自転車用の便利なグッズ


 自転車を趣味としていくうえで、日々の管理、練習、レース参戦の時などに「こんなものがあればいいのに、売っていない」と感じたものは自分で作っています。
 人それぞれ、使用環境が異なりますから、そのままというのは難しいかと思いますが、参考にして頂ければ幸いです。
ホイールカバー
携帯工具入れ スマート? な工具入れ
保管ラック 家で「邪魔物」にならないために
車内スタンド 車内搭載の薦め


ホイールカバー

 外を走った状態のホイールを剥き出しで家に入れるのは、自転車には興味のない家族には抵抗があると思います。そこで、ホイールにカバーをつけることを条件に屋内保管を認めてもらいました。

 このホイールカバー自体は2代目。構想、設計は私ですが、製作は家族です。昔はやった巾着袋を作る程度の裁縫能力があれば製作できると思われます

 シマノ製等のホイールカバーもあるようですが、自家製のものはホイールを自転車につけた状態のまま脱着が可能です。出かけるときにはこれを玄関で外し、帰ってきたらこれを玄関でとりつけて家の中に持ち込みます。

全体

全体です。

全体的な構造は普通に売られているホイールカバーと同じです
端っこ

周長よりちょっと長い約15cm幅の布製で、サイドに紐を通す管を構成しています。

紐の端には抜け防止用のボールをつけてあります。
使いかた

片側の紐スポークにかけてを結びます。

そして、この状態のままホイールをまわしていきます。

もちろん、ブレーキのレリーズは開放にして、布がひっかからないように
ホイールを回して端まできたら、紐をスポークにひっかけて結びます。

外すときはこの逆で外していきます

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携帯工具入れ

 皆さんは練習にでかけるときに、工具をどのように携帯していますか? サドルバック? ポケット? それともDパック? 以前はサドルバックを使用していましたが、「どうにも格好よくない」と思っていたので、全ての工具をボトルに収納してケージにとりつけることにしました。
こちらに作り直した最新版(2006年4月時点)もあります。

収納状態
一見、ただのロングボトルです
これが全て入っています



シマノから工具用ボトルも販売されています。以前は同様のボトルに工具を入れて、トップチューブにSKSのポンプを沿わせていました。しかし、FCR1にフレームチェンジした際、フレームについているポンプ台座兼用のゼッケン台座の位置が悪く、つけられるサイズのポンプが存在しないため、この方法は断念。最近流行りの、ポンプを専用ケージでボトルケージ脇につけるタイプは落下しそうで好きではないので、ポンプも収納できるボトルを製作しました。この方式の利点は以下の通り。

メリット デメリット
サドル廻りがスマート
 プロのロードレーサーのシルエットになる

レース会場へもそのまま
コースの試乗が終わったらボトルを外すだけ

落ちる心配はまずない
ロングサイズのボトルを使うので、スローピングでは無理なのもあるかも

ケージが一つふさがれる
 夏場はサドル下にケージがもう一つ必要

休憩中に「工具を持たないと」と言われることがある。そこで、「実は・・」 と逆に一本取る


作り方
用意するもの

・ロングサイズボトル
・コンパクトタイプのポンプ
ボトルに切れ込みを入れる

心を鬼にして? 切れ込みを入れます。

後で調整をしますので、最初は底からおおよそ10cm程、やや大目に残してください。

反対側にも切れ込みを入れて、こんな感じで開くように
切れ込み量の確認

ポンプ、その他を入れてみてください。入れづらいようでしたら、切れ込みを「ちょびっと」増やす

これの繰り返し

結局6cmくらい残りました
蓋の確認

全て収納して蓋がしまれば完成です。

ポンプが少し長めならば、蓋とポンプの干渉する箇所を削りましょう
Zefalのロード用ポンプ(ケージなし)では、これくらいの穴をあける必要があります
径は φ20mm くらい


使いかっては?
  すいません。これ作ってからの6年間というもの、全くパンクしてないので、まさにボトルゲージに刺さっているだけ。微妙なポジション調整用の6角レンチは背中のポケットに入れて走っています。いざというときのためのお守りですね。


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保管ラック

 ロードレーサーを購入して最初に直面したのは「家の中に保管したい」こと。自分にとっては大事なものでも、興味のない家族にとっては「汚い、自転車は外におくものだ」という既成概念があるので、なんとか説得して室内保管をすることができました。

 最初は襖に立てかけていたのですが、思い切って専用のラックを製作しました。自転車が倒れない、見場がいい、他の収納にも使用できるという点を考慮して製作しています。

ラック全体
自転車をかけた状態
整備スタンドとして

ホイールを外して、整備スタンドとしても使えます


つくりかた
もう作っちゃったものなので、各部の写真で参考にしてください
構成

おおよそこの写真でわかるでしょうか。全て、ホームセンターで売ってる材料です

「ラティス」用の枠
中板 2cm厚、120cm長の合板
ラティスの枠に丁度はまります
ラック 本当は棚のための土台と金具

要は棚を作ると思えば分かりやすい?
ブラケット用ラック

棚用の金具は最大で30cmです
ハンドル幅にあわせて、ラック二つをボルトでつなぎ合わせています
(ドリルが必要です。私は大学の工房でやりました)
私のは、ブラケットとサドルをかけています。
フレームをかけるのならば、90cmの中板
30cmのラックで十分です

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車内スタンド

 できれば自転車は車内に積みたいのでワゴンを購入したのですが、スバル・インプレッサにはオプションに車内搭載用のラックがない。レガシイ用の車内ラックは以前は存在していたのですが、現在はカタログから外されています。ディーラーによれば、事故時に自転車が搭乗者を襲うため安全を保障できない との最近のPL法のからみがあるようです。

 ないならば作ってしまおう というエンジニア精神を発揮して車内搭載用のスタンドを製作しました。自作なので総製作費用も2000円程度です。

車内スタンド全体

板にクイックシャフトをつけただけです
自転車固定部

土台は 径9mmのパイプを手すりとして壁に固定するためのもの。1セット200円くらいでホームセンターに売っています

土台へのシャフトの固定は球押しのナットをそのまま使用。普通のネジじゃピッチがあいません。シャフトは不要になったハブがあったのでそれを流用。
滑り止め

滑り止めに、裏にはゴム足をねじ止めしてあります。なお、効果としては気持ち程度。

このスタンドを使用して、車内に搭載すると、下のようになります

スタンドを使用して立てただけです。
ふらつかないように、ストラップでも固定しています
後ろも、ストラップで固定可能にしています。

芯トップ540mm、身長172cmの私に合わせたサドルポジションで、インプレッサだと高さがギリギリになります

こうやって製作したスタンドですが、今は一般に市販されているものも有ります。自作のものなので、自分の車に必要最低限の大きさにできるというメリットはあります。私はこれをトランクに入れっぱなしにしています。

 なお、この搭載方法はあくまでも私が自分の責任において行っています。もし、これと同様のものを製作して車内搭載する場合も、各自の責任のもとに行うよう、お願いします。


車内搭載の勧め

 上述したように私は自転車を車内に搭載して移動をしています。考えられるメリット、デメリットとしては、下のようなことが考えられるかと思います。なお、下のデメリットは自転車に乗らない人達からよく言われることですが、自転車のりにとってはそんなに問題ないですね

メリット デメリット
自転車が汚れない
家と会場が晴れてても、道中で雨に逢ったら・・・ 最初から汚れた自転車には乗りたくないですよね

いつもと同じ車両感覚
うかつに立体駐車場に入っても大丈夫

落下しない
後続車両の安全も確保
CSCの帰りに伊豆スカイラインを飛ばしてもOK

盗難の心配がない
機材ってけっこう高いですから

前の晩から車内に積んでおける
当日は出かけるのみ
車が汚れる。車を下取りに出すとき不利
ロードレーサーならそんなには汚れない
好きで買った車なんだから、売るときのこと考えたって・・(どうせマニュアルだ)

後輪を外さないといけない・・・
自転車乗りなら問題なし、10秒でOK

2台しか乗らない
3人以上で遠征したこと、私はないです。二人までだったら、こちらのほうがスマート

後ろが見えないのでは
自転車って細いし、ミラーから離れているため立体角は小さいゆえ、あまり視界を遮りません

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