ★★ |
マニアウケ | ★★ |
水道水じゃなくて、ちゃんとミネラルウォーターでやれば、意外と はまるかも。あと、レモンとかライムとかの柑橘系も合うかもしれない。
ウイスキーの水割りのシングルでも作るようなノリで、 氷を入れたグラスに二鍋頭酒を少し注ぎ、 そして濃縮果汁還元の果汁100%のオレンジジュースを満たした。
独特の香りはあるものの、オレンジの香りも結構強く、ロックや水割りの ときほどは気にならない。これなら、ゴクゴク飲めるかもしれない。 これは、においさえ気にならなければかなりうまい! オレンジジュースで割ってもまだ酒そのものの甘さが感じられ、 ラムのオレンジジュース割に近いものを感じる。
美味しさ | ★★★★ |
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貧乏人ウケ | ★★★ |
若者ウケ | ★★★★ |
プレオヤジウケ | ★★★ |
オヤジウケ | ★ |
マニアウケ | ★★ |
とりあえず、柑橘系も合うかもしれないという読みが的中したといっても良いだろう。 ショットバーなんかで、変わり者の客向けにラムの代わりにベースに使うという技も 使えそうな気がしてくる。
ウイスキーの水割りのシングルでも作るようなノリで、 氷を入れたグラスに二鍋頭酒を少し注ぎ、 そして胴体がレモンで首と足がキリンのTV−CMでお馴染みの 某炭酸飲料を満たした。
まぁ、そこそこは飲める。オレンジジュースほど香りがきつくないせいか、 酒自体の香りがストレートに漂ってくる分だけ、オレンジジュース割の方が 上という感じがする。
美味しさ | ★★★★ |
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貧乏人ウケ | ★★★★ |
若者ウケ | ★★★ |
プレオヤジウケ | ★★ |
オヤジウケ | ★ |
マニアウケ | ★ |
平凡な味になったわりに匂いだけ残っているという感じで、ちょっと物足りない。 まぁ、ゴクゴク飲めることは確かなので、オレンジジュースよりも値段が安い分だけ 貧乏人向けか?