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毛綱毅曠氏の設計した建築物
毛綱毅曠(もづなきこう)氏は昭和16年に生まれ平成13年に他界された、釧路市出身の建築家です。既成の合理的・機能的な建築と相反する思想で、独特の建築空間を創り上げた郷土の誇る偉大なアーチストです。
ここでは釧路市内に限定した氏の作品を紹介します。
以下は作品発表順です。
1.反住器(1972年) 6.釧路公立大学(1987年)
2.釧路市立博物館(1984年) 7.釧路フィッシャマンズワーフMOO(1989年)
3.釧路市湿原展望資料館(1984年) 8.北海道立釧路湖陵高等学校同窓会館(1997年)
4.釧路市立東中学校《現 幣舞中学校》(1986年) 9.NTTドコモ釧路ビル(1998年)
5.釧路キャッスルホテル(1986年) 10.ふくしま医院《コンサートホールUrari》(2000年)
反住器(1972年)
昭和47年、毛綱氏が31歳の時の建築家としての処女作で、自身の母親の為に作った家でもあります。
現在は毛綱毅曠建築事務所釧路出張所にもなっています。
今見ても先進的デザイン。
当時ではもっと人々の注目を浴びたであろう造りです。
気になる建物ですが天井、南、西側の大きな窓で採光し、その中にまた同じ形の居室、更に中に箱型家具と三つの入れ子状態の造りだと言われてます。
反対に北側、東側に窓は殆どなく北国を意識した基本的な考え方で造られている様にも思えます。
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釧路市立博物館(1984年) 釧路市春湖台1-7 
釧路市立博物館は丹頂鶴が羽を広げたイメージの建物です。
この作品で毛綱氏は1985年に日本建築学会賞を受賞しています。
ただ眺めているだけでも何かを感じずにいられないデザインです。散歩やウォーキングの休憩場所として市民に愛されている場所です。
ここから望む春採(はるとり)湖や太平洋の景色も釧路の名所の一つです。
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釧路市湿原展望資料館(1984年) 公式blog  釧路市北斗6-11 
釧路町の細岡湿原展望台が西の展望台に対して東側に位置するのが北斗湿原展望台です。
この建物のイメージは湿原に群生する「やちぼうず」だそうです。
 
西洋風の外観も良いですが、内部は毛綱氏の思想を感じる物です。入館料は一般大学生400円・高校生210円・小中学生100円です。
また、ここから望む釧路市街、特に夜景は綺麗です。
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釧路市立東中学校《現 幣舞中学校》(1986年) 釧路市春湖台1-3 
現在学校統廃合になり幣舞中学校と変わりましたが、かつては毛綱氏の母校でもある学校です。
議会や市民を巻き込んでのデザイン論争、とりわけ当時の釧路市長鰐淵俊之(故人)氏との激論は市長の回想録にも残っています。
上の写真でもわかるとおり、上空、または内部から見ないと判らないアーチの微妙なズレが特徴です。このアーチをめぐって建設費との折り合いがつかなく激論になったようです。当初の12本の予定は最終的にこの7本になったそうです。
本当は中庭から見た建物の造形が素晴らしいだけに、一般公開されていないところが残念です。私としては全国に誇れる素晴らしい学校だと思います。
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釧路キャッスルホテル(1986年) 公式HP  釧路市大川町 2-5  
釧路のシンボル幣舞橋(ぬさまいばし)のたもとに建つホテルです。
寄港した船をイメージしたものと言われています。
普通の船というより、宇宙船のような印象を受ける建物です。
地元では結婚式や会合によく利用されるホテルです。チャイニーズレストラン「港倶楽部」は市内でも評判の良い中華料理店です。
目の前を流れる釧路川。観光施設MOOや和商市場へのアクセスも比較的近いので観光目的の宿泊もお勧めです。
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釧路公立大学(1987年)  釧路市芦野4-1-1  
釧路公立大学は当時地方大学設立が困難な情勢の中、地域の強い要望から誕生した大学です。
こちらの大学のコンセプトは国に頼ることなく地方の発想と独自性をモットーに、やがてグローバルな世界へと旅立つことを目標に設定されています。都市と地方の格差社会に打ち勝つ為には大事なテーマです。
そういう意味でこの大学の建物も、毛綱氏と同じ志を継いだものといえましょう。
釧路市内の高台ならどこからでも場所がわかる建物です。まるで特撮映画に出てくるような宇宙基地見たいな感じです。
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釧路フィッシャマンズワーフMOO(1989年) 公式HP  釧路市錦町2-4 
幣舞橋と共に釧路の観光名所の一つになっている建物です。河川整備事業計画により作られました。
MOOとはMarine Our Oasisの頭文字からネーミングしています。
正面入口はEGGと呼ばれるコンサートなども行なえる植物園になってます。
建物の外壁デザインは動物をあしらい、中は市(いち)をイメージした都市型観光施設になってます。
夜間のイルミネーションも大変綺麗ですので夜の景観も楽しんでいただきたいと思います。
詳しくはこちら>>
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北海道立釧路湖陵高等学校同窓会館(1997年) 同窓会公式HP 釧路市緑ヶ岡3-1-31 
釧路湖陵高等学校は毛綱氏の、また私の母校でもあります。当時は富士見町にあった校舎が私達の学び舎でした。現在はこの場所に移転し、移転後敷地内にこちらの同窓会館が建てられる運びとなりました。ご覧のとおり「ノアの箱舟」を意識した作品になってます。
建設から落成後に至るまで様々な問題が発生し、同窓生の中でこの会館に賛否がささやかれましたが、今こうして毛綱氏の貴重な建築が残ったことは同窓生として誇りに思うべきではないかと思います。
赤と白のコントラストを基調に、採光も意識した完成度の高い作品です。
内部の見学をいつかさせてもらいUPを予定していますが、すぐご覧になりたい方は上記同窓会HPにて会館の内部を公開していますのでどうぞ。
とても素晴らしい造りです。
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NTTドコモ釧路ビル(1998年) 釧路市北大通10-1 
1998年度釧路市都市景観賞受賞の建物です。夜になるとステンドグラスから漏れる光が綺麗です。
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ふくしま医院《コンサートホールUrari》(2000年) 公式HP  釧路市浦見4-2-2 
毛綱氏が設計した釧路における最後の作品です。
普段は個人病院、休日はコンサートホールとなるオーナーさんのご好意あふれるユニークな建物です。
Urari(ウラリ)とはアイヌ語で霧の多い場所の意味だそうです。
内部も至る所に毛綱氏のデザインがほどこされてます。
もともとは休日、オーナーさんが待合室を個人的にCDなどの音楽を聴くために利用していたのが広がり、今では地域の音楽活動に開放して下さっているというわけです。
上の写真は私の同級生のオペラ歌手「大久保光哉」氏が来釧したときのワンシーンです。
毛綱氏の建築物の中で音楽活動が出来る。こんな素晴らしいことは他ではないと思います。スケジュール・費用等をご確認の上、皆さんも機会があったらご利用してみてはいかがでしょうか。
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