先史の時代は海だった湖です。周囲は約4.7Km。市街地でありながら自然豊かな憩いの場となってます。
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釧路駅からはおよそ5Kmです。千代の浦海岸方面、そば処として有名な竹老園東家総本店のすぐ傍にあります。 |
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廃校になった旧釧路市立柏木小学校のグランド前が散策コースの基点です。駐車場とトイレがあります。ここから右回り・左回りコースは自由にどうぞ。 |
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私はいつも右回りを選択。
すぐ近くに景色を眺めるポイントや野鳥の観察出来る場所があります。野鳥は実に150種もの数が生息している模様です。 |
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東屋がところどころに点在しているのもこのコースの嬉しいところです。近所の方々の憩いのスポットにもなっています。 |
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初めは住宅地を抜けて春採ポンプ場の脇を通っていきます。 |
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間もなく石炭輸送専用線の釧路臨海鉄道の踏切を渡ります。遊歩道のしばらくはこの臨海鉄道の線路を平行して伸びています。運がよければその鉄道列車を見ることが出来るかもしれません。
写真はここのポイントにある海へ繋がる沼尻川に架かる橋でのことです。魚達が音に反応して沢山寄ってきました。不思議な光景です。 |
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ここからしばらくは南側の遊歩道がやや真っ直ぐ続きます。 |
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基点ポイントはいつの間にか遠くなってます。対岸には旧「柏木小学校」が見えています。
実は私はこの学校の卒業生です。私の頃はこんな立派な校舎ではなかったのですが、その後新築され自然観察も出来る全国でも珍しい貴重な校舎でした。千葉からUターンしてきた際は2年間長女もこの校舎にお世話になりました。
閉校後一時は他校で使用との話も広がりましたが、折り合いがつかず今では市の機関として使われてます。素晴らしい環境を子供達のために使えないという都合は私は残念に思います。 |
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真北側の対岸には有名な毛綱建築の代表作品釧路市立幣舞中学校(旧 東中学校)と釧路市立博物館が見えます。真ん中は市立釧路総合病院です。 |
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遊歩道もこの辺で緑が一旦濃くなっていきます。 |
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そこを抜けてくると湖も基点から反対の最東端に差し掛かってきます。ここには春採地区の最大のショッピングセンターが集まってます。この辺りを基点に車を停めて散策している方も多いようです。 |
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春採湖で私がいつも気になる場所がこの小高い丘の半島「チャランケチャシ」です。
東西30m南北18mの半島ですが、以前は離島でトーモシリ(湖の中島)、トーコロカムイ(湖の神様)とアイヌの人々は呼んでいたそうです。その後和人がチャランケ(会談場所)と呼ぶようになったと言われてます。 |
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私が昔読んだ物語に厚岸から食料を求めて攻めてきたアイヌと釧路のアイヌがこの地で戦っていた時に、湖に現れた老人が「争うな。心配しなくても魚はいくらでも獲れる。」と言い残すと、魚になって以後食料に困らなくなったという話がありました。大昔、この地では実際どんな出来事があったのでしょう。
夏は木々が生い茂ってますが、左は冬場のチャシ入り口の様子です。ここから湖を見ていると色々なことを想像してしまいます。 |
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少し進むと貸しボート乗り場があります。ここは昔からある老舗のボート乗り場といった感じです。
私が行った時も若いメンバー達が必死にこいでる姿が楽しそうに見えました。 |
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ここから先は更に草木が自然のまま生い茂ってます。
植物も400種ほどあるといいますから本当に自然を大切にしなくてはいけません。当然採取も植えるのも禁止です。 |
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散策も終盤。博物館下側のゴマツリ岬からの眺めです。 |
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春採湖の有名なところは天然記念物のヒブナの生息地としても有名です。1991年春採湖は千葉県の手賀沼に並んで水質汚濁No.1というレッテルが付いてしまったのですが、様々な人々の努力で浄化は進んできているようです。
写真は赤くないのでヒブナではないですが、このように春採湖は貴重な魚の生息地でもあります。生態系の為にも決して餌など与えないよう注意願います。
なんだか一匹だけ白くて大きいので、主かと思い撮ってみました。 |
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最後のポイントあたりでは、釧路港祭りでの舟漕ぎレースの練習風景も見ることが出来ました。 |
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散歩を楽しむ人、ジョギングをする人、野鳥や野草の観察をする人。色々な方が集う春採湖。
皆さんも晴れた日に沢山のマイナスイオンを浴びにいらしてみてはいかがでしょうか。 |